ONE Friday Fights 1182025年8月1日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信
▼第4試合 139LBS(63.05kg)キックボクシング 3分3R〇チャン・チンタオ(中国)KO 2R 2分32秒 ※右ハイキック×成尾拓輝(究道会館)
成尾は日本拳法出身でHOOST CUP日本ライト級王者、JAPAN CUP KICKBOXINGスーパーフェザー級王者。2024年10月にシュートボクシングに参戦し、ポッシブルKから判定勝ち。11月の『ONE Friday Fights 88』でONE FF初参戦を果たすと、ジャン・ジンフー(中国)から合計4度のダウンを奪って豪快に3RでKO勝利し、35万バーツ(約155万円)のボーナスもゲット。
12月のシュートボクシングでは手塚翔太にスタンディングフロントチョークで敗れているが、2025年4月のONE2戦目ではまたも強打を爆発させてアルベウ・ダ・シウバ(ブラジル)に1R1分54秒でTKO勝ち、さらに6月のチャン・ハイヤン(中国)戦ではダウンを奪われるも3度倒し返して逆転KO勝ちと、ONEで3連続KOの快進撃中だ。
チンタオの戦績は37勝7敗。
1R、成尾はリング中央に走っていくとまずは左ロー、そして右ストレートで飛び込む。左ミドルからの右フック、右カーフ、左ハイから左三日月、さらに二段飛び蹴りと攻めまくる成尾。チンタオは蹴りをかわしての左フック、右ストレートを打って来る。成尾はワンツー、左から右ボディストレート。
ジャブを突きまくって下がらせると右の大砲を打ち込む。左三日月も。チンタオは顔面へ前蹴り。成尾の右カーフにチンタオは足が流れる。ワンツーでチンタオが前へ出てくると成尾も右を返す。ジャブで迎え撃つと右カーフ、右ミドル。前へ出て思い切り左右フックを振り回すチンタオ。
2R、ジャブから右カーフで前へ出る成尾にチンタオも右ストレート。チンタオは打ち合いを挑み、成尾もこれに応じて両者のフックが交錯するが、成尾は左三日月やヒザも混ぜる。どんどん前へ出て打ち合いに来るチンタオへ成尾は飛びヒザも被弾が多くなってコーナーへ追いつめられる。チンタオの右フックからの左フックに成尾が前のめりにダウン。
立ち上がると打ち合いに行く成尾だが、チンタオが左ボディ、右ストレート、左フック。ブロックを固めて耐える成尾だったが、チンタオの右ハイキックをもらってダウン。成尾は立つことが出来ず、チンタオのKO勝ちとなった。
チンタオには35万バーツ(約159万円)のボーナスが贈られた。
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▼第3試合 119LBS(53.98kg契約)キックボクシング 3分3R×モン・ヨッタサイ(ラオス)TKO 2R 1分14秒 ※レフェリーストップ〇芝宏二郎(Team526)
KOUJIROこと芝は空手出身で那須川天心に憧れてキックボクシングを始め、ジュニア・アマチュアで実績を重ねて現在は『HOOST CUP』を主戦場にするサウスポー。2022年2月に3戦目でRKSキック フライ級王者となり、5月に5戦目でジャパンカップキックボクシング同級王者となった。
『RISE』では2022年3月に松本天志、12月には那須川龍心に敗れている。2024年11月、ONE FFに初参戦するとジャマーク・クーパーを鮮やかな左ハイキックでKOした。2025年3月のHOOST CUPではKING剛を大差の判定で破り、第3代HOOST CUP日本スーパーフライ級王者となっている。
モンの戦績は22勝4敗。ONEには初出場となる。両者とも19歳。
1R、サウスポー同士。芝は強い左ローを連発していくと、モンはジャブを突きながら前へ出ていく。芝の左カーフが強く決まり、続いてジャブを突き刺す。モンもジャブから左ストレート、左フック。芝も負けじと左ストレート、右アッパーを放つ。
左ストレートからの右ミドル、組み付いてのヒザは芝。右ボディ、右三日月も蹴って右インカーフも。両者ともジャブをよく使う。芝の左カーフに下がるモンへ芝は左ハイを繰り出す。芝の強い攻撃が目立った。
2R、すぐに左右フックで前へ出ていくモンに芝も打ち合って左カーフを蹴る。左カーフを蹴ってワンツー、モンが打ち返してくるとヒザを突き刺す。さらにヒザで畳み込む芝がワンツーからヒザ、ボディからヒザ、左インローからの左ボディでダウンを奪う。
芝は右三日月からワンツー、ロープを背負ったモンにヒザ、そして左ボディとラッシュを仕掛けたところでレフェリーがストップ。芝のTKO勝ちとなった。
「ストライカーでぶちやっちゃるけん。応援してくださりありがとうございます。前の試合より進化しましたよね。」と勝利者インタビューに答えた。これで芝はONE FFで2連続KO勝ち、8連勝(5KO)を飾った。