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【Krush】悠斗が大夢を相手に初防衛戦「ここで壊しちゃってもいいのかな」さらに“Krush愛”を語る「他団体にナメられているのは許せない」

2023/12/23 14:12
 2023年1月28日(日)東京・後楽園ホール『Krush.157』の対戦カード発表記者会見が、12月22日(金)都内にて行われた。  Krushフライ級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・悠斗(HUNGRY GYM)が大夢(WIZARDキックボクシングジム)の挑戦を受け初防衛戦に臨む。  悠斗こと高橋悠斗は、元々はキックボクサーで2011年に国士舘大学所属として全日本学生キックボクシング連盟のフライ級王者となっている。プロデビュー後はNJKFの上位ランカー(最高2位)として活躍したが、2014年にボクシングへ転向。2019年10月に世界ランカーでもあった王者・堀川謙一を破り、日本ライトフライ級王者となった。しかし、2020年3月に決まっていた初防衛戦が新型コロナウイルスの影響により度々延期に。気持ちが切れてしまい、4月にタイトル返上と現役引退を発表。プロボクシングの戦績は11勝(5KO)4敗。  2021年6月にキックボクシングに復帰し、『KNOCK OUT』で白幡裕星に判定負け。2022年9月にはWMC日本ライトフライ級王座を獲得している。2023年7月のKrush初参戦で松葉斗哉を左フックでなんと9秒でKOした。10月には大鹿統毅を47秒でKOし、王座を奪取している。戦績は22勝(11KO)13敗4分。自らを“KO体質”と称している。  大夢は10勝(5KO)3敗の戦績を持ち、2021年6月からKrushに参戦。山脇、萩原秀斗らを破って4連勝(3KO)を飾ったが、2022年の「初代Krushフライ級王座決定トーナメント」の決勝戦で大久保琉唯に延長戦の末に惜敗。2023年5月に再び「第2代Krushフライ級王座決定トーナメント」に挑んだが、決勝で大鹿統毅に敗れ王座を逃した。10月に宗一郎をKOし、王座挑戦をアピールしていた。  会見で大夢は「この場所や階級への想い、そしてこのベルトへの想いは悠斗選手とは比べ物にならないと思っています。だからあえて言わせてもらいます。このリングでこの階級を作ってきた者として、皆さんが思っている悠斗選手の幻想を僕が打ち砕いて、このベルトが本来あるべき場所へ持っていきます」と、自分こそが王者にふさわしいと言い放つ。  悠斗は「こんなに早く防衛戦をやる選手はいないと思いますが、大夢くんは前王者の大鹿選手に2回負けているし、別にやらなくてもいい、相手を選んでいるわけじゃないが、やる理由がなかった。ですが、宮田さんの方からこの試合でKO勝ちすることによってK-1でフライ級を作ってもらえるとの話をいただいたのでこのオファーを受けました」と、この試合でKO勝ちすればK-1でフライ級を新設するとの約束を取り付けたことで、大夢との防衛戦を了承したと明かした。  互いの印象を聞かれると、大夢は「外敵」とボクシングから来た侵略者だとし、悠斗は「若くてスピードのある選手。倒す技もちょっとあるのかなって印象です」と答える。  ベルトへの想いを聞かれた大夢は「僕はトーナメントで2回も決勝で敗れていて、悠斗選手は2戦目でタイトルマッチ。簡単にチャンスもらえた人と自分の力でチャンスを握った僕とでは気持ちの差が出ると思います」とする。これに悠斗は「それは僕が強くて彼が弱かったから獲れなかった、ただそれだけ。調子に乗るなよと思っていますね」と返答。  当初、悠斗は大夢とはもっと先にK-1の舞台で戦いたいとしていた。それがこのタイミングになったことに「才能ある選手だと思いますし、まだ年齢も若くて、控室も一緒でいい子なのも分かっています。このタイミングでやって前回の大鹿選手も半年から1年くらい脳のダメージを抑えるんだったら休養すると思うんですけれど、それも含めてK-1で決着をつけられるのかなと思っていたんですが、彼がやる気なのでここで壊しちゃってもいいのかなって。僕とやるからには覚悟があると思うので、その覚悟に応えようと思います」と、ここで“壊す”と宣言した。 「いつも言っている高橋流をより極めて来たので。彼も相当な想いがあるので、ペチペチやっても僕には勝てないし、KOを狙ってくると思うので戦うのが楽しみです」とし、初防衛戦については「防衛戦を失敗するのは単純に、王者以外に強いヤツがいるからだと思うんですよね。例えば前回で言うと僕だと思うんですけれど。大夢は2回ダメだったので実質ナンバー2。防衛戦だからとかではなく、いつも通り120%に仕上げている最中です」と弱いから防衛に失敗するのだと豪語。  大夢は悠斗の攻撃力を防ぐ自信はあるのかと聞かれると「早かれ遅かれ絶対にチャンスは来ると思っていた。防げる・防げないというよりも、今の限界を突破して挑めたら絶対に勝てると思っているので楽しみです」と、限界を突破する練習を積んで挑むとする。  悠斗は「やれるもんならやってみろって感じですね」とし、「前の子も同じようなことを言っていて1R1分経たずに倒れてしまったのでどうなんですかね」と余裕を見せる。  さらに悠斗は「他の団体にナメられている。それが本当に許せない。ファイターとしてナメられているし、しかも自分が戦っている団体がナメられている。そこに何かを感じないのかな? 僕はその領域で戦っていない。ジムの代表だし、家族もいるし、住んでいる街からも応援してもらっていて自分のためだけに戦っていない。そういうところで、自分が戦ってるところをナメられるのは許せないので、ナメたことを言っている子たちにもしっかり分からせようと思うので、僕はまずしっかり今回勝とうと思います」と、Krushへの愛を語り、Krushが他団体からナメられるようなことは許せないと語った。  最後に大夢は「外敵が簡単に持って行ったベルトを命がけで獲ります」、悠斗は「必ずK-1フライ級を作ります。そのために皆さんが納得する試合をします。必ずKOします。高橋流を見せます」とそれぞれ意気込みを語った。
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