2024年2月17日(土)、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONE Fight Night 19』に、手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC)と猿田洋祐(和術慧舟會HEARTS/Fight Beat Workout)が出場することが発表された。試合はリングで行われる。
すでに、ONEバンタム級ムエタイ王者・ジョナサン・ハガティー(英国)にフェリペ・ロボ(ブラジル)が挑戦する世界タイトルマッチ(3分5R)のほか、同級3位のセーマペッチ・フェアテックス(タイ)が、モハメド・ユネス・ラバー(アルジェリア)と対戦する3R戦も決定済みの同大会に、ウェルター級とストロー級のMMAで、日本人2選手が参戦する。
▼ONEウェルター級(※83.9kg)5分3R手塚裕之(日本)12勝4敗ヴァミール・ダ・シウバ(ブラジル)9勝3敗
手塚裕之は、2023年10月の前戦『ONE FN15』にスクランブル参戦、ジン・テホを1R、腕十字で下し、日本大会での秋山成勲戦をアピールしていたが実現せず。2月17日バンコク大会でヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)とのウェルター級戦が決定した。33歳。
対するシウバは、MMA9勝3敗。ONEでは1勝2敗で、2022年2月のONEデビュー戦で元王者のゼバスチャン・カデスラムに右オーバーハンドでKO負け後、手塚も対戦したテホに2R ギロチンチョークで一本勝ち。2023年4月の前戦ではイシ・フィティケフを相手に1R ギロチンチョークで敗れている。27歳。
MMA12勝4敗の手塚は、2020年11月にムラド・ラマザノフに判定負け以降は、アギラン・ターニとエドソン・マルケスを3R TKO。さらにテホを腕十字と3試合連続のフィニッシュ勝利中。4試合連続でフィニッシュとなれば、クリスチャン・リーが持つ王座挑戦に近づく試合となる。
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▼ONEストロー級級(※56.7kg)5分3R猿田洋祐(日本)21勝11敗3分マンスール・マラチエフ(ロシア)11勝1敗
猿田は元ONE世界ストロー級王者。2019年1月にジョシュア・パシオに勝利しベルトを巻くと、3カ月後の再戦で4R、右ハイキックでKO負けで王座陥落。日本で北方大地、内藤のび太相手に連勝後、2021年9月のパシオと3度目対戦。1R TKO負けで王座獲得ならず。2022年4月の前戦でグスタボ・バラートに判定負け。今回は1年10カ月振りの復帰戦となる。
対するマンスール・マラチェフは、MMA11勝1敗。Eagle FC等で活躍後、2023年6月にジェレミー・ミアドに1R ダースチョークで一本勝ち。10月にジョシュア・パシオに判定負けで、プロ初黒星を喫している。
スタンドのがぶりからダースで組んで引きずり込んでのタップ奪取や、パシオ戦でのテイクダウン、コントロールなどMMAレスリングに長けているマラチェフを相手に、グラップリングも大きな武器とする猿田にとって、どんな戦略で戦うか、注目のストロー級戦だ。
同大会では、同じストロー級で川原波輝とジェレミー・ミアドに勝利後、ONE立ち技ルールを戦い、MMAに帰還するダニエル・ウィリアムス(豪州)vs. 2023年11月の前戦でミアドに判定勝ちしているリト・アディワン(フィリピン)の試合も決定済み。
ジャレッド・ブルックス(米国)が王座に君臨するストロー級で、生き残るのは誰か。