2025年6月27日(金)東京・後楽園ホール『Krush.177』の前日公開計量&記者会見が、26日(木)都内にて14:30より行われた。
第7試合のKrush-OFGスーパー・フェザー級3分3R延長1Rで対戦する、橋本雷汰(ALONZA ABLAZE/K-1甲子園2022 -60kg王者)は59.9kg、水本悠我(優志塾平安道場)は59.8kgでそれぞれ計量をパス。
第6試合のKrush-OFGバンタム級3分3R延長1Rで対戦する、悠斗(HUNGRY GYM/第3代Krushフライ級王者)は52.5kg、心直(REON Fighting Sports GYM/第2代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者)は53.0kgで計量をパス。4選手が会見に出席した。
心直は「とにかく悠斗選手との試合に向けて練習してきたことを、しっかり出すイメージを持って当日を迎えます」、悠斗は「いろいろありましたが、久々に怒りに近いような感覚で試合に挑むので、落ち着いて出来るようにやってみます」と言い放つ。
水本は「2週間前のオファーでしたが、自分がやることをやるだけです」、橋本は「初のOFGでの試合ですが僕が一番盛り上げる試合をする」と意気込んだ。
計量で相手を見た印象について、心直は「元々一階級下の選手だったので、それでも体の厚み、パンチがありそうな体つきをしている印象を受けた」、悠斗は「同じく一階級上なのでいい身体をしていると思いました」と、それぞれの身体の仕上がり具合について話す。
水本は「自分は普段スーパー・バンタム級でやってるけど今回はスーパー・フェザー級ということで2階級上でやりますが、身体が厚いとかデカいとかは特に感じなかったです」とし、橋本は「2週間前に急に決まって、ありがとうと思いました」とした。
初のOFGでの試合へ向けて意識して取り組んできたことは何か。
心直は「距離感ですかね。パンチが得意な選手と蹴りが得意な僕なので、いかに相手の距離でやらないかという距離感。怖いなと思いましたが練習しました」と、距離感をあげる。
悠斗は「自分は普段と一緒。やりやすいって感じでした」と普段と変わらなかったという。
水本も「特に気にせずやってきた」とし、橋本は「僕、向いてるかもと思いました」と自信を見せる。
この先の目標について聞かれると、心直は「目標はこの階級で世界一なること。OFGなのでこれに勝ったからと言ってバンタム級でどの位置に行くかは分からない。でも強い選手を迎えるってことで、目標は勝ってから何個か言おうと思っています」、悠斗は「MMAをやりたいと明言しているので。今回も53kgまで上げることが出来たので、階級やルールに縛られずもっと一人の人間として強くなっていきたい」とする。
水本は「相手は自分より実績があるので、ここで勝ってチャンスをつかみ取ります」、橋本は「新しいルールなので、その先のベルトとか勝っても言えることじゃないと思っていますけれど、僕が強いところを見てもらいたい。OFGなので先があるかは分からないです」とした。
元プロボクシング日本王者の悠斗は、ボクサーがOFGで有利な点を聞かれると「ボクシングはあまり関係ない。アウトロー的な事に慣れているかだったり、そっちの方が近いんじゃないですか。ほぼ素手だと思うので。僕はあまり技術があるボクサーではないので、当たれば倒れると思う。ボクシングよりかは生物的な強さが問われる気がしています」と答える。
「怒りがある」との発言については「彼のインタビューを読むと、俺が格闘技を食い物にしていると。でもこういう場ではリスペクトを感じますし、世代も違うのでそういうものだと思っていますけれど、こっちは気に食わないからオファーを受けましたし、向こうも何か想いがあって受けてくれているので、こっちはこっちの気持ちがありますね」と回答。
これに心直は「挑発したつもりはなかったんですけれど、そう捉えられて怒られてるじゃないですか。それは申し訳なかったなと。僕はリスペクトがあるし、僕のテーマは死人に口なしなので」と素直に謝る。
悠斗は「多分ナチュラルにこんな感じなんだと思いますよ。よく分からないことだらけ。そこは殴り合ってケリを付ければいいと思っていますね」と、心直はよく分からないと困惑気味。
【写真】ああ言えばこう言う心直に悠斗はこの表情 すると心直は「僕のインタビューを熟読されたんだなと思いました。僕も帰ってから調べようかなと思いました。この感じがいいですね、地球連邦軍vs.ジオンみたいな感じで。お互いの正義があるので。僕は“ナチュラル失礼”なのでそれが出ているのかなと」と、意識して失礼なことを言っているわけではないとした。
その後も悠斗と心直の平行線な言い合いは続き、橋本と水本は完全に置いてきぼりに。同席した宮田充K-1プロデューサーが「その辺で」と口を挟むと、心直は「今日はこれくらいで締めますか。ありがとうございました」と勝手に会見を終了。
最後は、それぞれ「頑張りまーす」(心直)、「どういう結末が待ってようが、これはガチの格闘技なので楽しみにしていてください」(悠斗)、「明日はKOで勝ちます」(水本)、「OFGで僕がめちゃ強いところを見せます」(橋本)と、ファンへメッセージを送った。