2つのトーナメントが行われる今大会(C)NJKF
2025年4月27日(日)東京・後楽園ホール『アイピック株式会社PRESENTS NJKF×CHALLENGER 8』の前日計量が、26日(土)都内にて正午より行われた。
今大会では、武田幸三CHALLENGERプロデューサーが「念願であった」というWBCムエタイ日本統一バンタム級王座決定トーナメントとNJKFスーパーバンタム級王座決定トーナメントの1回戦がそれぞれ行われる。

第6試合のNJKFスーパーバンタム級王座決定トーナメント1回戦3分3R延長1Rで対戦する、NJKFスーパーバンタム級3位・繁那(R.S-GYM)は55.30kg、祖根亮麻(大和ジム)は55.05kgでそれぞれ計量をパス。

繁那はNJKFバンタム級3位で、NJKF WESTを主戦場としボクシング技術に定評がある。昨年8月の『ONE FRIDAY FIGHTS 74』でセンチャイ・ナーヨックウィットトゥンソンに1R KO勝利を収め、ONE白星デビューを飾った。今年1月はアヤド・アルバドルに敗北し、巻き返しを狙う。

大和ジムの祖根亮麻は、総合格闘家の祖根寿麻を兄に持つキックボクサー。昨年10月はNJKF大阪大会で中島凛太郎に判定負け、11月はKrush名古屋大会で橋本楓汰と対戦して注目を集めた。

計量後の記者会見を繁那は謎の欠席。これに祖根は「相手がいないので、特に言うことはない。逃げているのかな。そもそも何も言わないで会見を拒否なのか遅れているのか分からないけど、人間性を疑う。そこから明日は教えてあげないとなと思っています。こっちも早くご飯食いたいとかあるし。相手があっての格闘技なので何をしてんだと。試合で分からせてやるとかSNSで言っているんだけど、こっちもそのつもり。それを発表する場なので、足らんなと」と怒りを見せる。

そして「KO決着ですね。生ぬるい対戦で終わらせたくはないです」とKOで制裁すると宣言した。

第5試合で行われるもうひとつの1回戦は、NJKFスーパーバンタム級7位・中島凛太郎(京都野口ジム)が再計量で55.28kg、藤井昴(KING gym)が54.90kgでそれぞれ計量をパス。

中島は昨年10月NJKF WESTで祖根亮麻から判定勝利。12月はKROSS×OVERで石川直樹と対戦しテクニカルな攻防を見せた。KNOCK OUTやスックワンキントーンでも活躍し、得意のパンチに加えてヒザ蹴りを武器にしている。

藤井は、アマチュアタイトル13冠を引っ提げ昨年2月にプロデビューしたばかりの新星。昨年11月のNJKFでは、ランカーの繁那を相手に1-1の接戦となりドローに持ち込んだ。
会見で中島は「勝ったらベルトが懸かっているということなので、一皮剥けたいと思っています。相手が誰とか関係なくて、自分が断トツに強いと思いますので楽しみにしてください。全部持っていきます。勝ちます」とぶっちぎりでの優勝宣言。
対する藤井も「このトーナメントをよそから見ても、めちゃくちゃレベル低いと思っているんで。俺が中島と繁那をぶっ倒して、他の選手との実力差を見せつけたいと思います」と、レベルが違うと言わんばかり。

当初、この試合は2月大会で行われる予定だったが今大会に延期となり、中島は「しっかり減量をしていたので残念だったんですけど、万全の方が楽しいんで。期間が延びたことでまたさらに強くなったことで、弱点ないかなと。しっかりムエタイができるのは僕だけなんで、楽しみにしてください」と、この期間でさらに強くなったとプラスの考え。
藤井は「別に2月にやってもよかったんですけど、会長もいたので自分の意志ではやれなかったんで」と会長からストップがかかったからだとし、「相手はランカーなんですけど、大したことないしレベルが低いなと。明日やってもKOで終わる」とどちらもしても自分がKO勝ちすると言い放つ。
これに中島は「腰が痛いと言って2月に試合をしないのは…、矛盾しているなと。KOできるなら、なんでやらないのかなと」と皮肉を言っていた。
【写真】真美は1回目の計量で2.5kgオーバー、再計量も1.5kgオーバーとなった
なお、計量は1名を除いて全員がパス。第1試合で佐藤”魔王”応紀 (PCK 連闘会)と対戦するS-1世界女子フライ級王者・真美 (Team ImmortaL)が1.5kgオーバーで計量をパス出来ず。協議の結果、試合当日15時の再計量1kgオーバー未満なら試合成立、その場合はグローブハンデと減点2が真美に課せられる。



