2025年5月18日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2025 vol.3』(U-NEXT配信)にて、KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級暫定王座決定戦3分3R延長1Rで中島弘貴(NEXT LEVEL 渋谷)と対戦する漁鬼(SHINE沖縄)のインタビューが主催者を通じて届いた。
約3年前に中島に判定負けを喫した後、渡部太基戦の勝利を経て格闘技への取り組み方を変えたという漁鬼。今回の再戦に見据えるものは?
ここで負けたら全部プランが崩れる
──まずは前回、2月の西川康平戦を今振り返ると?
「西川選手の試合を見ていたらパンチで倒されていることが多くて、打たれ強くはないなと思っていたんですが、最初のダウンを取った時に『効いてるな』と思って一気に攻めて倒せたので、準備してきたことが生かせたなと思いました」
──というところで、今回はスーパーウェルター級の暫定王座決定戦ということになりました。一度ウェルター級に下げていたところにこの話が来て、どう思いましたか?
「自分は今後スーパーウェルター級でずっとやっていくつもりはないので、最初に王座決定戦の話が来た時は『ワンマッチにしてほしい』って言ったんです。でも、ここで勝ったら海人選手と戦えるという話を聞いて一気に考えが変わって、『やってやろう』と思うようになりました」
──海人選手とやりたかった?
「はい、日本でも1・2を争うほど強い選手ですし、名前もあるので、もしチャンスがあるならぜひやりたいと思っています」
──中島選手とは2022年7月以来、約3年ぶりの再戦となります。KNOCK OUT初参戦で対戦して判定まで行く熱戦になりましたが、あの試合を今振り返るとどうですか?
「あの時はスタミナ負けだったなと思っていて。あの頃の自分は正直弱かったですね。『あれだけしか練習していなかったのに、よく出れたな』と、3年前の自分に対して思うぐらいで。格闘技をナメてたところがありました」
──その後、格闘技への取り組み方がだいぶ変わった?
「中島戦の後はまたしばらく間が空いたんですけど、その次の試合(2024年2月)で渡部太基選手に勝ってから本格的に変わった感じでした。去年の1年間はしっかり練習したので、そこで強くなれたなと思います
【写真】2022年7月の初対決、10戦目で初参戦の漁鬼(右)が大善戦した──では、前回中島選手と戦った時の自分とは違うという思いが強い?
「そうですね。スタミナも強化できてますし、技の引き出しも増えたし、全てにおいて3年前の自分を上回れていると思います。格闘技に対する考え方とか取り組む姿勢から変わりました」
──逆に、この間の中島選手の戦いについてはどう見ていましたか?
「自分がその後に階級を変えたのもあったし、もう拳を交えることはないだろうと思っていたので、普通に応援していました。中島選手はその後の試合数は少なかったですけど、階級的に相手もいなさそうだなという感じで見てましたね。自分としては、ここで勝ったら中島玲選手とか、この前彼に勝ったユリアン・ポズドニアコフ選手とやりやすくなるかなと思うので、ここを獲ることに意味があるなと思っています」
──ユリアン選手にも興味があるんですね。
「この前の試合を見て、やりたいなと思いました。海人選手との試合は実現しても年末とかになりそうなので、中島選手かユリアン選手と、もし2人が再戦するようなことがあれば勝った方とやれればと思います」
──そういったことを考えても、ここは大事ですね。
「そうなんですよ(笑)。今後のプランをいくら立てていても、ここで負けたら全部崩れるので。だから絶対勝ちたいですし、海人選手はメッチャ強いので、ここで自分が強いというところを見せたいです。今だったら、自分が相手じゃ勝負論がないと思われているでしょうけど、『もしかしたら漁鬼は海人に対してもやってくれるんじゃないか』と思ってもらうぐらいの強さを見せて、最後は倒したいです。今、2連続KOで来ているので、今回も続けたいですね」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「3年前に負けているので、自分がどれだけ強くなっているかというところを見てほしいです。それを見せる自信はあるので」