ぱんちゃんにプロ初黒星を付けたアプデルガリムとの対戦が決まった伊澤
2024年12月31日（火）さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』の記者会見が、5日（木）都内にて行われた。
RIZINスーパーアトム級（49.0kg）5分3Rで、RIZIN同級王者の伊澤星花（Roys GYM/JAPAN TOP TEAM）がルシア・アプデルガリム（アルゼンチン）と対戦する。
MMA14勝無敗の女王・伊澤は、現RIZIN女子スーパーアトム級王者。現DEEP JEWELSストロー級＆アトム級王者。2022年4月のRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで浜崎朱加に判定勝ちで王座戴冠。同年12月のRIZIN女子スーパーアトム級ワールドGPで、パク・シウにスプリット判定勝ちで優勝すると、2023年7月のRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチでクレア・ロペスをニンジャチョークで極めて初防衛に成功。同年大晦日に山本美憂にRNCで一本勝ち。2024年3月のDEEPでもパク・シユンに2R ニンジャチョークを極め、9月には引退試合の浅倉カンナに判定勝ちした。
（C）巌流島
アプデルガリムはテコンドー出身の20歳。キックボクシング戦績は11勝2敗2分。2024年5月3日に公開された『巌流島バーチャルファイト』に初来日し、ぱんちゃん璃奈と対戦。2Rに強烈な右のカウンターをヒットさせ、ぱんちゃんの右目を大きく腫れあがらせるなどして判定勝ち。ぱんちゃんにプロ初黒星を付けた。6月の2度目の来日ではNA☆NAに判定負け。MMAとの二刀流で戦績は2勝3敗。直近は2023年12月にAFNで判定負けしている。
会見で榊原信行RIZIN CEOは「本来であれば、ファンのみんなもそういう想定をしていたと思いますけれど、RENA選手と伊澤選手のタイトルマッチで大晦日いきたいということで両選手と調整を進めておりましたが、残念ながらRENA選手が怪我のため正式発表には至らない状況の中で今回RENA選手との試合は流れました」と、RENAの怪我でタイトルマッチを断念したと発表。
伊澤は「まずRENA選手なんですけれど、自分のことをけっこう前から『伊澤に勝てるのは私だけ』とか『伊澤じゃ女子格（のエース）になれない』とか言ってるんですけれど、実際試合が決まりそうになるといつも逃げちゃうので、逃げるくらいなら最初から名前出すなよって思います」と辛辣なコメント。
RENAの怪我が治ったら改めて挑戦を受けるつもりかと聞かれると「まあ、見たい人がいるなら受けるんですけれど。また逃げちゃうかもしれないんじゃないですか(笑)。分からないけれど」と苦笑しながら答えた。
会見終了後の囲み取材で、榊原信行RIZIN CEOはこの件について「RENA選手は日本に戻ってから出稽古に行った時に痛めてしまって、体重を落とすための基礎的な走り込みだとか調整が出来そうにないと。本人の名誉のために言うと逃げたわけじゃなくて、本人もやるということで準備を整えて調整を進めた中で怪我をしてしまった」と、伊澤戦へ向けての練習を始めたところで怪我をしたと説明。
「伊澤選手は『また逃げた』と思われているかもしれないし、結果（的には）そうなっているのでね。怪我もせずしっかり調整して来いよってことだと思っています。近い将来、また実現させられればいいなと思います」とRENAの怪我が治ったら改めて実現させたいと話している。
【写真】ぱんちゃんの右目を大きく腫れあがらせ、プロ初黒星を付けたアプデルガリム（C）巌流島
今回の対戦相手アプデルガリムについて伊澤は「そんな中でこんな短期間で試合を組んでくださったRIZINの方たちだったり対戦相手の選手には感謝しています。大晦日はしっかり女子格を盛り上げられるように頑張っていきますので、相手と自分の2人で最高の格闘技を見せたいと思います。
昨日相手を言われたのであまり（試合映像を）見れてないんですけれど、打撃が強くてヒザとかが警戒するところだなと思います。でもMMA全体で考えたら自分の方が何でも出来るし、寝技もあるので全体的に自分の方が上回っていると思います」としている。
〇アプデルガリムのコメント
12月31日、伊澤星花選手と戦います。伊澤選手が無敗なことは知っていますが、私のストライキングには彼女をKOできる威力があります。打撃で倒してみせます。
