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【RISE】那須川龍心へのリベンジに燃える数島大陸と松本天志が再戦「圧倒的な差をつけて勝ちたい」(松本)「全てを懸けて潰しに行く」(数島)

2025/01/21 20:01
 2025年2月23日(日)東京・後楽園ホール『RISE 186-RISE 22th Memorial event-』の対戦カード発表記者会見が、1月21日(火)都内にて行われた。  フライ級(-51.5kg)3分3R延長1Rで、同級1位・数島大陸(及川道場)と同級2位・松本天志(TARGET SHIBUYA)が対戦。  数島は2020年9月にプロデビューすると軽量級でも倒す選手として注目され、2021年7月大会にはラジャダムナン王者の竜哉・エイワスポーツジムと対戦しドローとなったもののダウンを奪い一躍名を挙げた。2022年4月から開幕したフライ級王座決定トーナメントでは準決勝で当時無敗の塚本望夢とダウン応酬の末の判定勝ちで決勝進出を決めたが、10月の決勝戦で初代スーパーフライ級王者の田丸辰に敗れて王座戴冠を逃した。2023年10月に第2代王座決定戦を松本天志と争い、判定勝ちで王座に就くと2024年2月にはクンスックに延長戦で判定勝ち、6月にはストローに3RでKO勝ちと5連勝を飾ったが、11月の初防衛戦で那須川龍心に敗れ王座を失った。戦績は13勝(7KO)3敗2分。  松本はJAPAN CUP2021 -55kg準優勝で、2021年8月にRISEでプロデビュー。3戦目で初黒星を喫するが、2023年2月に行われた「RISE NEW WARRIORS フライ級(-51.5kg)トーナメント」で大方の予想を覆し、空龍と塚本望夢の優勝候補2人を下し下剋上を果たして優勝。7月には弾丸風太も初回KOに沈め、6連勝と勢いに乗っていたが10月の第2代RISEフライ級王座決定戦で数島大陸に敗れて連勝がストップ。拠点を東京に移して臨んだ2024年3月の那須川龍心戦で判定負けと連敗を喫したが6月の寛人戦、8月のJIN戦と連続初回KO勝ち。12月には麗也に判定勝ちで3連勝。戦績は11勝(6KO)3敗。  松本は「数島選手とは1年半前に対戦していて、その時は何も出来ず負けているので、上京してどれだけ成長したかを証明できる舞台だと思っているので圧倒的な差をつけて勝ちたい」と、初対決から成長したことを証明するために圧倒的に勝つとコメント。  数島は「去年は最後に負けてしまって。自分の中で落ち込んだんですが落ち込んでいても仕方がない。初めてKO負けを取られましたが、でも這い上がってもう一度必ずベルトを獲るストーリーは僕にしか出来ない。それぞれにストーリーがある中で僕が一番フライ級の中で数島がおったという存在感を出せると思っています。復帰戦で2位の松本選手とやらせてもらって感謝しています。松本選手も僕に負けてから実力が上がってきているので、ここで勝つと負けるとではもう1回タイトルを獲りに行く遠回りになるか大事な試合になるので、全てを懸けて松本選手を潰しに行きます」との意気込み。  那須川に敗れて王座を失った心境を聞かれると、数島は「KO負けは初めてだったのでなかなか落ち込みましたが、(後輩の)吉岡龍輝がDEEP☆KICKのタイトルを獲って、(練習仲間の)近藤大成もKO勝ちして仲間から力をもらえて、ここで俺が落ち込んでいたらしょうがないと思って。試合を組んでもらたので、勝つことによって及川道場には数島がいるからみんなついてこれるというようにしたい。そこは切り替えられたし、ダメージも全然大丈夫なので楽しみにしていてほしいです」と、切り替えは出来ているとした。  松本は3連勝の要因を聞かれると「最初負けから始まって、そこから練習環境にも慣れてきて、自分の中でアジャストしてきていい勝ち方が出来ています。12月の試合は悔しい形になったけれど、次の日から練習をやってきているのでそれを活かして次の試合で勝ちたいと思います」と話す。  数島の那須川戦の感想を求められると「あの試合を見て、正直めちゃくちゃビックリしました。1Rで終わっていなかったらどっちが勝っていたか分からない試合だったと思います。あの結果で数島選手が弱いとは思わないし、タイミングだと思いました。自分は数島選手に負けているので、数島選手と龍心選手とはずっと戦いたいと思って今までの試合をやってきました。今年はリベンジの年になると思うので、より一層気合いを入れていきたいと思います」と、数島と那須川にリベンジしたいとした。  前述のとおり両者は2023年の第2代RISEフライ級王座決定戦で対戦し、数島が判定勝ちしている。そのことについて数島は「その時は、松本選手がトーナメントで優勝して凄い勢いがあってめちゃめちゃ強いと思いました。自分がテクニックで勝った形になっているけれど、いろいろな経験をして東京に移籍したのもあって前回とは比べ物にならないくらい強くなっていると思います。勝ったのはもう過去のことなので、前回とは関係なく研究し直して違う人と戦う感じでいこうと思っています」と、別人と戦うつもりで対策に取り組むとする。  それに松本は「1Rから5Rを通して数島選手のペースで自分のいいところを出せずに終わった印象です。しっかり変わっているので次の試合が僕も楽しみなので期待して欲しい」と、自分は進化していると答えた。  数島も「去年の試合を見て攻撃力が上がっているし、前回は勢いの方でカバーしている印象でしたが、それを経験に変えて技術面もしっかり上がっているので警戒する相手だと思います」とする。  選手が揃ってきた感のあるフライ級を、今年はどのように盛り上げていきたいと考えているか。 【写真】2023年10月、第2代RISEフライ級王座決定戦で対戦し、この時は数島が判定勝ち その問いに松本は「那須川選手が去年から勢いで上に上がっていて、数島選手もめちゃくちゃ強い選手なのでここでしっかり勝ち、今年の挑戦者と言ったら松本天志と名前があげられるように、そして挑戦者になるだけでなく龍心選手からベルトも獲ってフライ級のトップに立つ年にしようと思います」と、自分がトップに立つことだと答える。  数島は「今年は逆襲を見せて、もう1回自分が王座に返り咲くストーリーだと思うので、フライ級は僕のそのストーリーだけ注目しておいて欲しいです」と、見どころは自分が王座を奪還するまでのストーリーだとした。  伊藤隆RISE代表は王者・那須川の初防衛戦について「この試合の勝者も外国人選手も含めて挑戦者を選考します。6月くらいまでには防衛戦をやらせたい。龍心のスケジュールが立て込んでいる部分もあるので。この試合の勝者にはワンクッション置くか、その間に外国人と戦ったり、いろいろな部分で作っていきたいと思います」と話した。
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