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【PANCRASE】フェザー級でキム・サンウォンが中田大貴との熱戦制す、糸川義人が小森真誉に競り勝つ、フライ級・眞藤源太が上田将年からダウン奪う判定勝ち、小林了平が大野友哉に判定勝ち

2024/06/30 12:06
 2024年6月30日(日)東京・ニューピアホールにて昼大会『PANCRASE344』(U-NEXT配信)が開催された(※夜大会『PANCRASE345』速報はこちら)  なお昼大会『PANCRASE344』のバンタム級で対戦予定だったギレルメ・ナカガワ(ボンサイ柔術)と原田惟紘(G-face)が両者ともに「計量失格」。原田は減量中の脱水症で救急搬送され未計量。ギレルメはバンタム級61.2㎏契約で最終計量63kgと1.8kg超過でクリアできず。試合は中止となっている。 PANCRASE 344 速報 2024年6月30日(日)ニューピアホール開場12:00/開始12:15 ▼フェザー級 5分3R〇キム・サンウォン(KOREAN TOP TEAM)2位 66.15kg[判定3-0] ※29-28×3×中田大貴(和術慧舟會HEARTS/武蔵村山さいとうクリニック)7位 65.90kg  1R、ガード上げて左右をボディからついて顔面と散らして前に出る中田。そこにサンウォンはシングルレッグテイクダウン。両足を束ねにいくと右足を抜く中田にサンウォンは右足首を掴んで引いて再び両足を束ねる。  左で首を抱えたままの中田は右手を着いて立とうとするがそこにバック狙いのサンウォン。いったんは正対した中田をすぐに脇を潜りバッククリンチで崩してテイクダウンする。  ここも首を巻く中田だが、背中を着かされ首を外すとサンウォンはバック、マウント狙い。そこに足関節を狙う中田だが、足を抜いたサンウォン。中田も立ち上がりホーン。  2R、ガードを固めて右ロー。互いにローもダブルレッグはサンウォン。スプロールする中田だが押し込まれて首を抱えに。ギロチンからニンジャに移行も押し込みクラッチを組んだサンウォンはテイクダウン。すぐに金網背に上体立てて座る中田は金網使い立ち上がり顔を剥がして前に。  ボディを突いて前に出ると首相撲ヒザ、詰めるサンウォンの組みを切るが、サンウォンはここで金網に詰めてクラッチ、ダブルレッグテイクダウン! 片ヒザ立ちから立ち上がる中田にバッククリンチのサンウォン。突き放した中田が最後にワンツーを入れるもホーン。3者10-9で中田を支持。  3R、ジャブ・ローで詰める中田。右アッパーを突いて前に出るが、サンウォンは組みが評価されないなかスタンド勝負で左フック! さらに中田は左ジャブを被弾。ジャブ、右ローのサンウォン。右ストレートも!  中田は右カーフを返すとサンウォンとの打ち合いでは右をもらう。中田は右ボディを当てるとサンウォンは組みに。ここは剥がした中田。  サンウォンは右。中田は右カーフ。ジャブの刺し合いはサンウォンか。サンウォンのワンツーをかわして首相撲ヒザも。右ボディストレートの中田はサンウォンの左右をかわしてラッシュ。左に回りながら打つサンウォンに中田は右をヒット! さらに右も、サンウォンも崩れず。ホーンに両者が手を挙げる。  判定は29-28×3でサンウォンが勝利。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R×上田将年(G-face TEAM緒方道場)57.15kg[判定1-2] ※27-30, 28-29, 29-28〇眞藤源太(KINGCRAFT)56.75kg  1R、サウスポー構えから入る眞藤。オーソに戻してステップして飛び込み。ともにインローから上田はシングルレッグに2度。左フックをかわした眞藤は、右カーフを蹴って組みに。  右で差して押し込むが小手巻く上田に自ら離れる。左ジャブを突く上田。眞藤も左の飛び込み。上田の右ハイをかわした眞藤。上田は左を振ってダブルレッグテイクダウン。下になる眞藤は左でオーバーフック。腰を切って腕十字狙いもホーン。ジャッジ1者眞藤支持も2者が上田を支持。  2R、上田の右かけ蹴りをかわして右を当てて右跳びヒザで飛び込む眞藤。それをかわしてテイクダウンする上田に眞藤はカウンターのギロチンチョーク!  クローズドガードに入れて絞り、マウントになって絞めるが、上田は上を取り返してクラッチを剥がすと腰を抱いて押し込み。眞藤が上体を金網に立てると引き出してホーン。2者が10-9で眞藤。1者が上田を支持。  3R、先に組みに行く上田。金網まで押し込み左で差し。右で小手巻く眞藤は右手をクラッチさせない。投げを放った眞藤。残した上田がクラッチを組んだところで厳しいブレーク!  上田の組みを切った眞藤は左フック! ダウンした上田にパウンド。ガードで足を効かせる上田に離れる眞藤。ブレーク。右から右跳びヒザの眞藤。  ブロックした上田はシングルレッグもそこにニンジャチョークを合わせる眞藤が上田を潰して片手でパウンド! 右手を巻き込みシングルレッグも。上田の立ち上がりに眞藤が払い腰テイクダウンでホーン。  判定は2-1に割れて(30-27, 29-28, 28-29)で、22歳の眞藤が勝利。「PANCRASEでフィニュシュを続けて、ちょぅと前より成長したと思いまます。もっと面白い試合をして上に行きます」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇糸川義人(TURNING POINT MMA)#12位 3勝3敗 2022年NBT同級優勝 66.10kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×小森真誉(ロータス世田谷)13勝8敗 66.15kg  1R、ともにオーソドックス構え。左ミドルを打った小森がダブルレッグテイクダウン。ハーフの糸川に左で差して寝かせる。上半身を金網に立てようとする糸川を横に寝かせる。  フルガードに戻して柔術立ちの糸川。右を2つ当てて前に。しかし小森も右を返して左で差して押し込み。体を入れ替えた糸川はバックフィストを首もとに入れて跳びヒザも。3者小森を支持。  2R、圧力かける糸川、近い距離で左ハイ! 下がる小森に大きな右もそこに小森はシングルレッグ。切る糸川。小森はダブルレッグで金網まで押し込む。四つから体を入れ替えた糸川。互いにヒザも膠着して離れた糸川。ジャブを突く小森に糸川は右ハイは空振り。3者糸川を支持。  3R、先に小森は左ミドル。組みに行くが切った糸川は右を狙う。ダブルレッグから押し込む小森。四つに組む糸川。体を入れ替えて離れる。右ストレートを当てる小森。糸川の入りに右ヒザを突くと、シングルレッグへ。  引き出す小森に、片ヒザを着いて凌ぐ糸川。右足を引いた糸川は立ち上がると四つから小外がけで回すが、小森も残す。糸川がケージに押し込み、アンクルピックで崩すも立つ小森。そこにパンチを入れて差し合い。  残り30秒で離れた糸川。右バックフィストを振って小森のシングルレッグを切って糸川がダブルレッグ! そこにスイッチで腕を差し込む小森だがホーン。  判定は2-1(29-28×2, 28-29)のスプリットで糸川が勝利した。 [nextpage] 【中止】▼バンタム級 5分3R原田惟紘(G-face)2012年NBTフェザー級優勝・12勝7敗2分 ※救急搬送で未計量ギレルメ・ナカガワ(ボンサイ柔術)プロデビュー ※最終計量63kg※両者ともに計量失格 [nextpage] ▼フライ級 5分3R×大野友哉(THE BLACKBELT JAPAN)56.75kg[判定0-3] ※27-30×3〇小林了平(SONIC SQUAD)57.15kg  1R、右ストレートでダウンを奪う小林。インサイドガードからボディにパウンドも。ブレーク。ジャッジ3者小林を支持。  2R、右を突く小林に大野は下を選択。その立ち際に小林は首を狙い、仰向けになった大野にノースサウスチョーク狙い。ブレーク。右カーフを当てる小林は大野の組みを切ってバックへ。4の字でバックマウントからリアネイキドチョーク狙い。パウンドに切り替えつつ首も狙う。ジャッジはこのラウンドも小林を3者支持。  3R、右ストレートで前に出る小林。大野も右を返すが右にサークリング。左右連打の小林に大野が上を取るが、小林はレッスルアップで立ち上がり。大野のテイクダウンに下から小林は三角絞め。それを大野はリフトし、スラムも小林は受け身。三角は外さず。固めたまま下から細かいパンチ。そのままホーン。判定3-0で小林が勝利した。 [nextpage] ▼第30回ネオブラッドトーナメント フライ級準決勝 フライ級 5分3R×饒平名知靖(K太郎道場)56.70kg[判定0-3] ※27-30×3〇山崎蒼空(マッハ道場)56.95kg  1Rともにオーソドックス構え。中央を取る山崎。饒平名はサークリング。山崎は左ジャブからワンツーで詰めて右サイドキックも。その入りに饒平名はカウンターの右を狙う。左右で詰めて組んだ山崎に饒平名は体を入れ替え左で差して押し込み。2者が山崎。1者が饒平名を支持。  2R、中央の山崎に左右にステップの饒平名。山崎みは右ハイ、右ストレートで追う。右から左の蹴りで饒平名のサークリングを止めようとする山崎。右跳びヒザで前に出ると組む饒平名。  山崎が押し込み、体を入れ替え離れる。3者山崎を支持。3R、右カーフを当てる山崎。組む饒平名はクラッチ組むが崩されない山崎が判定勝ち。 [nextpage] ▼プレリミナリー バンタム級 5分3R〇渡邉泰斗(サツキジム横浜)1勝1敗 61.65kg[判定3-0] ※29-28×3×佐藤ゆうじ(ボンサイ柔術)1勝1敗 61.10kg  1R、渡邉のオーバーハンドをブロックして圧力かける佐藤。渡邉は右カーフ。佐藤は四つから崩しに行くが、残す渡邉。佐藤は飛び上がりスタンドでギロチンチョークを狙うが渡邉も頭を上げて外す。渡邉は右ミドルを佐藤はその蹴り足を掴んで右を打ち込む。3者10-9で渡邊。  2R、先に詰める佐藤。渡邊のパンチをかいくぐり四つに組むと体を入れ替えた渡邉に四つから首投げ! 先にバックを奪うとすぐさま4の字ロック。右手首をコントロールして左で背後からパウンド。アゴ上からリアネイキドチョークを狙う。バックマウントからパウンドの佐藤に渡邉が動いて凌ぐ。3者10-9で佐藤。  3R、スタンドで腹を効かす渡邉。しかし四つに組む佐藤はまたも首投げテイクダウン。袈裟固めから両足でアメリカーナ狙いも正対した佐藤に立ち上がり。左ボディを当てる渡邉。佐藤のダブルレッグを切ってワンツー。残り30秒で組んだ佐藤だが、切った渡邉が右ボディ。佐藤は疲れが見える。ホーン。互いの右が交錯。  判定3-0(29-28×3)で渡邉が勝利した。 [nextpage] ▼ストロー級 5分3R〇渋井宏行(パラエストラ千葉)※デビュー戦 52.00kg[3R 3分26秒 肩固め]×日向優希(新潟イエローマンズ)52.45kg
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