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インタビュー

【Krush】挑戦者アビラル、王者・小田のマッスルに「筋肉だったら木村“フィリップ”ミノルの方があったから問題ない」「距離をとっても打ち合いでも勝てる」

2025/05/15 14:05
【Krush】挑戦者アビラル、王者・小田のマッスルに「筋肉だったら木村“フィリップ”ミノルの方があったから問題ない」「距離をとっても打ち合いでも勝てる」

3本目のベルトを狙うアビラル(C)HEAT

 2025年5月18日(日)大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)『Krush.175~in OSAKA~』(夜興行)のメインイベントにて、Krushスーパー・ウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・小田尋久(TEAM3K)に挑戦するアビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 アビラルは2016年1月に来日。2020年1月にHEATキックルールミドル級王座を獲得し、12月にK-1初参戦を果たすと1Rに木村“フィリップ”ミノルから打ち下ろしの右でダウンを奪い、2Rに逆転TKO負けを喫したものの大きなインパクトを残した。その後は勝っても負けてもKOがK-1では全試合続き、2025年2月の白須康仁戦でのTKO勝ちで3連敗から脱出。また、2024年10月にはホームリングの『HEAT』でISKAインターコンチネンタル スーパー・ウェルター級王座を獲得している。戦績は18勝(17KO)6敗。

約5週間のタイ合宿もやりました


──今年2月の白須康仁戦は久々のK-1 GROUP参戦でしたが、いい勝ち方でした。今、あの試合を振り返ると?

「久しぶりにK-1のリングで勝ったんですけど、自分としては判定でもいいから圧倒して勝とうという気持ちだったので、圧倒もできたと思うし、最後に3RでKOできたというのは、自分が考えていた通りにやれた結果なので、本当にうれしかったですね」

──しばらくK-1 GROUPに参戦していなかったのは何か理由があったんですか?

「2023年12月の大阪大会(璃久戦)で負けて、一度引退を考えていた時期もあったんです。でも、周りのいつも応援してくれているファンの方やスポンサーさん、ジムの会員さんたちが『まだ引退するのは早いよ』とか『もっと試合が見たい』と言ってくれたし、自分的にも負けたまま引退するのはイヤだなと思うようになりました。そしてそのタイミングで、自分が持っているHEAT王座の4回目の防衛戦(平山迅戦)が決まって、その試合がISKA王座の挑戦者決定戦でもあったので、防衛戦で勝って8月から9月はタイで練習して、10月のISKAタイトルマッチで勝って…という感じでした」

──なるほど。では、今はモチベーションも戻ったんですね。

「はい。モチベーションも戻ったし、いいタイミングでISKAの大きな試合も決まって、勝ってベルトも手に入ったので、今はまたガンガンやるつもりでいます」

──そして白須戦に勝利し、今回のKrushタイトルマッチの話も来ました。聞いた時はうれしかったですか?

「うれしかったですね。Krushは今まで出たことがなくて、これが初参戦になるんですけど、白須戦の1週間後ぐらいに話をいただきました。勝ってKrushのチャンピオンになったら、夢であるK-1のタイトルマッチにも近づけるなと思って、すぐに受けました」

──王者の小田尋久選手は昨年の8月にトーナメントを制してタイトルを獲得しましたが、そのトーナメントは見ていましたか?

「リアルタイムでは見てなかったですけど、試合が決まってから見ました。小田選手が強いことは分かっているし、強いからこそチャンピオンにもなっていると思いますけど、自分より小さいので、中に入ってこようとするタイプだなと思いますね。あとは空手出身なので、回転蹴りなどの蹴りは気をつけないとと思います」

──タイプ的にはやりやすそうですか?

「けっこう相性は合う選手だと思いますね。打ち合いに来ても打ち合えるし、いい試合ができると思います」

──身長はアビラル選手の方が高いですが、小田選手は筋肉がすごいですよね。

「でも筋肉だったら去年戦った平山選手の方があったと思うし、僕がK-1デビュー戦で戦った木村“フィリップ”ミノルの方があったから、そこは別に問題ないですね」


──では、どう攻めてどう勝ちたいと思っていますか?

「練習していることを信じてやればどういう形でも、距離を取っても勝てると思うし、もし相手が中に入ってきて打ち合いに来ても自分が勝てると思っています」

──そのあたり、2月に自分の思うように戦えて勝てたという自信が大きい?

「そうですね。今までだったら試合の時に何も考えず、『とにかく勝ちたい、相手を殴りにいこう』というばかりだったんですけど、ここ最近は考えながら試合できるようになってきたので、自分と、自分のチームで考えたゲームプランでやれれば、全然問題ないですね」

──勝てばネパール人初のKrush王者ということになりますね。

「そこは別の意味で気合いが入ってますね。Krushは日本トップのK-1 GROUPがやっているイベントだし、Krush王座を獲ればK-1タイトルマッチにもかなり近づくと思うので、このチャンスは大きいなと感じています」

──あと今回は小田選手の地元の大阪での試合です。そこについては?

「大阪では2023年12月のK-1で負けているので、『大阪でリベンジ』ということもすごく考えていました。それも含めていろいろあるので、本当に今回は気合いが入っています」

──では最後に、改めて今回の試合への“決意”を教えていただけますか?

「今年2回目の試合、前回はK-1での試合、それから今回はKrushのタイトルマッチで、本当にすごく気合いが入っているし、これ勝てばK-1でのトーナメントにも出られるだろうと思っているんですけど、とりあえずここを勝たなきゃだから、約5週間のタイ合宿もやりました。毎試合、今回が一番練習したと思ってるし、毎試合、『次の試合のためにもっと練習しよう』と思って実際にやっているので、その練習を信じて、自分とチームを信じてリングに上がれば勝てると思っています。18日はISKAとHEATのチャンピオンとして、Krushのベルトも必ず獲ります」

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