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【ボクシング】那須川天心、次戦は「年明け下旬やねん」「毎回進化する姿を楽しみにしておいて」=NPO法人ピースプロジェクトから感謝状

2023/12/08 20:12
【ボクシング】那須川天心、次戦は「年明け下旬やねん」「毎回進化する姿を楽しみにしておいて」=NPO法人ピースプロジェクトから感謝状

ピースプロジェクトの加藤代表から感謝状を受け取った那須川天心

 2023年12月8日(金)都内にて「ピースプロジェクト」の認定NPO取得記念パーティーが行われ、プロボクサーの那須川天心(帝拳ジム)が出席した。


 ピースプロジェクトは元々は株式会社イングラムが社会貢献事業として子供支援を中心に2002年4月に活動を開始。那須川は2018年11月にピースプロジェクトと共に『天心ファミリープロジェクト』という社会貢献プログラムを立ち上げ、児童養護施設やファミリーホームで暮らす子供たちを那須川の試合に招待しているほか、那須川が施設を訪れ一緒に食事をしたりキックボクシングを指導するなどの活動をしている。

 施設を巣立った少年が那須川に憧れTEPPEN GYMに入門、プロキックボクサーになったとの事例もあるという。

 この日は那須川のピースプロジェクトへの貢献を称えて感謝状が送られ、那須川からは寄付の目録が渡された。


 那須川は「僕は2018年頃からピースプロジェクトを一緒にやっていましてみんなに試合に来てもらったり、僕が行って格闘技を教えたりとかさせてもらっています。何かやりたいものを見つけて欲しい、自分のやることを見つけて欲しいという想いで活動しています。僕はこういう活動を引退してからではなく自分が現役の時にやるから意味があると思っていて。今やることによって僕の試合を見た時に、天心まだ頑張ってるじゃん、また勝ったじゃんってリアルに感じてもらうことが大事だと思い現役の内にやっています。今後も活動を続けていきたいなと思っています。僕もキックボクシングからボクシングに転向してまだまだチャレンジャーなので、みんなも今後もチャレンジしていきましょう」と挨拶。

 ピースプロジェクト代表の加藤勉氏は「天心選手とは2015年にRISEの紹介で出会い、2018年にファミリープロジェクトをスタートさせていただきました。これだけ人気が出てもブレることなく想いをしっかり受けとめて、子供たちのためにこんなことをやりたいってことをやっていただき、実際ファミリーホームに訪問して一緒にご飯を食べたり、本当に優しい天心選手の姿を見せていただきました。
2019年のトーナメントの優勝賞金の半分をスパッと『使ってください』と寄付していただきました。そのとき21歳だったと思います。そんな天心選手を年齢に関係なく、男として人間として尊敬しています。その尊敬の気持ちを感謝状として送らせていただきます」と語った。


 その後の質疑応答では、ピースプロジェクトと出会ったきっかけを聞かれて「きっかけは僕のガウンを寄付するって時に協力していただいて関係が始まりました」と那須川。これは2018年に起こった西日本豪雨により岡山を中心に洪水が起き、その支援のために那須川が入場ガウンをチャリティーオークションにかけたところ「お話し出来ないくらいの大きなお金で落札され」寄付したことだったという。それをきっかけに「だったら単発に終わるのではなく、長期的活動にしませんかとジムへ行って施設の子供たちのお話しをさせていただいたら即決で決まりました」(加藤代表)

 今後の活動については「会場に来て試合を見てもらうのが大事だと思っていて。今は何でも携帯を開けば見られる、それは便利になった反面、試合の感情や心を忘れている人が多いと思うので、試合を会場に見に来てもらって何かを感じてもらうことが大事だし僕も伝えたいので、いろいろな方に来てもらいたいと思っています」と、自分の試合を生で見て何かを感じ取って欲しいとする。


 プロボクサーとして3回目(3戦目)に呼ぶのはいつになりそうか、と聞かれると「年明けですかね。“年明け下旬やねん”って感じです」と関西弁を交えて1月下旬になりそうだと答えた。

「挑戦していると言うか、みんな見やすいと思うんですよ。キックボクシングからボクシングに変わって1位を目指しているという見方があるので、そこをしっかり見てもらえればと思うし、見てどうしろとは言わないので、見て感じるものを今後の人生において必要なことを思って欲しいです」と自分の挑戦する姿を見せたいとする。

 地方にもファミリープロジェクトの活動を広げていきたいか、との質問には「いろいろなところでやりたいですね。前回もキックボクシング体験会を大阪でやったので、どこでもファンがいると言うか。地方に行っても声をかけられたりするので、いろいろなところでやりたいというのもありますね」と積極的に活動していきたいとした。


 那須川は子供たちに与えるだけではなく、「ああしろこうしろと押し付けるのは好きじゃないし、与えているけれどもらっています。この活動もそうですけれど、学校に行って話をしたり祭りをみんなでやったりして、元気を与えに行こうぜって目標でやっているけれど、逆にもらっているんですよね。子供はみんなピュアだし、魂の気合いをもらえるので、逆にパワーをもらっているのでいい感じの関係になります」と、パワーをもらっているという。

 そのパワーを次戦でどのように発揮したいかと聞かれると「2戦目を終えても(ボクシング界では)外敵感が強いと思いますが、自分の中で一番楽しい時期です。毎日練習をやっていても感覚が違うし、一個一個の作業をして作り込んでやっているので、毎回進化する姿を見せられるというか。それを楽しみにしておいてください」と、さらにボクサーとして進化した姿を見せると答えた。

 9月の試合では左拳を骨折したが、「今回初めて手を折ったのが前回あったけれど、怪我していても他に出来ることがあったり、怪我をして気付いたこともあります。今は9.9割大丈夫なので、本当にあと1割治すくらい。もう打てるので問題はないですね」と、すでにパンチを打てるほどに回復していると明かした。

 また、毎年大晦日はRIZINに出場していたが、今年は何をしている予定かと聞かれると「フジテレビで何かしらから逃げていると思います」と笑った。

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