2023年9月23日(日本時間24日)アイルランド・ダブリンの3アリーナ・ダブリンにて、『Bellator 299: Eblen vs. Edwards』(U-NEXT配信)が行われた。メインイベントは5分5Rのミドル級タイトルマッチ。王者エブレンに、エドワーズ兄弟の兄レオンの弟ファビアンが挑戦した。
▼Bellator世界ミドルタイトルマッチ 5分5R〇ジョニー・エブレン(米国)[3R 0分21秒 TKO]×ファビアン・エドワーズ(英国)※エブレンが王座防衛
1R、サウスポー構えのエドワーズ。オーソのエブレンは前蹴り。エドワーズが左ミドルを返す。エブレンはワンツーから左ハイ。右フックをヒット。シングルレッグからドライブし、奥足をアンクルピック。しかし金網背に倒れなかったエブレン。突き放して左ロー。エドワーズは左ミドル、左ストレートを入れる。
2R、互いにミドルキック。エブレンの右ストレートにエドワーズは前蹴りを突く。エブレンのワンツーにバランスを崩したエドワーズが尻餅を。すぐに立つエドワーズにエブレンが組んで四つに。ヒジを入れて離れるエドワーズ。エドワーズは前蹴りからスーパーマンパンチ。
エブレンが飛び込んでワンツー。ダブルレッグでドライブしてテイクダウン。しかし立ち上がるエドワーズ。金網背に正対したエドワーズ。エブレンのヒジに左ヒジを当てて、エブレンは右眉をカットする。
3R、前に出るエブレン。右ローのダブルに左を合わせるエドワーズ。しかしエブレンは右ストレートの後に右フックをヒット! エドワーズ後方にダウン!
クローズドガードのエドワーズにエブレンはインサイドから強力なパウンド! 頭がマットに叩きつけられたエドワーズを見てレフェリーが間に入るが、そこにエドワーズは胸を押し付けてさらに殴り掛からんばかり。
エブレンは兄のレオンにもつっかかるが、周囲に制され、最後はエドワーズ陣営に挨拶に行った。
試合前にエドワーズを「殴り合いが苦手だろう」と語っていたエブレンは、その言葉通りに打ち合いでKO勝利。ミドル級のベルトを守ったATTのエブレンは「額のカットがどれだけか分からず、最初は打撃で行こうと思ったけど、いいヒジをもらった。でもグラップリングでも打撃でも何でも俺がベストなんだ」と語った。
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▼フェザー級 5分3R〇アーロン・ピコ(米国[1R 3分05秒 TKO] ※右アッパー→パウンド×ハファエル・カルバーリョ(ブラジル)
1R、左右の蹴りを上下に散らして前に出るカルバーリョに、ワンツーで詰めるピコは、カルバーリョの打ち返しに組んですぐに脇を潜りテイクダウン。しかし離れるカルバーリョは右カーフ! 少し足が流れたピコはシングルレッグで尻を着かせ、立ち上がるカルバーリョが離れて左ロー!
しかし、すぐにピコはダブルレッグテイクダウン。ここもすぐに立つカルバーリョは右を振る。それをかわしたピコは、左から右アッパー!
ダウンしたカルバーリョのシングルレッグを切ると、ガードを取ったカルバーリョに片ヒザ立ちからパウンド! 背中を見せたカルバーリョの背後からパウンド連打し、レフェリーが間に入った。
うつぶせから立ち上がろうとしたカルバーリョだが、朦朧として足が泳ぐ。ピコはケージの外に走り、父と強いハグをかわした。
試合後、ピコは「スコット・コーカー、どうかタイトルに挑戦させてほしい。それができないなら裏庭で馬に乗っていた方がいい」とフェザー級王者パトリシオ・ピットブルへの挑戦をアピールした。
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▼ライト級 5分3R〇ジェイ・ジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)[判定3-0] ※29-28×3×マンスール・バルナウイ(フランス)
1R、組んで来たウィルソンに四つ組みのバルナウイ。ウィルソンは金網に押し込み、ハイクロッチでテイクダウン、すぐパスガード、マウントも、ケージウォークでリバーサルしたバルナウイ。
そこに三角絞めのウィルソン。またいで外したバルナウイがバックテイク。前方に落とそうとしたウィルソンに身体を戻したバルナウイがバックから4の字ロック。足を組んだ側に半身になり、正対したウィルソンが上になりパウンドしてゴング。
2R、右で差すバルナウイに小手に巻いて払い腰でテイクダウンはウィルソン。右で差して返そうとするバルナウイに、その右手をオモプラッタで回したウィルソンが下から腕十字、三角絞め狙い。腕十字狙いで前転させるウィルソン。
バルナウイをスイープも、またも長い手足でケージウォークして上を取るバルナウイ。下のウィルソンは内ヒールを狙うが、セットさせないバルナウイが足を抜きゴング。
3R、サウスポー構えのウィルソンは左の三日月蹴り、ロー、ミドル。右ストレートを返すバルナウイに、左右のパンチで金網に詰めるウィルソンがダブルレッグテイクダウン! しかし、ハーフガードのバルナウイはスイープ。インサイドガードからパウンド。
金網にウィルソンの頭を詰まらせ、細かいパウンド、ヒジ! 左腕を下からとらえたウィルソンは腕十字! ヒジが伸びたバルナウイは長い足をかけようとするが、その腕を右脇に入れて伸ばそうとするウィルソン。親指を上にさせないバルナウイが半身になったところでトップに切り替えたウィルソンが上でゴング。
判定は3-0(29-28×3)でウィルソンが熱戦を勝利。2022年3月にガジ・ラバダノフに判定負けしたウィルソンだが、2022年10月のヴラジミール・トコフ戦のスプリット判定勝ちに続く、2連勝を決めた。バルナウイはGPでのブレント・プリムス戦に続く、厳しい連敗となった。
ウィルソンはケージのなかで「誰も俺を止めることができない。俺がGPに出ていたら、マンスールの次の相手はウスマン・ヌルマゴメドフだったろ?」と語った。
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ジョージアのチョクヒリがリョートばりの前蹴りKO!
▼ウェルター級 5分3R〇レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)[1R 1分51秒 KO] ※右前蹴り×サバウ・ホマシ(米国)
1R、右ロー、右ハイを放つチョクヒリが圧力をかけると、ホマシは左ミドル。その打ち終わりに左フックを振るチョクヒリに、ホマシはケージを背に。そこにチョクヒリは右前蹴りを下から突き上げ、ホマシのアゴに!
ホマシは前のめりに倒れて、チョクヒリは右のパウンド1発。すぐにレフェリーが間に入った。リョートばりの前蹴りを決めたチョクヒリは、これでMMA13勝2敗。Bellator3連勝となった。
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▼ウェルター級 5分3R─ピーター・クイリー(アイルランド)[1R 0分23秒 ノーコンテスト] ─ダニエレ・ミチェーリ(イタリア)
1R、右ローのクイリーに、ミチェーリは右カーフキック! 尻もちを着いたクイリーが左手をマットに着いて立ち上がり際に、ミチェーリは左の蹴り。この蹴りで左目を負傷したクイリー。中断。
クイリーは試合続行不可能。偶発的な蹴りによる負傷とされ、試合はノーコンテストとなった。
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▼フェザー級 5分3R〇ハサン・マゴメドシャリポフ(ロシア)[2R 3分58秒 肩固め]×ピオトル・ニジェルスキー(ポーランド)
▼ウェルター級 5分3R〇ルカ・ポクリ(モルドバ) [1R 2分18秒 ダースチョーク]×ロマン・ファラルド(米国)