皇治の柔術の師匠である竹浦正起がイゴール・タナベと柔術マッチ
2024年4月21日（日）大阪・176BOX『NARIAGARI vol.4』の記者会見が、3月30日（土）都内にて行われた。
今大会にて柔術ルールのエキシビションマッチ5分1Rで、竹浦正起（CARPE DIEM）vs.イゴール・タナベ（セラヴィー）が決定。
竹浦は黒帯柔術家で、2022年JBJJF第10回全日本ノーギ柔術選手権黒帯優勝、2021年JBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権黒帯ライトフェザー級3位など数々の実績を持ち、皇治のグラップリングの師匠でもある。
イゴールは、柔術世界選手権ですべての帯色でメダルを獲得。黒帯で全日本を制し、グラップリングでも活躍後、MMAに転向し、5連勝。巌流島でメルヴィン・マヌーフにヒールフックを極め、RIZIN初参戦時はミドル級（84kg）で元DEEPウェルター級王者の阿部大治もヒールフック葬。2023年10月にはANIMAL☆KOJIを三角絞めで仕留めると、大晦日に元UFCのレスラー・安西信昌を1R リアネイキドチョークで極めている。
しかし、3月23日に神戸ワールド記念ホールで開催された『RIZIN LANDMARK 9』のストラッサー起一戦にて、前日計量をパス出来ず試合が中止となった。
大会CEOである皇治は「竹さんは僕の柔術の師匠でずっと教えてもらっています。柔術を広めたい心意気がありましてメジャー舞台参戦も決まっていますし、メジャー番組にも出ていく予定で、ここから知名度を上げて柔術を広めて行くのが目的なので、柔術を少しでも世に見て欲しい。柔術はほんま面白いので。イゴールのことを怒っているので絞め落として欲しいですね。イゴールも練習仲間で有望な選手ですが、理由はどうあれ計量オーバーしてしまったので、どういう姿でみんなの前に立つのか楽しみです」と、このエキシビションマッチを行う意図を説明。
「グラップリング、柔術の魅力って軽い選手が重い選手を極めるというのも多々ある。それを竹浦さんには見せて欲しい。柔術の良さを竹さんとイゴールに見せて欲しい」と、竹浦がイゴールを極めることを期待している様子。
会見に出席した竹浦は「イゴールは先週から水抜きしていて来れないってことなので、水抜きを続けてもらって。NARIAGARIを柔術の大会にしていくために先陣を切って試合をします」との意気込み。
今後メジャー舞台にも上がる予定があるとのことで「今回は人前で戦うための練習。人前で戦うのを魅せられればいいなと思います」と、観客に囲まれた中で戦うための練習として考えているとする。
「今後いろいろ出て行けたらと思っています。柔術だと人前で戦える機会は少ないのでなかなか見てもらえないんですけれど、せっかくこういう機会をいただいているので出ていけるようにしていきます」と柔術をアピールしていきたいと意気込んだ。
公式プロフィールで竹浦は身長168㎝、体重65kg。イゴールは184㎝、77kgと体格差があるが、竹浦は「当日までに水抜きしてもらって僕と同じ体重でやってもらいます。65kgまで落としてもらいます」という。皇治はすかさず「イゴールの体調面を考えて66kgくらいが妥当かなと思っています。もし失敗したらストラッサーさんに出てもらいます」と口をはさんだ（実際はエキシビションなので契約体重は無しとのこと）。
イゴールの柔術家としての評価を聞かれると「日本で一番強いと言っても過言じゃない。体重も含めて日本で一番強い柔術選手だと思うので、しっかり水抜きしてもらってやっていきたいと思います」と評価しつつ、水抜きをいじりたおす竹浦。
体重超過で試合中止の件もあり、制裁的なものを求める人もいるのではないかと聞かれても「制裁します。しっかり水抜かしてから出させますのでお願いします」と、あくまでも水抜きにこだわる。
とはいえ、試合中止のニュースを聞いた時は「かわいそうだなと思いましたね。必死に頑張っていたのに水抜けなかったみたいでかわいそうだと思いました」との本音も。
「この試合のテーマは水抜きですね」とする皇治。「竹浦のセコンドは青木真也で、イゴールのセコンドはストラッサー起一で。これはほぼ決まりなので、ストラッサーにオファーします」とのプランも明かした。
