2025年5月18日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2025 vol.3』(U-NEXT配信)の前日計量&記者会見が、17日(土)都内にて13:30より行われた。
セミファイナル(第9試合)のKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者クンタップ・チャロンチャイ(タイ/TEAM KUNTAP)は初回70.20kgだったが、再計量では69.65kgで無事パス。対する挑戦者の津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)は69.85kgで一発パスした。
両者はこれまでに2度対戦し、初対決となった2022年12月の同王座決定戦ではクンタップが判定勝ちで勝利。2度目の対戦となった2024年12月、暫定王者の津崎と王座統一戦で戦い、1Rにダウンを奪われたクンタップだったが、3Rからの組みの展開で巻き返しを見せ、僅差の判定で初防衛に成功している。
その判定内容に納得のいかない津崎はSNSで不満を口にし、それを伝え聞いたクンタップは事前インタビューでも「ジャッジが決めた判定に文句を言うのはダサい。男じゃない」と激怒。計量時と会見時の2度のフェイスオフでは、クンタップが津崎に詰め寄り何かを伝えて挑発する様子を見せた。
計量後の会見でクンタップは「明日は絶対勝ちます。倒します。楽しみに見てください。彼がいろいろと失礼な発言をしているのを聞いていて、バカ言ってるんじゃないよと言いたい。(その気持ちは明日の試合に影響しないか)もちろんその気持ちを乗せて、すごいいい試合ができると思っています。自分としてはバカにするんじゃないという気持ちをすごく持ってますので、絶対負けられない試合だと捉えています」と怒りをぶちまける。
これを受けて津崎は「僕は平常心で行きたいんですけど、すごく絡んでくるのでちょっとイライラしてます」と、こちらもイラつきを隠せない。
続けて「(クンタップの怒りの理由を聞いて)バカにしたつもりは一つもないんですけど、僕は聞かれたことに対して自分の思っていることを答えただけです。SNSで向こうは『今回はやる意味がない試合』と言ってるんですけど、周りからは『前回はなぜあれで負けなんですか? 完全に(津崎が)勝ってました』という意見を凄くいただいています。前回、蛇鬼将矢選手にいい勝ち方ができたので、今回のリマッチにつながったと思ってるんで、そこらへんは理解してほしいですね」とタイトル挑戦権はしっかり獲得していると主張した。
互いの手の内を知り尽くした両者。3度目の対戦でクンタップが2度目の防衛なるか、それとも津崎が3度目の正直でリベンジ&戴冠なるか、完全決着の時を迎える。