会見での服装が白被りしてしまったことに児玉(左)と上野は残念そうだった
2025年4月29日(火)東京・後楽園ホール『Krush.173』の前日計量が、28日(月)都内にて正午より行われた。

メインイベントで対戦する児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)は62.4kg、上野空大(kickboxing gym SHINYUUKI+)は62.45kgでそれぞれ計量をパス。

続いての会見で上野は「7カ月ぶりの復帰戦で長い時間準備してきたので、それを試合で出したいと思います」、児玉は「前回負けちゃったので今回取り返そうと気合い入っています」と、それぞれ意気込み。

服装が同じ白で被ってしまったことに児玉は「失敗しましたね。ぶっちゃけ最悪です。白被りするとは思わなかった」、上野も「白vs.黒だと思っていたんですが、対面した時に白と白だったので。白は自分のキャラです」と両者とも苦笑。
児玉はそのガウンは暑くないのかと聞かれると「減量すると身体が冷えるのでちょうどいい。計量の時は寒かったくらい」という。

向かい合った印象を聞かれると上野は「覚悟を決めてきたんだって顔と、減量がキツそうだなと思いました」、児玉は「背が高いなって。大きいなと思いました」とそれぞれ話す。
昨年9月のゴンナパー・ウィラサクレック戦で初黒星を喫してからの再起戦となる上野は、「ありがたいことに待っていたファンが多いので、自分の成長した姿を見せられるのはワクワクしています。前回負けているので絶対に勝つって気合いが入っています」と、初黒星から成長した姿を見せたいとする。

「浅いキャリアの中でゴンナパー選手と戦えることが出来て、通用するものがあれば、心技体を通して戦いの中から学んだこともあるので、そういった全ての部分を通して7カ月間で埋めてきました」と、大きな経験となったとした。
一方、児玉も2月の「Krushライト級トーナメント」1回戦で天野颯大に延長戦で敗れてからの再起戦となり、「前回の試合の経験で自分に足りないことと課題が明確に分かったので、そこを潰してやってきました」と、こちらも成長した姿を見せたいとする。

ノンタイトルマッチながらメインイベントに選ばれたことについては、上野は「タイトルは懸かってないけれどKrushのメインは特別なものだと思うし、Krushとは何かを試合で見せないといけないと思うので、倒して勝ちたいと思っています」、児玉も「Krushのメインは光栄なので1RからKOを狙っていきます」と、両者ともKOで試合を終わらせる気十分。
いつもほど元気がないようだが、と問われた児玉は「減量後なのでテンションが上がらない。でもいつも通り」だとしたが、K-1反乱軍「RibelLion」に加入して初の試合となることには「一発目なのでここでコケていたら意味がない。強くてなんぼだと思うし、バチっと一発目かましてやろうと思っています」と勇ましい。

それに上野は「僕との試合が決まってからRibelLionとして活動していると思いますが、試合を盛り上げているし、K-1とKrushを盛り上げたいとの気持ちでやってくれていると思うので、戦えることは光栄です。自分もしっかり盛り上げていきたいと思っています」と、負けじと盛り上げていきたいとする。
この先に見据えるものは、との質問に上野は「まずはこの試合に懸けていて、復帰戦というのもあるので倒すこと、確実に勝ちたいというのがあります。Krushのタイトルを狙っていきたいので、そのために圧倒的に勝ちたいと思います」と先につながる勝利にしたいという。

児玉は「まずは明日勝って、Krushのベルトを獲ってUFCに行きます」といきなりのMMA転向宣言かと思いきや「冗談です」と笑った。
最後に上野は「長い間、戦うことが出来なくてこの期間でたくさんの人に支えられて、弟も含めて対策もしてくれたし、支えてくれる人がたくさんいるから復帰戦を迎えることが出来る。明日は暴れます」と、溜めてきた想いや感謝の気持ちを明日爆発させると宣言。

児玉は「彼はリーチが長くて自信を持っている。僕はリーチが長くなくて、リーチに自信がないけれど、だから僕が勝ちます。明日をお楽しみに」と、元WBA世界ライト級王者・畑山隆則がかつて言った名セリフを引用していた。
なお、今大会の中継では解説の石川直生が怪我のため欠席となり、宮田充K-1プロデューサーが初めて解説席に座ることも決定。宮田Pは「ファンの皆さんが不快に思うことを言ってしまうかもしれませんが、先に言っておきます。なにか爪痕を残したい」と意気込んでいた。





