初回KOで圧倒してISKAインターコンチネンタル王座に就いたアビラル(C)HEAT
HEAT 55
2024年10月26日(土)愛知・名古屋国際会議場イベントホール
▼メインイベント ISKAインターコンチネンタル スーパーウェルター級Kルール王座決定戦 3分3R延長1R
〇アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場/HEATキックミドル級王者)
KO 1R 2分10秒 ※3ノックダウン
×アントニー・マルコニ(フランス/ISKAムエタイ ウェルター級暫定王者)
※アビラルが新王座に就く。
HEATの立ち技エースであるアビラルが、ISKAインターコンチネンタル王座獲りに挑んだ(KルールはK-1ルールと同じ)。王座決定戦を争うマルコニはISKAムエタイのウェルター級暫定王者だという。アビラルはこの試合に備え、タイの名門タイガームエタイジムにて約2カ月間のファイトキャンプを行った。
1R、マルコニの右ローに右フックを返したアビラルは右カーフ。マルコニはアビラルのジャブに右を被せてくる。右カーフを蹴り、前へ出て圧をかけるアビラルはケージまで追いつめると左ボディ。右カーフからの左ボディ、そして左アッパーからの右ストレートでのけ反るマルコニ。下がったところに右カーフを蹴り、アビラルがダウンを奪う。
立ち上がったマルコニは捨て身の右ストレートを打つが、アビラルは右カーフと右ストレートで追い込んでいき、右カーフを蹴るとマルコニはもんどりうって倒れる。またもカウント8で立ったマルコニにアビラルが襲い掛かり、右カーフと左右の連打。右フックからの左ボディにマルコニがしゃがみ込むようにダウンし、アビラルのKO勝ちとなった。
2本のベルトを肩に掛け、マイクを持ったアビラルは「今回の試合へ向けて今まで格闘技を始めて一番練習しました。2カ月タイにいて毎日毎日、本当に…毎日きつくてきつくて…毎日この日のために一生懸命練習を頑張ってきました。いつも応援してくださる皆さんのおかげでこの結果を出せて嬉しいです。
一番最初に自分のお父さんを日本に呼んでいただいて、ネパールにいる時は格闘技なんて何もやってなかった自分に格闘技をやらせていただいて感謝しています。ISKAのタイトルマッチを実現していただいて、志村館長、ありがとうございました。練習仲間、みんなありがとうございました。今日はとにかくみんなありがとうございました」と何度も声を詰まらせ、涙を拭って話す。
「僕はこれでまだ終われないので。本当は去年の12月、K-1で負けて1回引退も考えたんですけれど、志村館長にここで終わらせるなと言われてそこから本気になって、今日はISKAのベルトを獲ったので僕はこれから世界のベルトを目指して頑張っていきます」と、世界タイトルを獲るため頑張っていくと語った。