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【PANCRASE】ライト級・松本光史がテイクダウンを駆使して西尾真輔に勝つ、バンタム級・井村塁は70秒で一本勝ち、RTU帰りの丸山数馬は平信一に判定勝ち

2023/11/12 17:11
PANCRASE 339 速報 11月12日(日/夜)ニューピアホール開場予定17:00/開始予定17:15(※選手名から見どころ) ▼ライト級 5分3R〇松本光史(M PLATIC)23勝12敗2分 #4位/修斗・第12代世界ライト級王者 70.55kg[判定3-0] ※30-27×3×西尾真輔(宇留野道場)4勝3敗1NC #8位/2022年NBT同級優勝 70.7kg  2020年に修斗からPANCRASEに参戦した松本は、上迫博仁、松岡嵩志、葛西和希に勝利し、暫定王座戦に漕ぎつけるも、アキラに2度敗れ、2023年4月の前戦では、キルギスのヌルジャノフ・ルスタムベックに2R KO負けを喫している。四十路に入った今回は下位ランカーからの突き上げを受けて立つ。  西尾は、ZST、Fighting NEXUSを経て、2022年5月からPANCRASE参戦。芳賀ビラル海を2R、壮絶KOで破るも、同年10月に平信一に2R 一本負け。2023年3月の前戦ではDARANIに1R TKO勝ちしている。三十路に入り、なおマッスルな肉体から放たれる右フックで上位を食うか。  1R、前へ出る松本は右カーフと右ストレート、西尾はパワフルな左右フックを放っていく。西尾の左フックを空振させた松本はダブルレッグでテイクダウン。すぐにフロントチョークの体勢に入った西尾だがこれは極まらず。松本がしっかり抑え込み、ラウンド終了間際に上四方から起き上がった松本がパウンドを打ち込んで優勢のまま終えた。  2R、西尾のパワフルな左右フックが空を切るが場内からはどよめきが起こる。松本はジャブ、右カーフからダブルレッグ。西尾のフロントチョークで瞬間的に際どい場面はあったものの、頭を抜いて抑え込む。しっかりと抑え込む松本。マウントから肩固め、肩固めを解除してサイドポジションと西尾に反撃の隙を与えない。  3R、左右フックで前へ出て勝負をかける西尾に松本はダブルレッグ。またもフロントチョークの体勢になる西尾だが極まらず。ケージを背に座った状態で松本の圧を受け続けたが、何とか立ち上がる。しかし、松本がすぐにダブルレッグ、リフトアップしてテイクダウンする。松本の肩固めをブリッジして逃れようとした西尾のバックをとった松本。西尾は背後の松本を殴ろうと必死の抵抗。松本がチョークからツイスターを狙おうとしたところで試合終了となり、松本の完勝となった。  マイクを持った松本は「今季最大の冷え込みの中、日曜日の夜にお越しいただきありがとうございます。西尾選手の応援団の皆様、今日はちょっと悔しさをバネに変えて明日からまた頑張ってください。松本を応援してくれた皆様とパンクラスファンの皆様、煮え切らない試合だったかも知れませんが、いい試合が出来たと思うので美味いもの食って騒いで明日から仕事また頑張ってください」とメッセージを送った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇井村 塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS)2位[1R 1分10秒 リアネイキドチョーク]×矢澤 諒(パンクラスイズム横浜)6位  2023年9月24日の立川大会で河村泰博を相手にあまりにも大きな一本負けを喫した井村と、同大会で自身の対戦相手史上最強の笹晋久に判定で惜敗の矢澤の一戦。どちらかは連敗で年を越す事になる、シビアな完全実力主義マッチだ。  キック出身、近年は飯村健一の指導も受け、強い右ストレートを武器にスタンドの圧力をかける矢澤はテイクダウンディフェンスから打撃勝負。寝技を武器とする井村だがトップから攻めることができるか。  1R開始と同時に矢澤が飛びヒザ蹴りの奇襲。続いて右フックを強烈にヒットさせる。その後も右フックの連打で井村を圧倒する。しかし、ダブルレッグでテイクダウンした井村がバックに飛び乗り、電光石火のリアネイキドチョーク。見事な一本勝ちを収めた。 井村はマイクを持つと「固かったですね、すいません。9月あんな大恥かいたのでこんなすぐチャンスをくれたパンクラス、受けてくれた矢澤選手ありがとうございました。来年、期待しておいてください」と来年の飛躍を誓った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R ×平 信一(綱島柔術/ZST)#7位/ZST第2代ライト級王者[判定3-0]※28-29×3〇丸山数馬(Tri.H studio)「ROAD TO UFC」出場  30歳の丸山はMMA11勝7敗。2015年のPANCRASEネオブラウェルター級優勝後、2020年から2021年にかけて白川洸太、平信一、伊良波 心を相手に3連勝。2022年3月にカナダのBTCアダム・アセンザに判定負け後、2023年5月の『ROAD TO UFC 2』でキム・ドンヒョンの愛弟子キム・サンウクに1R 一本負け。夢破れるも可能性の扉が多いPANCRASEに戻ってきた。  38歳の平は、2022年4月に粕谷優介に2R 一本負けも、10月に西尾真輔を2R リアネイキドチョークで極めて再起。続く2023年3月大会でも余勇利に判定勝ちで2連勝中。2021年6月に丸山に判定負けしている平にとっては、2年越しの再戦でリベンジを狙う。暴走ジャーマン炸裂なるか。  1R、組んできた平をケージに押し込んでヒザを見舞う丸山。この展開が長く続き、かなりヒザをもらった平。終盤のダブルレッグも防がれた。  2R、丸山の右アッパーに右フックを返す平。右フックの相打ちの形で丸山が倒れ、平が抑え込む。バックもキープし、ポジションで優勢に。  3R、殴りに来た平をシングルでテイクダウンした丸山は、平の両足を束ねる。そこからハーフ、サイドに移行。しっかりと抑え込む丸山が時折パンチ、チョーク、肩固めを仕掛ける。長くトップをキープした丸山。時折パンチを見舞い、最後は猪木×アリ状態でのローキック。丸山が判定3-0の勝利となった。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇佐藤龍汰朗(坂口道場一族)#1位 4勝1敗[判定3-0]※30-27×2、30-26×荒井勇二(暁道場)4勝8敗  1R、互いにパワフルなフックを打ち、組み合いになると佐藤がボディへヒザを突き刺す。さらに投げでテイクダウン。離れると荒井が左ストレートから突進して組み付いてきた佐藤に投げを見舞うが、バックをとったのは佐藤。一は慣れて組み合うと佐藤はまたもボディへヒザを突き刺した。  2R、前蹴りや左ストレートからテイクダウンに行く荒井だが佐藤はことごとく潰す。逆にバックを奪いに行く。先に立ち上がった佐藤は荒井の足を蹴り、荒井のシングルレッグをケージを背にして防御し、自分が上になる。佐藤がヒジ、パウンドを落としてラウンドを終えた。  3Rもテイクダウンに行く荒井だが疲労の色が濃く、スピードがない。佐藤はガブりからバックへ回り、荒井の顏にパンチを見舞っていく。バックマウントからパンチを打ち続けた佐藤が判定勝ちした。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇糸川義人(TURNING POINT MMA)10位/2022年NBT同級優勝・2勝2敗[判定0-3]※28-29×3、27-30×岡田拓真(リバーサルジム横浜グランドスラム)2勝  1R、岡田の左カウンターがヒットし、グラつく糸川。すぐに岡田が襲い掛かり、テイクダウンして上になるも有効な攻めは出来ず、起き上がった糸川が逆にテイクダウンへ。しかし、岡田もテイクダウンを許さずガブる。リバーサルに来た糸川を腕十字に捕らえ、すぐに立ち上がってダブルレッグに行った。  2R、岡田の放った右ストレートで糸川が後方へダウン。すぐにパウンドを打つ。糸川は立ち上がるとじりじり前へ出ると左右フックを放つがなかなかヒットを奪えない。  3R、糸川は逆転を狙って前へ出ての左右フックを繰り出していき、岡田はステップで回り込みながらそれをかわしていく。最後にダメ押しのテイクダウンを奪った岡田が判定勝ちしていく。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇濱田 巧(パラエストラ柏)#7位/2022年NBT同級優勝[判定3-0]※30-27×大塚智貴(CAVE)#9位 /2021年NBTストロー級優勝  1R、大塚の蹴りをすくって濱田がテイクダウン。起き上がった大塚がドライブして濱田をケージへ押し付けるが、濱田はヒザ蹴りとカーフへのカカト蹴りで対抗。離れると右カーフを2度命中させた濱田。  2Rは濱田が右カーフを狙い撃ち。大塚はジャブ、ワンツーと積極的に打ち合いへいき、濱田も応戦。打ち気になったところで濱田がシングルで組み付き、時間をかけてバックを奪い寝技に持ち込む。濱田はチョークを狙ったが大塚がディフェンス。  3R開始と同時にテイクダウンに行く濱田。大塚はすぐに立ち上がるが濱田もシングルレッグで逃さない。下になった大塚は三角、腕十字を狙うも濱田はディフェンス。しっかり上から抑え込む。起き上がった大塚のシングルレッグは濱田がアームロックで防ぎ、残り時間数秒で濱田がフロントチョーク。苦しそうな表情を浮かべた大塚だったが試合終了まで耐えた。  判定は3-0で濱田の完勝となった。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R×平岡将英(KRAZY BEE)7勝7敗[判定1-2]※29-28、28-29×2〇谷内晴柾(Blue dog gym)2勝  2019年ネオブラッド・トーナメントバンタム級優勝の平岡は、2020年10月に関原翔に1R TKO勝ちも、2021年5月に井村塁に1R TKO負け。2022年9月の前戦ではTSUNEに1R リアネイキドチョークで一本負けしており、1年ぶりの試合でどこまで総合力を上げているか。  対する谷内は、2023年にプロデビューし、板谷一樹、水永将太を相手に連勝中。北陸大時代に北信越学生柔道体重別で優勝するなど「打撃+柔道」スタイルはベテラン平岡にどこまで通じるか?  1R、平岡はサウスポーから繰り出す左ストレートを打って出入りを繰り返し、谷内が右カーフを蹴れば左カーフを蹴り返す。谷内は2度のローブローをしてしまう。谷内がテイクダウンし、ヒジを落とすがすぐに平岡は立ち上がる。再び投げでテイクダウンにいった谷内に平岡はバックについたままで寝技へ。そのままの体勢で初回を終えた。  2R、谷内がアームロックで寝技に持ち込み、平岡が立つとすぐに低いシングルレッグでテイクダウンに行く。平岡はバックを奪って立つと顔面へヒザ蹴り。離れると平岡が左ストレートを繰り出して攻めていく。そしてダブルレッグでテイクダウン。  3R、谷内は左フック、左ストレートをヒットさせると組み付いて投げを仕掛けたが、すっぽ抜けて平岡が上に。しかし、すぐに立った谷内がダブルレッグでテイクダウンを奪い、パウンドからチョークを仕掛ける。スタンドに戻ると左ストレートを打って行った平岡だが、判定2-1で谷内が接戦を制した。   [nextpage] 【プレリミナリー】▼ストロー級 5分3R〇米山唯人(サツキジム横浜)1勝1敗 [TKO 1R 3分58秒]※右ヒザ蹴り×織部修也(CAVE)1勝  四つでケージに押し込み合う展開から一変、離れると織部が右ストレートを繰り出して突進。米山は首相撲に捕えてのボディへのヒザ蹴り2発から、アゴへのヒザ蹴り。これで織部が崩れ落ち、米山のTKO勝ちとなった。
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