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インタビュー

【RIZIN】堀口恭司と再戦するセルジオ・ペティス「新郎同士の戦いだ!」「今回も平本蓮がセコンドについてくれれば最高」、榊原CEOは「この試合を恭司が落としたら、UFCは獲らないと思う」

2024/05/29 15:05
 2024年6月9日(日)『RIZIN.47』(代々木第一体育館)で、堀口恭司(アメリカントップチーム)とバンタム級(61.0kg)5分3Rで対戦するセルジオ・ペティス(ルーファスポーツ)が本誌のインタビューに応じた。  3月1日に結婚したばかりのペティスは、冒頭で「夫としての第1戦だ! そう言えばキョージも結婚したばかりなんだよね? だからこれは二人のニューハズバンドの戦いってことになる」と、堀口との再戦であり“新郎対決”でもあることを語った。  堀口は現RIZINフライ級(-57.0kg)王者だが、今回の再戦は、バンタム級での戦い。  UFCではフライ級で戦っていたペティスが、RIZINフライ級王座に挑む話もあったが、「それが、結婚式の後で体重がいつもよりずいぶん重くなってしまっていてね」と苦笑するペティスは、バンタム級戦になったことを、「もし3カ月準備期間をもらえれば、間違いなくフライ級の体重を作れると思うけど、今回は6週間前(※取材は5月中旬)にキョージとの再戦の話を聞いたばかりだから、そこまでの時間はない。135ポンド(バンタム級)なら大丈夫だ、と答えたんだ」と、堀口がペティスの体重に合わせる形となったことを語る。 (C)sergiopettis  RIZINの柏木信吾海外事業担当は、『榊原社長に呼び出されました 2024』で、ペティスが「オファーを出した直前まで新婚旅行に行っていた」と語り、「そんななかで、ペティスが漢気があるなと思ったのは、“どこかでリマッチを受けないといけない”と思っていたことです」と明かす。 「衝撃的なKOだったけど、ペティスは『勝負としては勝ったと思っていない』と。“結局まぐれじゃん”と言われるのは気に入らない。あの試合がまぐれではないことを証明するために、もう1回倒す必要があると思っていると。彼にはオファーがあればやらなきゃいけないという使命感があった。モチベーションも高い。しかも日本で試合をしたいという思いがあった」(柏木)  柏木氏の証言通り、ペティスは本誌の取材に、「キョージのことはアスリートとしても人間としてもリスペクトしているし、彼は僕と再戦する資格があると信じているよ。僕らの前回の試合だって、最初の3Rは完全に向こうのペースだった。僕が最後にスピニングバックフィストを当てるまではね。戦えることがきわめて光栄な相手だし、彼はもう一度チャンスを得て然るべきだ」と、堀口恭司が再戦すべき相手であることを語っている。  前回の5分5Rのケージでの王座戦から、5分3R・リングでのRIZINルールでの試合に。  榊原信行CEOは、“モヒガンサンアリーナの悲劇”について、「堀口は3Rまで獲っていた。4R(テイクダウンしてブーイングを浴びてスタンドに戻して)行かなくても良かった」と前戦を振り返り、「今回はRIZINルールで判定もトータルマストだし、いろんな意味でペティスにとってはアウェーでの戦いになるが、それがプラスになることもある。地元が力になったり、プレッシャーになることもある。ケラモフは『日本の方が集中できる。アゼルバイジャンはやりにくい』と言っていたしね」と、地の利は堀口にあるも、ペティスがアウェーで逆にのびのびと戦える可能性があるとした。 (C)Bellator/PFL 「今回も平本蓮がセコンドについてくれたら最高だ」というペティスは、前戦での前半の苦戦を戦略によるものだと語っている。 「前回の試合だってもし3R制だったら、僕はもっと最初からペースを上げていたよ。5Rあると分かっていたからこそ、序盤は時間をかけて彼のリズムを探って、最後の2Rでダメージを与える作戦だった。今回は5分3Rだ。15分以内に倒す戦略を立ててきている」と、3R制に応じた、「全然違うスタイルのセルジオ・ペティスを見せる」とした。  榊原CEOは配信の中で、「堀口のこの先の格闘技人生を占う試合になる。本人はここで結果を出して、また次の展開を考えているだろうし、UFCの可能性を考えると、この試合を落としたら、UFCは獲らないと思うよ、間違っても。プロモーター目線で言うと」と、UFC再挑戦を目指す堀口にとって、状況的にタフな試合になると語っている。  一度はフライに戻してベルトを獲った堀口が、再びバンタム級に上げて、RIZINルールで戦うセルジオ・ペティスとの再戦。  堀口は「“しょうがない、俺がバンタムに上げるしかないな”ということで。この機会を逃しちゃうと『やり返す』機会が無くなるんで。前回、負けてるんでブッ飛ばそうと」と、リベンジのために階級上で再び戦うことを決意したとし、「どの試合も次に繋がる試合だと思うので、ここでしっかりリベンジして、次は大舞台に行くのか、どこに行くのかは分からないですが、そこに向けての“いい手土産になればいいな”とは思っています」と、険しい道のりに望みをつないでいく考えを語っている。  2019年9月のUFC最終試合からフアン・アーチュレッタ、堀口、パトリシオ・ピットブルと強豪相手に6連勝し、2023年11月の前戦でパッチー・ミックスに4年ぶりの黒星を喫したペティス。一方、ペティスに敗戦後、同じくミックスに判定負けも、RIZINで金太郎、扇久保博正、神龍誠相手に3連勝中の堀口。  本誌『ゴング格闘技』(NO.332)では、両者がこの2年半の軌跡を語るロングインタビューを掲載している。
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