デビュー戦の地から再出発する那須川
2019年9月16日(月・祝)千葉・幕張メッセ・イベントホール『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』で、上仮屋真莉(ROAD MMA GYM)と対戦する那須川梨々(TEAM TEPPEN)のインタビューが主催者を通じて届いた。
那須川天心の妹・梨々は7月にデビュー4戦目でベルトに王手をかけるも、紅絹に敗れてタイトル獲得ならなかった。今回は2018年6月にプロデビュー戦を行った、思い出の地で再起戦に臨むことになる。
パンチもしっかり打つけれど、後ろ蹴りを顔面に
──再起戦は地元・千葉で迎えることになりました。
「プレッシャーはあまりないですけど、世間には自分の負けが知られていると思うので、そこからどれだけ成長したかを見せられたらいいですね。前回負けて、今回も負けるともう駄目だと思うので。今回いい試合をして、もっと注目してもらいたいです」
──紅絹選手との試合映像は見返しました?
「やっぱ気持ちだと思いますね。自分的に。本当に気持ち。最後で出てれば…。気持ちで負けてたので、勝ちに繋がらなかったかなと思ってます」
──その敗戦を乗り越えて、どう気持ちを立て直しましたか?
「そうですね、やっぱり反省点を活かして練習もしてますし、また新たな事もやってみたりしてるので。ジムの仲間が次の相手に成り切って練習に付き合ってくれているので、結構いい感じに練習できています」
──対戦相手の印象は?
「聞いた事ない選手ですね。そういう選手なのでやっぱり不安もあるけど、試合映像を見る限りパンチは真っ直ぐ。どっちもストレートみたいな打ち方をする選手かなと思っています」
──今回初めて自分より戦歴が浅い相手を迎え撃つという心境は?
「ア~ッ、考えた事なかったですね。やっぱり負けられないですね。上でも負けられないですけど、やっぱり下ってなると…。自分は次が5戦目なんですよね。やっぱりそこは勝たなきゃダメかなと思います」
──どんな試合をイメージしていますか?
「父親は『パンチで倒しに行け』と言ってるので、パンチもしっかり打つけど、蹴り。そうですね、後ろ蹴りとか。(相手は)ガードが結構低いんで、顔面に持って行けたらなと思っています」
──先ほど言ってた新しいチャレンジとは?
「(昼間は高校に通っているので)プロ練に夏休みの期間にしか出れないんですよ。なので学校が始まるまで練習終わりにみんなでサーキットやったり、ランニングや走るトレーニングとかやったり、いろいろみんなと一緒に頑張ってます。みんないる方が出来ますよね、やっぱり。自分、負けず嫌いなので。最下位にはなりたくないなって感じです」
──その負けず嫌いの性格がゆえに紅絹選手との試合では相手に引き込まれて行ったというような印象もありますが。
「ア~ッ、それはよく言われますね。相手はかわしてかわしてポンポーンという感じで攻めてきたので。対照的に自分は前に出る考えで。前に出る方が強いはずなのに。何だろう、やっぱりうまいんですかね。うまくいなされたっていうか」
──気持ちを強化するうえで、行なっていることなどはありますか?
「練習で極限に追い込まれた時にそこで行って強くなっていくと思うので。今日の練習でビッグミットやっている時も辛かったんですが、そこでどれだけ前に行けるか。その短い時間でどれだけ前に行けるかで気持ちはどんどん大きくなっていくと思っています」
──練習への取り組み方も変わりましたか?
「そうですね。今は追い込み期間で結構ハードな練習をしているんですけど、やっぱりそこに食らいついていかないと。周りに負けてちゃダメなので。きついですねやっぱり」
──最後に抱負をお願いします。
「今回自分と闘ったことのある百花選手や平岡選手も出るので、インパクトで他の女子に負けないようにしたいです。もちろん試合内容でも勝ちたいです」