【RIZIN】欠場ケラモフの代役は“足関十段”今成正和「このタイミングで声がかかったのは（水ダウ）『足つぼ最強トーナメント』で優勝したから。（足つぼ）王者の名に恥じない試合を」＝摩嶋一整と緊急対戦

　2024年2月16日（金）、RIZINが『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』（2月24日・SAGAアリーナ）のカード変更について配信で会見。 　佐賀大会に出場を予定していたヴガール・ケラモフ、トゥラル・ラギモフ、浜崎朱加、田中半蔵、持田哲兵の5選手の欠場と代替カードを発表した。 　アゼルバイジャンでフーリガン行為（暴力的行為など）を行い逮捕されたケラモフの代わりに、今成正和（今成柔術）が、フェザー級（66kg）で摩嶋一整（毛利道場）と対戦する。 　現地報道によると、ケラモフはアゼルバイジャン大会の公開計量でトフィック・ムサエフ、メイマン・マメドフ、ルスラン・アファンディエフコーチらとともにフーリガン行為（暴力的行為など）を行い逮捕され、1カ月と26日間の拘留を命じられた。その後、暴行を受けたハサン・アジゾフと「当事者間の和解が成立した」と報じられている。 　会見に出席した榊原信行CEOは、ケラモフの欠場について「ケラモフは釈放されたが、アゼルバイジャン当局が最終的な手続きが完了するまで出国を認めず、我々も関係各所に働きかけを行ったが、最終的にはそれを覆すことができず、断念するに至った」と説明。 　ケラモフの代わりに摩嶋と緊急対戦する“足関十段”今成正和については「トラブルがあるなかでバックアップの体制はとっていて、今成選手にスクランブル発進をしてもらい、66kg契約で来週、摩嶋選手と対戦します」と語った。 　摩嶋は、2020年8月の斎藤裕戦でRIZINデビュー。序盤を組みで優勢に進めるも、2RにTKO負け。2戦目でクレベル・コイケの三角絞めで一本負け。22年4月に金原正徳に3R、肩固めで一本負けと強豪相手に3連敗も、23年5月に芦田崇宏にヴォンフルーチョークで1R 一本勝ちで再起すると、9月の『RIZIN.44』で横山武司との寝技師対決にも勝利し、RIZIN2連勝を上げている。 　今成とは2022年11月大会で対戦が決定も、摩嶋が練習中に左肘関節内側側副靭帯損傷で欠場。今成は鈴木千裕と対戦し、“イマナリ・ロール”で鈴木の足を捉えるも極めきれず判定負けしている。 　今回のケラモフの欠場に、摩嶋は主催者を通じて「まず、ケラモフ選手の欠場についてはとても残念な気持ちで、楽しみにしてくれていたファンの皆さんに申し訳なく思っています。しかし自分は相手が誰になろうと戦える準備をしてきました。カードが変更になっても皆さんの前で良い試合をお見せしますので是非楽しみにしていて下さい。そして急遽にも関わらず試合を受けて下さった今成選手に感謝致します。今成選手とは過去に対戦する予定もありましたし、レジェンド選手として尊敬しています。敬意を持ってきっちり極めて、自分のグラップリング技術の成長に繋げたいと思います。応援よろしくお願いします！」とメッセージ。 　対する今成は「どうも、今成です。急遽声がかかって、試合をすることにしました。このタイミングで声がかかったのは、きっと『足つぼ最強トーナメント』に優勝したからだと思います。王者の名に恥じない試合をしたいと思います」とのコメントを発表している。 　今成は元DEEPバンタム＆フェザー級王者。足関節を武器に、DEEP、ONE等で活躍。RIZINでは、2021年6月のバンタム級JAPANグランプリ1回戦で瀧澤謙太に判定負け。10月の『RIZIN LANDMARK 1』で春日井“寒天”たけしに腕十字で一本勝ち。2022年11月の前戦で鈴木千裕に判定負けと1勝2敗。 　2月7日放送の『水曜日のダウンタウン』では8人参加の「足つぼ最強トーナメント」に元大相撲力士の豊ノ島やシステマ芸人のみなみかわらとともに出場。決勝で足つぼマッサージ師の與那嶺茂人氏と対戦し、本戦＋延長戦を戦い抜いてドロー、両者優勝となっていた。 　前戦で横山の下からの仕掛けを上からシャットアウトした摩嶋に対し、今成が足関節を極めるためには、滑り込むか潜って摩嶋の足を触る必要がある。そのアプローチを餌に、足関だけじゃない今成の打撃やサブミッションが極まるか。それとも摩嶋がフィジカル差を活かして今成に足つぼさえも押させない形で完封するか。