アーチュレッタのフェザー級侵攻を阻止すると宣言したクレベル
2024年6月9日（日）東京・国立代々木競技場第一体育館『RIZIN.47』に出場する全選手のインタビューが、7日（金）都内にて行われた。
フェザー級（66.0kg）5分3Rで、元RIZIN＆Bellator世界バンタム級王者フアン・アーチュレッタ（米国）と対戦する元RIZINフェザー級王者クレベル・コイケ（ボンサイ柔術）が出席。インタビューに答えた。
絶対に長い大変な試合になるが、最後に自分の腕が上がっていることしかイメージしていない
――現在の心境は？
「試合が近付いてめちゃ嬉しいです。相手が強くて大事な試合なので凄い嬉しいです」
――アーチュレッタと公開練習で顔を合わせた印象は？
「彼はいつも優しそう。でも自分は試合前に仲よくするのは好きじゃない。試合が終わったら後で仲良くしてもいいと思うけれど、試合前は好きじゃない」
――ファイターとしての印象は？
「みんな知っている通り、彼はベラトールとRIZINのチャンピオンになった。ベテランでトップ選手。彼はとても強い。でも私が勝ったらもっと名前が上がるし、日本だけじゃなくて世界を盛り上げる選手になれる。彼が強くても自分がやってきた練習を信じているので、私が絶対に勝ちます」
――試合はどんな展開になるとイメージしている？
「彼のスタイルがレスリング＆ボクシングだということは分かっています。彼はキックボクシングをやるのではないかと考えていますね。私がまだキックボクシングが上手ではないと考えていると思うから」
――アーチュレッタがフレンドリーだったので、気持ちがファイトモードになりにくかったのでは？
「仲よくするのは好きじゃない。バックステージでいくら仲が良くても、試合が始まったら彼は私の首をカットしに来るだろうし、私も彼の首をカットしに行く。普段はみんな仲よくしたり、知り合いのように話しているけれど、私はそういうのは好きじゃない」
――アーチュレッタはこれまでの相手の中で何番目くらいの強敵？
「多分、一番難しい相手ではない。一番はピットブルで、マテウス・ガムロットとか。彼は3番目か4番目くらいかな。でも彼はベテランでめちゃ強い。それは分かっています」
――この試合にはどんな意味がある？
「一番はいい試合がしたいです。自分のイメージでは私が勝つ。それだけを考えています。簡単な試合にはならない。一発パンチが当たってすぐに終わるような試合にはならない。絶対に長い大変な試合になる。でも最後に自分の腕が上がっていることしかイメージしていません」
――アメリカから帰って来てからは名古屋の自分のジムで練習していた？
「自分のジムで練習したのは帰って来てから3日くらいで、あとは名古屋のボンサイでサトシやマルキーニョス、怪物くん（鈴木博昭）たちとプロが集まっての練習をしていました。試合が近付いたら自分の練習に集中しています。自分のジムの生徒はまだアマチュアとか白帯が多いので。試合が終わったら100％で自分のジムの指導に専念します」
――これからも試合のたびにアメリカ、名古屋のボンサイで練習していく？
「スケジュールはあまり変わらない。日本にいると忙しくて自分の練習に集中できないので、試合が決まったら海外へ練習に行きます。でも子供がいるからどうしようかな(笑)。それは冗談で、試合が決まったら海外へ行きます」
――名古屋の新しいジムの生徒さんたちのためにも負けられない？
「絶対に負けられないです。自分の生徒たちと約束しました。自分は海外練習でいなくなってしまうけれどごめんなさい、でも試合は絶対に勝ちますよと。試合が終わったらジムで頑張ります」
――アーチュレッタが、タイトルを目指す者同士の試合で、どちらが先に辿り着くか。それはハングリーな方が勝つ。自分の方がハングリーだと言って、なおかつ自分の方がこれからRIZINに貢献できると言っていたがどう思う？
「私も同じです。私が勝つ。私もタイトルマッチをやりたいけれど、今は考えない。私は1試合ずつ考えるからです。次の試合が大事。2人ともハングリーで2人とも勝ちたい。その2人が戦うのだから素晴らしい試合になると思います」
――どちらの方がよりハングリー？
「私です。それと、もうひとつのポイントはフェザー級は自分の階級です。自分は前にチャンピオンにもなっている。彼は、自分が強い、減量が少なくなるからパワーがあると彼は考えているでしょう。でも、私は彼をボコボコにしてバンタム級に戻らせます。絶対に。私の方がハングリーだし、自分の階級を守ります。チャンピオンは千裕で、自分はランキング1位だと思っているのでそれを守ります」
――アーチュレッタが「スクランブルの展開が多くなる」と試合をイメージしていると話していたが、クレベル選手もそういう展開を予想している？
「私も同じことを考えています。彼はレスリングとボクシング、私は喧嘩スタイルと柔術で、絶対にスクランブルが多い展開になると思っています」
――そうなるとお互いが有利な状況になるとも言っていたが、そこでの勝ち筋は？
「当たり前に寝技。自分の寝技、自分の柔術を信じています。自分のイメージでは、彼がミスをしたら三角絞めが極まる。それは間違いないです」
――今回の試合が終わった後、自分へのご褒美は考えている？
「試合が終わったら自分のジムの生徒たちのサポートと指導を頑張りたい。あと自分の家族と過ごしたいです。海外練習で1カ月くらい留守にしたので、奥さんと子供に家族サービスしたいです。今回は半年休んでしまったけれど、長い休みはもうしたくないので、すぐに練習を始めたいですね。あと、7月に博昭の試合があるのでそのサポートをしたいです」
