連敗脱出を誓う龍華（左）と“影の実力者”からの脱却を狙う岩崎
2023年11月25日(土)東京・後楽園ホール『Krush.155』の対戦カード発表記者会見が、9月26日（火）都内にて行われた。
Krushライト級3分3R延長1Rで龍華（ザウルスプロモーション）vs.岩﨑悠斗（ARROWS GYM）が決定。
龍華はK-1甲子園の-65kgで2019・2020と連覇。プロデビューは2018年11月で、2019年6月から2021年9月まで破竹の8連勝（5KO）を飾るが、2022年2月に里見柚己に延長戦の末に判定負け。1年5カ月ぶりの再起戦となった7月のK-1では篠原悠人に判定で敗れた。戦績は8勝（5KO）3敗。
岩﨑はJ-NETWORKスーパー・ライト級王座とS-BATTLE KICKライト級タイトルを獲得。2013年7月からKrushに参戦すると、東本央貴、佐々木大蔵、安保瑠輝也から勝利を収めた。しばらく試合から離れていたが、2022年4月にKPKB（九州プロキックボクシング）に参戦し、ダルビッシュ黒木から復活のKO勝利。同年8月のK-1ではいきなりゴンナパーに挑んだが、TKO負けを喫した。2023年3月のKrushで三宅祐弥に復活の勝利。戦績は21勝（9KO）5敗2分。
岩崎は「去年5月に復帰した時、そこでバッタリと宮田さん（現Krushプロデューサー）に会って、またこういう機会で宮田さんが復帰したのは自分的には縁を感じています。自分の時代、自分を見せる時が来たと思っています」と、宮田PのKrushプロデューサー復帰に運命を感じるという。龍華は「しっかり勝って自分が上に上がりたい」とコメント。
互いの印象を聞かれると、岩崎は「あまり試合を見たことがない。テクニックがあって距離を取るのが上手い。それだけかな」と言えば、龍華も「前に出て打ち合ってくるだけかなと思うので、そこは対策したい」と互いに“だけ”とけん制し合う。
「先のことも考えているので、今回の試合は圧倒的に勝つことしか考えていない。練習でやってることをやれば勝てる」と岩崎。龍華も「Krushらしい派手なKOで会場を沸かせたい」と、共に圧勝も宣言する。
岩崎はジムを移籍して「矢口トレーナーと仲間と練習していて、試合から離れている期間も毎日練習していたので、周りからの評価、昔の自分を知っている人からは強くなったと言われます。さらに進化した自分を見せたい」とする。「キャッチコピーが“影の実力者”となっているので、そろそろ影じゃなくてもいいかなと思っています(笑)」と、影から完全に脱却したいと(笑)。
龍華は「しっかりと勝つところを見せたい」と連敗脱出を誓い、倍以上のキャリアを持つ岩崎相手に「自分が戦ってきた選手はほとんどキャリアが上なので、あまり気にしてないです」と全く臆するところはない。
そして、岩崎は「自分はライト級のベルトを獲ること以外、今年は考えていない。復帰は6年ちょいぶりだけど、その間に出てきた選手をぶっ倒していってやろうと思っているので、自分の存在を見せます」と、タイトルへ向けて驀進するとした。
龍華は「しっかり勝って、自分が上がっていくことが出来るタイトルマッチが出来たらいいかなと思っています」と、自分が浮上するきっかけにしたいと語った。
