【ONE】箕輪ひろばが元五輪戦士とサバイバル戦「ONEのストロー級が間違いなく世界最高峰。一線引かせてもらう」

　2024年1月28日（日）に東京・有明アリーナで開催される『ONE165 Rodtang vs. Takeru』の追加カード発表会見が12月18日、都内にて行われた。 　MMAストロー級で、同級3位の箕輪ひろば（総合格闘技道場STF）と、同級4位のグスタボ・バラート（キューバ）が対戦する。 ▼ONEストロー級（※56.7kg）5分3R箕輪ひろば（日本／総合格闘技道場STF）3位グスタボ・バラート（キューバ）4位 　元修斗世界ストロー級王者の箕輪は、2018年9月の修斗から2021年2月のONEのアレックス・シウバ戦まで怒涛の6連勝も、2022年1月のジャレッド・ブルックス戦で判定負け。2023年4月の前戦でボカン・マスンヤネにも判定負けで2連敗中。 　対するバラートは、2012年ロンドン五輪グレコローマンレスリング55kg級ベスト8から2015年にMMA転向。これまで3人の日本人選手と対戦し、2019年4月に和田竜光に判定負けも、2021年7月に澤田龍人を判定で下すと、2022年4月に猿田洋祐にも判定勝ち。2022年10月にはアレックス・シウバの寝技を凌いでスプリット判定を制しており、現在3連勝中だ。 　会見で箕輪は、「率直に日本大会に呼んでいただけて嬉しいです。出場させていただくからには勝って盛り上げたい」と意気込み。 　バラートはビデオメッセージで「東京に行くのは夢だった。日本人選手と何人も戦ってきたが、熱狂的なファンがいると聞いていてすごく楽しみにしている。次の相手は強いファイター、ランキング3位だ。エキサイティングな試合になることは間違いない。今度の試合で自分がタイトルに一番近い存在であり、次のチャンピオンに相応しいことを証明したい。世界最高峰ONEストロー級の王者に俺はなるよ」と語った。 　そのコメントを受けて、箕輪は、「ONEのストロー級が間違いなく世界最高峰だと思うし、僕も一時期『4強』と言われていた人間なので、そことは一線引かせてもらおうかと思っています」と、下位のバラートの強気な発言を制した。 　現ストロー級王者と2位を相手に連敗中だが、「ブルックス選手には正直、負けたなと思いますけど、ボカン選手には負けているという気は無い。ローブローを3回蹴られて、あれが無ければもっといい試合が出来たなと考えてしまうので。2連敗であるとか無いとかに関わらず、目の前に用意された相手にきちんと勝つことを目標にやります」と、巻き返しを誓う。 　バラートの印象を問われると、「グレコローマンのレスラーですが、テイクダウンにゴリゴリ来ると言うより、テイク（ダウン）されないのをベースに、ブンブン振ってくるタイプ。ストライキングもとても上手な選手なので、そこは注意しておくべきかなと思っています」と、強いレスリング力を防御にも使い、その組みの際での打撃を警戒した。 　一方で、「ATTにいて、研究力がすごいチームだと思うのですが、彼はあまり戦い方が変わらないので、強味を伸ばすということもあると思うんですけど、ATTにいるなら、もうちょい色んな戦い方が出来るようにならないと──それともそれをするまでも無いのか、というところも探ろうかなと思っています」と、スタイルに変化が無いことを指摘。 　自身より身長が低い相手とのやり辛さについては、「自分の弟がちょうどそのくらいなので、あの振って来る感じの対策を練っています。まあ、1回手を合わせて感じたい」と、対策済みで「12月にオファーをいただき、そこからいままでプランニングは何個か出来たので、あとはそれを落とし込めたらなと思います」と、ゲームプランは出来ているとした。 　バラートは前戦でアレックス・シウバの引き込みからの足関節・バックテイク、後ろ廻し蹴りなどに苦戦したものの、パンチを出し続けることで、スプリット判定をモノにしている。箕輪としてはバラートの打撃を止めて、テイクダウンの“その先”が求められるランキング上位サバイバル戦だ。 　理想のフィニッシュを、「きちっと打撃を攻略して、僕がテイクダウンして一本取ること」としながらも、「でも別にストライキングならストライキングで僕も倒そうと思っているので、問題ないです」と、自信を見せた箕輪。果たしてストロー級王座戦線にからむのは、箕輪かバラートか。