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【UFC】朝倉海が8.16『UFC 319』シカゴ大会で再起戦。扇久保博正にも勝利した11位ティム・エリオットとの相性は?

2025/05/27 12:05
 2025年8月16日(日本時間17日)米国イリノイ州シカゴのユナイテッド・センターで開催の『UFC 319: Du Plessis vs. Chimaev』にて、朝倉海(JAPAN TOP TEAM)とティム・エリオット(米国)が対戦することを、エリオットのマネジメントのイリディアム・スポーツ・エージェンシーが公式SNSで発表した。 ▼フライ級 5分3Rティム・エリオット(米国)20勝13敗(UFC9勝11敗)11位朝倉 海(JAPAN TOP TEAM)21勝5敗(UFC0勝1敗)15位  朝倉は元RIZINバンタム級王者で現UFCフライ級15位。エリオットは同級11位。  朝倉は、2024年12月のUFC初戦で同級王者アレシャンドレ・ パントージャ(ブラジル)のベルトにいきなり挑戦も、2R リアネイキドチョークで一本負け。今回は約8カ月ぶりの再起戦となる。31歳。  前回は、兄の朝倉未来はじめ、当時JTTのエリー・ケーリッシュ、ビリー・ビゲロウ、パントージャの柔術対策として石黒翔也がコーナーマンとしてついたが、エリー&ビリーが帰国したいま、次戦はどんな体制となるか。  UFCベテラン38歳のエリオットは、レスリングベースのグラップラー。2009年にプロMMAデビューすると、2011年12月の『RFA 1』で元UFC世界ライト級王者のジェンス・パルヴァーにヒザ蹴りでKO勝ち。2012年5月にUFCデビューし、ジョン・ドッドソンに判定負けも、2連勝。その後、3連敗でUFCをリリース。  2015年7月にTitan FCフライ級王座につくと3連勝。世界のフライ級王者が集う『The Ultimate Fighter: Tournament of Champions』出場メンバーに選出され、TUF4連勝。2016年の決勝で扇久保博正に判定勝ちでUFCと再契約を果たした。  優勝者として、2016年12月にUFC世界フライ級王者のデメトリアス・ジョンソンに挑戦。得意のギロチンを仕掛ける場面も作ったが、5R判定負け。  2度目のUFCの戦績は7勝7敗の五分。近年では、堀口恭司と対戦予定だったタギル・ウランベコフに2022年3月に判定勝ち、ビクトル・アルタミラノに判定勝ちで2連勝後、2023年10月にムハンマド・モカエフの肩固めに一本負け。2023年12月の前戦では緊急参戦でチベットのス・ムダルジを1R 肩固めに極めた。2024年5月に平良達郎戦が組まれるもキャンセル。今回は1年8カ月ぶりの復帰戦となる。2025年3月にはEBIのグラップリングに参戦。アレクシス・トーレスに三角絞めで敗れている。  当時10連勝中だったモカエフ戦では、1Rと2Rにタックルにギロチンチョークを合わせ、2Rにはスラムで外されたものの三角絞めも仕掛けている。最終回に肩固めに捕まって逆転一本負けを喫したが、無敗のモカエフを苦しめた。  前戦では、ス・ムダルジを寝技に誘うために打撃が効いたふりをするなど老獪な動きのなか、シングルレッグでテイクダウン。蹴り上げをさばいてパス。サイドからダースを狙いながらヒジ打ち。左脇を開けさせて1R 肩固めを極めている。  20勝中7つの一本勝ちと3つのKO・TKO勝ちをマークし、10の判定勝ち。KO・TKOによる黒星は、デビューした年に1度のみ。それ以降は、打撃でのフィニッシュは許していない。  ギロチン、ダース、アナコンダチョークの首系の極めに加え、下からの三角絞めも得意としており、その強いグラップリングを武器に、スタンドでも左右スイッチして間合いを潰してシングルレッグテイクダウンからサブミッションを狙う。勝負所での押さえ込みも強い一方、一本負けを6度記録しており、諦めが早く試合のムラがあるのも特徴だ。  前戦でパントージャのプレッシャーに後手に回った朝倉海にとって、今回もグラップリングの強いエリオット相手に、いかにスタンドで立ち合えるか。トリッキーでスクランブルに強いエリオットに付き合わずにいかに断ち切れるかが鍵となる。パントージャが示した攻略法をエリオットが参考にしてくるなか、朝倉はパントージャ戦の課題を克服し、自身の間合いを崩されたときのステップ、テイクダウンディフェンス、カウンターの打撃で、エリオットを削って勝機を掴みたい。  王座戦の5Rと異なり、今回は3R。初のUFCでフライ級に戻しての一発勝負だった前戦の125ポンド(56.7kg)に比べ、非タイトル戦3Rの126ポンド(約57.2kg)は、朝倉にとってより戦いやすい環境となるだろう。また、TRIBE TOKYO MMAでの出稽古と、セコンドの柔術家・竹浦正起との「取捨選択」のなかでいかに戦略を立てたか。  8月16日の『UFC 319』の2週間前の8月2日には、同級5位の平良達郎が3位のアミル・アルバジとの5R戦が決まっている。また、鶴屋怜の次戦、6月のアゼルバイジャン大会を怪我でキャンセルした堀口恭司も今夏の復帰を語っており、真夏の日本フライ級勢の大逆襲となるか。 [nextpage] UFCフライ級ランキングと今後の試合(2025年5月27日付) 王者 アレシャンドリ・パントージャ(ロイバルに判定勝ち。12.7 朝倉海に2R 一本勝ち、6.28 カラフランスと対戦)1 ブランドン・ ロイバル(10.12 平良にスプリット判定勝ち、6.28 ケイプと対戦)2 ブランドン・ モレノ(11.2 アルバジに判定勝ち、3.29 エルセグに判定勝ち)3 アミル・ アルバジ(11.2 モレノに判定負け、8.2 平良と対戦)4 カイ・カラ・フランス(8.17 エルセグに1R TKO勝ち、6.28 パントージャに挑戦)5 平良達郎(10.12 ロイバルにスプリット判定負け、8.2 アルバジと対戦)6 マネル・ケイプ(7.27 モカエフに判定負け後、12.14 シウバに3R TKO勝ち、3.1 アルマバイエフに3R TKO勝ち、6.28 ロイバルと対戦)7 アレックス・ ペレス(6.15 平良に2R TKO負け)8 アスー・ アルマバイエフ(10.19 マテウス・ニコラウに判定勝ち、3.1 ケイプにTKO負け、7.26 テミロフと対戦)9 スティーブ・エルセグ(8.17 カラフランスに1R TKO負け、3.29 モレノに判定負け)10 タギル・ウランベコフ(2023.12.9 ダーデンにRNCで一本勝ち、1.18 クレイトン・カーパンターに判定勝ち、6.21 堀口負傷でマクスムと対戦)11 ティム・エリオット(2023.12.9 スムダルジに肩固めで一本勝ち、8.16 朝倉海と対戦)12 ブルーノ・シウバ(7.20 ダーデンに2R TKO勝ち、12.14 ケイプに3R TKO負け、3.8→6.7 ヴァンと対戦)13 ラマザン・テミロフ(3.1 ジョンソンに判定勝ち、7.26 アルマバイエフと対戦)14 ジョシュア・ヴァン(12.7 ダーデンに判定勝ち、3.8 鶴屋怜に判定勝ち、6. 7 シウバと対戦)15 朝倉海(12.7 パントージャに2R RNC一本負け、8.16 エリオットと対戦)
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