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インタビュー

【Krush】ワンデートーナメントに挑む古宮晴「耳が聞こえなくて自分の世界に入れるということは、自分だけの武器」

2025/02/21 16:02
 2025年2月24日(月・祝)東京・後楽園ホール『Krush.171』で行われる、ライト級ワンデートーナメントに出場する古宮晴(昇龍會)のインタビューが主催者を通じて届いた。  古宮は聴覚障害のハンディを持ちながらもABEMAの『格闘代理戦争』で史上初の3人抜きに成功するなど大活躍。2020年4月にプロデビューし、2021年8月にはK-1甲子園 -65kgで優勝を飾った。プロでは2戦目で初黒星を喫するも、その後は5連勝と波に乗った。2024年はDEEP☆KICKに参戦し、6月には第6代DEEP☆KICK-63kg王座を奪取。10月のK-1では篠原悠人をKOしたが、12月のKrushで西京佑馬に敗れた。戦績は10勝(3KO)3敗。  1回戦では永澤サムエル聖光(林商店)と対戦する。 優勝したらチャンピオンを呼び出してやろうかな ──今回、ライト級GPが開催されて、その8人の中に入ったことについてはどう思いましたか? 「素直にうれしかったですね。前の試合(昨年12月、西京佑馬戦)が負けで終わった後に、またチャンスをいただいたので、すごくうれしかったです」 ──そして1月大会のリング上では今回抽選会が行われました。第4試合に入って、永澤サムエル聖光選手が来たという形ですが、あの時にはどう感じていましたか? 「西京選手にやり返したい気持ちはあったんですけど、あくまでトーナメントで優勝するのが目的なので、どこが一番優勝まで行きやすいのかとか、そういうのも見て決めたという感じでした」 ──1回戦の相手に決まった永澤選手についての印象は? 「蹴りが強いなという印象です。その蹴りは警戒しています」 ──永澤選手はK-1ルールでやるようになって3戦目ですが、そこは? 「向こうもベテランなので、今回はよりK-1ルールに合わせてくるだろうなとは思ってます。でもそこらへんについては、あまり深く考えてはいないですね」 ──では1回戦は、どう勝ち上がりたいと思っていますか? 「倒せるなら早めに倒して、上に上がりたいですね。優勝するには3試合勝たないといけないので、なるべく早く勝てればベストだと思っているので。そのために、3試合9R、延長も合わせて12R戦える体を作ってきています」 ──それに対して、フィジカルやスタミナの準備は万全だと。 「そうですね、そこに合わせて体も作り込んできました。いつもの練習にプラスアルファして、3試合やっても筋力を維持できるようにとか、そういうのをトレーナーに伝えてメニューを組んでもらった感じです」 ──1日に複数試合するのは初めてですよね? 「『格闘代理戦争』の時に3人と戦いましたけど(勝ち抜き戦だった)、あれはそれ全部で1試合という感じだったので。アマチュアではK-1甲子園で2回やったりしましたけど、プロでは初めてですね。ただ、不安とかは特になくて、1試合に全力集中するのを3回やるだけかなというイメージでいます」 ──先ほどの話からすると、決勝で西京佑馬選手と当たってリベンジしたい? 「そうですね、できるならそうしたいです。向こう側のブロックからは西京選手が上がってくると読んでいますし」 ──今回、選手や識者30人の優勝予想がSNSで上がっていましたが、見ていましたか? 「はい、一応目は通しました。個人的な感想ですけど、見た感じ、予想というよりは願望に近いかなみたいな感じでしたね(笑)。『みんな、こうなってほしいんかな』っていう印象で。それに、西京選手の予想が多いので、違うことを書かないと面白くないみたいなところもあったと思うんですよ。だから僕の中では、予想なんて関係ないでしょ、みたいな感じです」 ──改めて、3試合勝ち抜いて優勝するために、一番必要なものって何だと思っていますか? 「やっぱり気持ちじゃないかなっていうのはありますね。最後まで切らさずにいかないと勝てないだろうなと思ってます」 ──また、このトーナメントで優勝したらその先、どうしたいですか? 「優勝したらチャンピオンを呼び出してやろうかなと思ってますね。大阪大会の時に名古屋大会で対戦させてほしいと言わせてもらったんですけど、その時にチャンピオンの大岩龍矢選手から『1回勝っただけ』って言われて。でもこれで優勝すれば文句ないでしょと思うので、本当に大事なトーナメントだと思います」 ──では最後に、今回の8人の中で「ここに関しては間違いなく俺が一番だ」と思えるところはどこでしょう? 「バリエーションだったりバランスだったり、技術については自信を持ってます。あと、負けてないというより僕しか持ってないものとして、耳が聞こえなくて自分の世界に入れるということは、自分だけの武器だというのはありますね」 ──それも武器にして勝ち抜く? 「はい。それも僕の一つの武器として、このトーナメントでしっかり実力を示したいなと思ってます」
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