ムエタイ
レポート

【ONE】残り1秒での大逆転KO!「アルゼンチンと日本代表」リカルド・ブラボが2度のダウンから3度ダウン奪い返す

2023/11/11 00:11
ONE Friday Fights 402023年11月10日(金)タイ・ルンピニースタジアム※ABEMAでLIVE配信 ▼第6試合 ムエタイ キャッチウエイト(74.84kg) 3分3R〇リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレック・フェアテックスジム)KO 3R 2分59秒 ※3ノックダウン×オリバー・ハンセン(ノルウェー)  ブラボは17歳の時にアルゼンチンから来日。長いリーチから生み出される鋭いストレートを武器にKOを量産し、2018年に7戦無敗で新日本キックボクシング協会ウェルター級王座を獲得。2022年に所属していた新日本キックを離れ、新たにWSRフェアテックス所属となり12月にRISE初参戦。緑川創と延長戦まで戦って引き分け、2023年2月にはサーシャ・タダヨニをKO、7月のNO KICK NO LIFEでもKO勝ち、8月の『ONE Friday Fights 30』でONE初参戦を果たしてルンピニースタジアム認定ミドル級王者デンパノムを2RでKOしてみせた。戦績は25勝(20KO)3敗2分。  今回は2022年IFMAアマチュアムエタイ世界選手権シニアの部-75kg級で銅メダルを獲得しているハンセンと対戦する。  1R、ハンセンはいきなり組み付くと首相撲でブラボをコカす。立ち上がったブラボは好戦的に前へ出てワンツー、左右フックを次々と繰り出して打ち合いに行ったが、ハンセンが伸ばした左手の指がアイポークとなり試合は中断。再開後、すぐに前へ出たブラボだが、右フックをもらって崩れそこへヒザをもらってダウンを喫する。  再び首相撲でコカされたブラボは、立ち上がったところに右ヒジをもらって2度目のダウン。ハンセンは右の縦ヒジを繰り出して倒しに行くが、ブラボもパンチを返す。ブラボがパンチに頭を下げるとすぐにヒザを突き上げる。思い切り右のヒジを振り下ろすハンセン。ブラボは1Rをしのいだ。  2Rになると再び前へ出るブラボがジャブ、ワンツー、左ボディと積極的に攻める。この左ボディに下がるハンセン。左フック、右ストレートのブラボに右ヒジを返すハンセン。相手のヒジを警戒しながら左ボディをヒットさせるブラボ。ワンツーから左フックのブラボにハンセンは右ヒジから首相撲のヒザ。ハンセンの右フックをダッキングでかわす動きが読まれて頭部へヒザをもらう。しかし、ヒザがローブローとなって試合は中断。  再開後、ハンセンは前へ出てのテンカオと振り下ろすような右フック。ブラボは左右の連打で応戦する。  3R、右ヒジで前に出るハンセンは首相撲からのヒザ。ブラボはワンツー、左ボディもハンセンは右ヒジ、打ち下ろすような右フック。凶器のようなヒジを振り下ろすハンセンは接近するとすぐにつかんでのヒザ。しかし、打ち合いに行くブラボが左フックでグラつかせ、右フックでダウンを奪う。畳みかけようとするブラボを左ミドルで突き放そうとするハンセンはヒザを見舞う。ブラボが再び左フックを見舞い、さらに右ストレートでダウンを追加。ブラボがラッシュを仕掛け最後は左フック。  試合終了まで残り1秒での大逆転KO勝ちをもぎ取ったブラボは、大の字になって勝利を喜ぶ。そして立ち上がるとベルトを巻くポーズでタイトルマッチをアピール。ルンピニースタジアムは大歓声に包まれた。ブラボには2試合連続でボーナスが贈られた。 「1Rでダウンを取られた時は負けるかもと思ったが、勝ててよかったです。KOするために全てを尽くして勝つことが出来ました。ボーナスをもらって1回目で日本に母を呼ぶことが出来ました。2回目で母を日本に住まわせることが出来ます。ありがとうございます」と勝利者インタビューに応えると、ブラボは日本語で「皆さんこんばんは、アルゼンチンから来たリカルド・ブラボ選手です。アルゼンチンと日本代表としてONEルンピニーに来て、これからONEのキックボクシングとムエタイのベルトを獲りに行きます。いつも本当に応援ありがとうございます。これからもっと頑張ります」と日本へ向けてメッセージを送った。 [nextpage] ▼第12試合 フライ級 ムエタイ 3分3R〇ジャオスアヤイ・ソー.デッチャパン(タイ)KO 2R 2分21秒×パイダン・ゲッソンリット(タイ)  ジャオスアヤイはタイ国BBTVスタジアム・フェザー級8位として、2019年11月の「第3代K-1フェザー級王座決定トーナメント」に初来日。1回戦で安保璃紅を必殺の飛びヒザ蹴りでKO、準決勝でも卜部弘嵩との延長戦に及ぶ激闘の末に勝利。決勝こそ江川優生の左ボディに沈んだものの、鮮烈なインパクトを残した。2020年3月『K'FESTA.3』で小澤海斗からも勝利を収めている。2022年8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では1回戦で玖村修平にKO負けを喫した。 『ONE Friday Fights』には2023年6月から参戦し、初戦のペットスクンビット・ボイ・バンナーには初回KO勝ちも、8月の2戦目ではコンスック・フェアテックスには判定負けを喫している。  バイダンは『ONE Friday Fights』初戦でバットマン・オー・アッチャリアに判定勝ちも、2戦目のコンスック・フェアテックス、3戦目のドゥアンソムポン・ジットムアンノンには判定負けと連敗中。  1R、互いにミドルとローを蹴り合い、パイダンが右ストレートを放つとジャオスアヤイは後ろ廻し蹴りを繰り出す。バイダンの右ローには右ストレートを合わせ、右フックからの右ミドルを蹴る。バイダンのジャブのカウンターにはスリップ。バイダンのジャブを被弾することも多いジャオスアヤイだが、右フックを中心に強い攻撃を放っていった。  2R、ワンツー、右ミドル、飛びヒザ蹴り、さらに左ボディへつなぐ3連打とアグレッシブに攻めるジャオスアヤイ。左ミドルの蹴り合いに歓声が上がり、ジャオスアヤイの連打でさらに盛り上がる。サウスポーにスイッチしたジャオスアヤイは左ストレートを連発、オーソドックスに戻ると今度は右ストレート。またサウスポーになると左ストレートを何度も打ち込んでいき、ついに右ジャブからの左フックでダウンを奪う。  立ち上がろうとしたバイダンだが、フラフラとし、レフェリーがストップ。ジャオスアヤイがKOで大会を締めくくった。 [nextpage] ▼第11試合 キャッチウェイト (54.43kg) ムエタイ 3分3R〇アリーフ・ソー・デチャパン(タイ/マレーシア)KO 1R 1分44秒×ペイマン・ゾルファガリ(イラン) [nextpage] ▼第10試合 キャッチウェイト (55.79kg) ムエタイ 3分3R〇ペットパイリン・ソー・ジョー・トンプラチン(タイ)判定3-0×ブムジャイタイ・モー・トー1(タイ)※第12試合後に実施 [nextpage] ▼第9試合 キャッチウェイト (51.26kg) ムエタイ 3分3R〇クンスック・ソー・デチャパン(タイ)KO 2R 1分19秒×デットプーパ・チョット・バンセーン(タイ) [nextpage] ▼第8試合 キャッチウェイト (55.34kg) ムエタイ 3分3R×ヤンダム・ソー・トー・ヒーウバンセーン(タイ)判定0-3〇メヘルダド・ハンザデー(イラン) [nextpage] ▼第7試合 キャッチウェイト (49.9kg) ムエタイ 3分3R〇ノンアム・フェアテックス(タイ)判定3-0×ペットチュムペー・ハイランド・ジム(タイ) [nextpage] ▼第5試合 キャッチウェイト (56.15kg) ムエタイ 3分3R〇チャビエル・ゴンザレス(スペイン)判定3-0×オマール・ハラビ(レバノン) [nextpage] ▼第4試合 フライ級 ムエタイ 3分3R×サミンダン・ルクスアン(タイ)判定1-2〇フアム・フェリペ・モライス・カルダス(ブラジル) [nextpage] ▼第3試合 バンタム級 ムエタイ 3分3R×サミンヌム・M・エチャット(タイ)KO 2R 2分39秒〇パルハム・ゲイラティ(イラン) [nextpage] ▼第2試合 バンタム級 MMA 3分3R×イヴァン・パルシコフ(ロシア)判定0-3〇ベン・ロイル(英国) [nextpage] ▼第1試合 フライ級 MMA 3分3R〇クーパー・ロイヤル(オーストラリア)1R 1分38秒 ※リアネイキドチョーク×エリー・フェルナンデス(フィリピン)
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