オウヤン・フェン(左)とムシンスキ、K-1ファン待望の一戦がついに開幕戦で実現する(C)K-1
2025年9月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2025』において、16名参加の「K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦」が行われる。
決定した8カードの見所を選手データとともに追っていく第2回目は、“アジアの新皇帝”オウヤン・フェン(中国)vs.“執念のラストマン”カスペル・ムシンスキ(ポーランド)の優勝候補対決だ。

フェンは、武林風-70kg級世界王者で中国70kg最強の呼び声が高い強豪ファイター。23年12月にK-1初参戦し、和島大海の持つK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルに挑戦し、2RKOを収めて第5代王者となった。昨年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では、パスカル・シュロスを判定で下すも決勝ラウンドは怪我で欠場に。今回は、その悔しさを晴らすために頂点を狙う。

ムシンスキは、K-1出場を待ち望んでいた“執念のラストマン”と呼ばれるポーランドの強豪で、24年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦へ初出場すると優勝候補のストーヤン・コプリヴレンスキーからダウンを奪い勝利。準々決勝はゾーラ・アカピャンから勝利するも、準決勝は怪我で欠場に。仕切り直しの再チャレンジとなる。
この階級のK-1王者フェンが、今回のトーナメントを制覇すれば2冠となり、自他ともに認めるトップオブトップの座をものにすることができる。昨年は怪我で頓挫する結末に終わっただけに、今回へかける気持ちは強いはずだ。これまでK-1では和島大海、パスカル・シュロス、ダリル・フェルドンクに勝利して無敗の戦績が光る。

そこにストップをかけるのが、“執念のラストマン”ムシンスキだ。彼の最大の武器はタフな肉体と気持ちの強さ。常に前へ出て戦うスタイルは、難攻不落。K-1ではストーヤン・コプリヴレンスキー、ゾーラ・アカピャン、バレンティン・マヴロディン、チェン・ヨンホイに勝利し、こちらも無敗だ。
オウヤン・フェンもタフだが、それ以上に心が折れないのがムシンスキ。今年5月のK-1横浜大会ではオウヤン・フェンに対戦をアピールし、話題になったばかり。底を見せていない2人の試合は、間違いなく激闘に発展することが予想されている。
究極の潰し合いは、どちらが決勝トーナメントの切符を手にするのだろうか。
<詳細選手データ>
オウヤン・フェン
生年月日:1997/10/10 身長:182cm 体重:70kg
出身地:中国 安徽省?州市全椒県 所属ジム:天津阿福(国?)搏???部
構え:オーソドックス
趣味(格闘技以外):釣り、ビリヤード
特技(格闘技以外):料理
バックボーン:散打、ビリヤード
格闘技(キックボクシング)を始めた年齢:21歳~
格闘技を始めた動機:この競技が好きで、世界チャンピオンになることを目指している
獲得タイトル:WLF 70kg世界チャンピオン(2023年7月)、第5代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者(2023年12月)、WLF MAX世界チャンピオン(2025年1月)
得意技:ローキック、ハイキック、左フック
記憶に残る試合:2023年12月9日に和島大海戦で逆転勝利を収めた
憧れのファイター:ジョルジオ・ペトロシアン、スーパーボン・バンチャメーク、マラット・グレゴリアン。いずれも世界を代表するファイター
K-1参戦への意気込み:昨年、怪我のためにK-1 WORLD MAXを欠場してしまったことが今でも悔しい。今年こそはその悔しさを晴らし、リングの上で自分の全力を発揮したい。どんな強豪が相手でも、私は勝ちに行く。私の目標はチャンピオンになること。その道を誰にも邪魔はさせない。必ず頂点に立ってみせます!
協力:CFP 岩熊宏幸
カスペル・ムシンスキ
生年月日:1997/10/11 身長:178cm 体重:70kg
出身地:ポーランド・ポルコヴィツェ 所属ジム:Armia Polkowice
構え:オーソドックス
趣味(格闘技以外):食べること、スポーツ
特技(格闘技以外):妻のために料理を作ること
格闘技(キックボクシング)を始めた年齢:8歳
格闘技を始めた動機:兄が最初のトレーニングに連れて行ってくれ、それ以来続けています。自分が住んでいた場所にはサッカーとキックボクシングしかなく、チームスポーツには向いていなかったので、キックボクシングを選びました
プロデビュー:2014年10月18日(地方大会)
獲得タイトル:Iron Fighter チャンピオン、MFC 世界王者
得意技:左フック
記憶に残る試合:2024年3月20日 K-1 WORLD MAX大会での試合。試合の3週間前に4人トーナメントで優勝し、その勢いでストーヤン・コプリブレンスキーとの接戦を制した
憧れのファイター:グーカン・サキ。スタイルがとても好きだから
K-1参戦への意気込み:K-1チャンピオンになるためにここに来ました。自分独自のファイトスタイルと連勝の実績が、この舞台に立つ資格を証明していると信じています。日本はキックボクシングの中心地であり、これ以上ない場所で自分の存在を示します
<K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦対戦カード>
オウヤン・フェンvs.カスペル・ムシンスキ
ストーヤン・コプリヴレンスキーvs.デニス・タプ
ゾーラ・アカピャンvs.ジョナサン・アイウル
アビラル・ヒマラヤン・チーターvs.アイメリック・ラジジ
アルビオン・モリーナvs.アルフォセヌー・カマラ
ジョナス・サルシチャvs.サリムカーン・イブラギモフ
ダリル・フェルドンクvs.ヌルティレク・ザリンベコフ
木村“フィリップ”ミノルvs.メイソン・ストロッドマン
※勝ち上がった8選手が、11月15日(土)に東京・国立代々木競技場第一体育館大会のワンデートーナメントで世界一の座を争う。





