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【UFC】ジャイルトン・アウメイダがデリック・ルイスを5Rテイクダウンし続けてUFC6連勝、15戦無敗のボンフィムがダルビーにTKO負けで初黒星! ボハーリョがマゴメドフ下し5連勝。3試合が中止に

2023/11/05 10:11
 2023年11月4日(日本時間5日・朝7時~)、ブラジルのサンパウロ・イビラプエラ・ジムネイジアムにて、『UFC Fight Night: Almeida vs. Lewis』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催された。  メインカードでは注目のミドル級戦に、カイオ・ボハーリョ(ブラジル)vs.アブス・マゴメドフ(ドイツ)のほか、ホドルフォ・ヴィエイラ(ブラジル)vs.アルメン・ペトロシアン(アルメニア)の2試合が組まれている(※試合直前にペトロシアンが体調不良により試合中止に)。  なお、今大会では、イスマエル・ボンフィムが体重管理の問題により、ヴィンス・ピシェルとのライト級戦が中止に。さらに、ヴィクトル・ウーゴも体重管理に問題があったことから、ダニエル・マルコスとのバンタム戦戦が中止となっている。 【メインカード】 ▼ヘビー級 5分5R〇ジャイルトン・アウメイダ(ブラジル)20勝2敗(UFC6勝0敗)※UFC6連勝[判定3-0] ※50-44×2, 50-45×デリック・ルイス(米国)27勝12敗(UFC18勝10敗)  1R、アウメイダはサウスポー構えから左ハイ、シングルレッグ、ダブルレッグでルイスを持ち上げてテイクダウン! パスガード、肩固めへ。  肩を回して下になるルイスは亀になるとバックにつくアウメイダは4の字ロック。しかしルイスは正対して立とうとすると、アウメイダはシングルレッグでアンクルピック、テイクダウン! ここもすぐにマウントを許すルイス。  アウメイダは再び肩固め狙いも極めさせないルイスは、アウメイダの腰高の腕十字狙いに立ち上がり。アウメイダもすぐにダブルレッグに入る。ホーン。  2R、ルイスの右の飛び込みに、アウメイダはカウンターのダブルレッグテイクダウン。マウントからみたび肩固め狙い、亀になるルイスにバック、リアネイキドチョークへ。パームトゥパームで絞めるアウメイダ。左手を掴むルイスに、アウメイダは右手でパウンド。  3R、左右で前に出るルイスに、アウメイダはダブルレッグへ。これを切ったルイスだが、なおも足を手繰るアウメイダがダブルレッグテイクダウン! そのまま足は効かせず、あえてかマウントを許すと亀から脇を差して立ち上がり上に。ルイスのパウンドに、アウメイダはディープハーフ気味に潜り。脇を差して返して足を手繰り上を取り返す。  ここも「フリーマウント」状態でポジションを許すルイス。亀から立ち上がるが、サイドバックにつくアウメイダがパウンド。ダブルレッグへ。  4R、ダブルレッグのアウメイダを切ろうとするルイスだが、アウメイダはクラッチテイクダウン! ルイスの送り手を掴みマウント、正対際にバック、マウント、鉄槌。立とうとするルイスの右足に右足をかける。  5R、ゆっくり中央でハグをかわす両者。右アッパーを狙うルイスに組んでダブルレッグドライブするルイス。反対側まで押し込むも切ろうとするルイスをしつこく両足を束ねてテイクダウン!  マウントを取ってくださいとばかりに足は効かせないルイスにマウント、サイドに移行のアウメイダ。ハーフの中に入る。右で脇差し立つルイス! アウメイダはダブルレッグを金網にバウンドさせ2度目のトライでテイクダウン。ここも立つルイスを追ってダブルレッグテイクダウンしたところでブザー。  判定は3-0でアウメイダが勝利。「彼(ルイス)がじっくり研究してきたと思ったから、慎重に戦ったんだ」と語ったアウメイダは、次戦に「シリル・ガーンの名前を挙げた。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ニコラス・ダルビー(デンマーク)23勝4敗(UFC7勝3敗)※UFC4連勝[2R 4分33秒 TKO]×ガブリエル・ボンフィム(ブラジル)15勝1敗(UFC2勝1敗)  ボンフィム兄弟の弟ガブリエルは。UFCデビューから2試合連続1Rフィニッシュ勝利。MMA15戦無敗で全試合フィニッシュ(3KO・12一本勝ち)している。UFCデビュー戦はムニール・ラズィを、2戦目でもトレヴィン・ジャイルズをともにギロチンチョークで極めている。  対するデンマークのダルビーはUFC出戻り組。空手をバックボーンに2019年の地元大会でアレックス・オリヴェイラに判定勝ちすると、2021年2月にティム・ミーンズに敗れたほかはUFC5勝1敗1NC。  1R、ともにオーソドックス構え。右カーフから左右で詰めるボンフィムに、ダルビーは右で差して押し込み。突き放し、左インロー右の蹴りはボンフィム。右カーフを受けスイッチするダルビー。右カーフを返して前に出るが、そこにボンフィムはカウンターのダブルレッグテイクダウンからサイドを奪取。ヒジを突き、キムラ狙い。さらにマウントに移行。サイドに戻り鉄槌連打!  2R、ワンツーで前に出るダルビーを潜りダブルレッグテイクダウンを奪うボンフィム。首を抱えるダルビーにヴォンフルーチョーク狙いから外したダルビーのたぐりをネルソンでがぶってダース、ギロチンチョーク狙い。  立つダルビーは右ヒジで前に。押し込まれたボンフィムに右ヒザ! アッパー、右アッパー、左ストレートと畳みかける。動きが止まったボンフィムだが、シングルレッグへ。これを切ったダルビーが金網に押し込み首相撲ヒザ! さらに右ヒザを突くと、ついにボンフィムが前に崩れてダウン。そこにダルビーがパウンド連打でレフェリーが間に入った。  38歳ダルビーが、26歳MMA15戦無敗のボンフィムにフィニッシュ勝利で初黒星をつけた! [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ホドリゴ・ナシメント・フェレイラ(ブラジル)11勝1敗(UFC4勝1敗)[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×ドンテイル・メイエス(米国)10勝6敗(UFC3勝4敗)  ヘビー級15位のナシメントと、6月の前戦でアンドレイ・アルロフスキーを右オーバーハンド&パウンドでKOに下したメイエスが対戦。両者は2020年5月に対戦。そのときはナシメントが2R リアネイキドチョークを極めている。  1R、先に圧力をかけるのはナシメント。ケージを出てサウスポー構えになるメイエス。オーソに戻すと、ナシメントが左、クリンチ右アッパーで飛び込む。さらに右のダブルで詰めるナシメント。右アッパーも見せると、右から左!  金網に詰まり体を入れ替えて離れるメイエス。左右を突いてシングルレッグテイクダウンのナシメントにすぐに金網背に立つメイエス。左で飛び込むが終盤は慎重な展開に。  2R、ナシメントはメイエスを金網に詰めてワンツーから右ハイ。さらにシングルレッグへ。左で小手に巻いて凌ぐメイエスに首相撲からヒザも。受け身のメイエスに右ヒジを叩き込む。  3R、前に出るのはナシメント。右ストレート、左の蹴り。それをかわしてカウンターを狙うメイエスは手数が足りない。ナシメントも無理はせず、遠間からの出入り。メイエスは組みも切るナシメント。メイエスの大きな右は空を斬る。左アッパーから右の前進を見せたメイエス。ナシメントは左ジャブのダブルで前に出てホーン。  判定は3-0(30-27, 29-28×2)でナシメントが勝利、「1R目で骨が折れたようだ」と語るもリベンジを狙うメイエスを返り討ちにした。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇カイオ・ボハーリョ(ブラジル)15勝1敗(UFC5勝0敗)※UFC5連勝[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×アブス・マゴメドフ(ドイツ)25勝6敗(UFC1勝2敗)  UFC4連勝中の柔道出身のカイオ・ボハーリョ(ブラジル)が登場。ダゲスタン出身のドイツ国籍のアブス・マゴメドフと対戦する。  マゴメドフは、UFCデビュー戦で驚異の前蹴りで19秒KO勝ち、2戦目でいきなりショーン・ストリックランドと戦い、初回は蹴りで強さを見せていた。“デミアン・マイア”の弟子のボハーリョはいかに戦うか。  1R、サウスポー構えのボハーリョは半身気味の構え。オーソのマゴメドフは左前手を上げてけん制。ボハーリョは右関節蹴り。左ハイ、左の飛び込みを見せる。圧力をかけるマゴメドフは左前足を小さく上げる。左ミドルハイ、右ローを当てるボハーリョ。マゴメドフの左の蹴りは遠間でかわす。  マゴメドフはワンツー。サークリングで大きく回るボハーリョ。マゴメドフのワンツーの右を半身でかわす。右ジャブを突くボハーリョのダブルレッグを切るマゴメドフ。その立ち際に右ハイは頭の上をかすめる。  ワンツーの左で飛び込むボハーリョだが、マゴメドフは左前手を広げて前に。アイポークとなり中断。再開。グローブタッチ。右ハイのマゴメドフ。かわすボハーリョが詰めてホーン。  2R、左から右のワンツーのマゴメドフ。細かく足を上げ下げし、的を絞らせないマゴメドフは徐々に圧力。ボハーリョはマゴメドフの左に右をかぶせて前に。マゴメドフは思い出したように右ローを出す。右ジャブが当たり始めたボハーリョ。右から左ボディストレートも。右で飛び込むマゴメドフだが単発。右ミドルにボハーリョも左ミドルをすぐ蹴り返す。  右三日月蹴りのマゴメドフ。左を打って右バックフィストもかわすボハーリョは右ジャブ! マゴメドフは左目を腫らす。  3R、右ジャブのダブルはボハーリョ。さらに左ハイをガード上に突く。右に右を合わせに行くマゴメドフは得意の右前蹴りもかわすボハーリョ。マゴメドフの右に左ストレートを当てるボハーリョ。右ジャブ、左ボディ打ちのボハーリョ。  左縦ヒジを当てたボハーリョ!右跳びヒザを突いて金網に詰めると左ボディにマゴメドフはくの字に。そこにパウンドから立とうとするマゴメドフの右足に右足をかけてバックテイク。4の字ロックで左手首をコントロールして背後からパウンド。ホーンにボハーリョは地元のケージの上に乗るが1、2Rは接戦だった。  判定3-0(30-27, 29-28×2)でボハーリョが勝利。「ブラジルの代表としてほんとうにタフな相手だった。チャンピオンに挑戦した男に勝ったんだ。俺はベルトがほしい」と、練習仲間でもあるストリックランドへの挑戦の意欲を語った。 [nextpage] 【中止】 ▼ミドル級 5分3Rホドルフォ・ヴィエイラ(ブラジル)9勝2敗(UFC4勝2敗)アルメン・ペトロシアン(アルメニア)9勝2敗(UFC3勝1敗)※ペトロシアンが体調不良で試合直前に中止に [nextpage] ▼165ポンド契約 5分3R〇エルブス・ブレナー(ブラジル)16勝3敗(UFC3勝0敗)[1R 4分01秒 KO] ※左ストレート×カイナン・クルシェウスキー(ブラジル)15勝3敗(UFC0勝1敗)  1R ともにオーソドックス構え。インローのブレナーは左回り。追うクルシェウスキーは右前蹴り。ブレナーは左ミドルを当てて回る。  クルシェウスキーの左をかわして右から左! クルシェウスキーのテンプルにヒットし、クルシェウスキーが前方にダウン。すぐにレフェリーが間に入った。シュートボクセ・ディエゴリマのブレナーは、「トップ15と戦いたい、アマゾンの柔術とムエタイで迎え撃つ」と語った。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ウェルター級 5分3R△リナト・ファクレトディノフ(ロシア)21勝1敗1分(UFC3勝0敗1分)[判定1-0 マジョリティドロー]△エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス“カポエイラ”(ブラジル)24勝7敗1分(UFC10勝3敗1分) [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇ヴィトー・ペトリーノ(ブラジル)10勝0敗(UFC3勝0敗)[2R 1分03秒 KO] ※左フック×モデスタス・ブカウスカス(リトアニア)15勝6敗(UFC3勝4敗) [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇アンジェラ・ヒル(米国)16勝13敗(UFC11勝13敗)[判定3-0] ※30-27、29-28×2×デニーシ・ゴメス(ブラジル)8勝3敗(UFC2勝2敗) [nextpage] ▼女子ストロー級→119.9ポンド 5分3R〇エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)9勝0敗(UFC0勝0敗)※[2R 2分14秒 TKO] ※×モンツェラート・ルイス(メキシコ)10勝3敗(UFC1勝2敗)※モウラが規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のルイスに報奨金の30%を支払う [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇マルク・ディアケイジー(英国)17勝7敗(UFC8勝7敗)[判定2-1] ※29-28、28-29、30-27×カウエ・フェルナンデス(ブラジル)8勝2敗(UFC0勝1敗) 【中止】▼ライト級 5分3Rイスマエル・ボンフィム(ブラジル)19勝4敗(UFC1勝1敗)※ヴィンス・ピシェル(米国)14勝3敗(UFC7勝3敗)※ボンフィムが規定体重をオーバー ▼バンタム級 5分3Rビクトル・ユーゴ・シウバ(ブラジル)24勝4敗(UFC0勝0敗)※ダニエル・マルコス(ペルー)15勝0敗(UFC2勝0敗)※ウーゴが規定体重をオーバー
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