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2024年11月17日(日)愛知県・ポートメッセなごや 第1展示館にて開催される『RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA』で摩嶋一整(毛利道場)と対戦するヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)が15日、個別インタビューを行った。
ケラモフは、2023年11月の『RIZIN LANDMARK 7』アゼルバイジャン大会での鈴木千裕戦でのKO負け以来のRIZIN復帰となる。
アゼルバイジャン大会におけるトラブルにより拘留後、来日も許可され、今回、1年ぶりに復帰。日本での試合は、2023年7月『超RIZIN.2』朝倉未来戦の一本勝ち以来、約1年4カ月ぶりの日本マット参戦となる。32歳。
対する摩嶋は、Rebel FCフェザー級王者として、2020年8月にRIZIN初参戦。斎藤裕、クレベル・コイケ、金原正徳といった強豪に敗れるも、以降は3勝1敗。2024年7月の前戦では新居すぐるを2R リアネイキドチョークで極めて一本勝ちしている。32歳。
両者は当初、2024年2月の『RIZIN LANDMARK 8』佐賀大会で対戦予定だったが、ケラモフ含む数人がフーリガン行為を行った疑いで来日不可となり欠場。ケラモフの代わりに緊急出場した今成正和に、摩嶋が腕十字で一本負けした因縁がある。
16カ月ぶりの日本マット参戦に向け、現UFC世界ライト級王者イスラム・マカチェフ選手とも練習してきたケラモフは「摩嶋選手の試合は全部見て研究した。スタンディングでもグラウンドでも自分のほうが勝っている」と自信を語り、「この1年間の空白を糧にして、さらに自分はこの格闘技に対して精進していい試合することを自分に誓った」と決意を見せた。
以下、一問一答全文。
ケラモフ「ミスをしない人間はいない」
──久しぶりに来日しました、今の感想を教えてください。
「とってもいい気分です。やはり長いこと開いてしまったので、RIZINで早く試合がしたいと熱望していました、それが叶って嬉しいです。気分はいいです」
──対戦相手の摩嶋選手の印象は?
「彼の試合を見て研究してきましたが、自分自身の評価としては、自分がスタンドでもグラウンドでも勝っていると感じています」
──ケラモフ選手の試合を楽しみにしているたくさんの日本のファンにどんな試合を見せてくれますか?
「いつものように自分の全身全霊を込めて戦います。ファンの皆さんにはいい試合、見応えのある試合をご覧いただけると思います、どうか待っていてください」
──ダゲスタンで、現UFC世界ライト級王者イスラム・マカチェフ選手と練習したようですが、スパーリングをしたのですか?
「あのジムは優秀な選手がたくさんいて、事前に練習するには最適でした。スパーリングでマカチェフ選手と練習しました」
──マカチェフ選手との練習はいかがでしたか。
「彼は、あの階級ではナンバーワンですし、ずいぶん彼と手合わせしたので、大きな助けになったと思います。彼自身が練習している間に、スタンドでの弱点、レスリングのときのこういうところを直したらいいというような助言ももらい、とても有意義な練習だったと思います」
──マカチェフ相手に通用したと感じた、手応えを感じた部分は?
「ちょっと難しい質問ですが、彼の方が体重が大きいという点ではスピード面では自分が敏捷に動けていたと思うし、打ち合いもやって、グラウンドでもやって、どの部分でどう勝ったかを説明するのは難しいけれど、ためになった練習でした」
──マカチェフ選手から指摘を受けた点は、自分で自覚していたのか全くわかっていないことだったのでしょうか。
「いや、実際は自分で“こういうのはよくない、失敗している”と自分でも自覚がありました。今回マカチェフ選手と練習して指摘されたことで“やっぱりこのやり方はダメだ”というようなことをもう一度思い起こさせてくれたという意味で大変役に立ちました」
──拘留されていたようですが、どんなことが起きたのでしょうか。
「簡単に言うと、実際には重大事件ではなく何人かの人間でちょっとした言い争いから押し合いになり、そこに警察が介入するということでした」
──拘留期間中、格闘技の練習はできたのですか?
「練習は出来ていました。そういう場所があって練習できていたのです」
──拘留中の練習場所にはどんな設備が?
「その部屋はほとんど打ち合いしかできない部屋で、トレーニング機器や設備があるようなところではありません。スパーリングの練習です」
──仲間はいましたか?
「ルスターノフという同僚がいました」
──以前より体が少し小さくなったように見えますが、不安はありませんか。
「(笑顔で)そんなことないです。いま体重落としている状況なので」
──RIZINから離れていた期間、フェザー級戦線は大きく変わりました。確認していましたか。
「もちろん見ています。誰が来て誰が勝ったかを見て来ました。でもそういった関係なく、自分の試合をするだけです」
──あなたからベルトを奪った鈴木千裕選手が防衛を果たしています。ご覧になっていますか。
「(拘留後)鈴木千裕の試合は、残念ながら見ていません」
──この1年の教訓は?
「ミスをしない人間はいない。この1年間は辛い時期でもあった。試合も出来なかったし、この1年間の空白を糧にして、さらに自分はこの格闘技に対して精進していい試合することを自分に誓いました」
──勝敗を分ける鍵は?
「摩嶋選手の試合はずいぶん以前のものから最近まで全部見て研究しました。スタンディングでもグラウンドでも自分のほうが勝っている。どういう技術で勝ちに行くかは具体的には言えないけれど、必ずいい試合ができると思います」
──この1年間のブランクのなかで、マカチェフ選手といい練習したと。自分が思う、1年後の久しぶりの試合に向けて強くなったと自信を持っている部分は?
「時間があったので自分の戦い方を熟考しました。以前よりフィジカル面も強くなったしスピードもより出たと思う。より良くなった点を最大限使って戦いに臨みたいと思います」
──チームメイトのマゲラム・ガサンザデ選手はどんな選手でしょうか。
「若いけどとても強い選手です。スタンドでもグラウンドも優秀、彼の階級でチャンピオンになる選手だと思います」
──摩嶋選手とともにトップポジションを得意としている。トップを奪う自信をどう得てきましたか。
「それは、明後日ご覧いただけますので(微笑)」