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2023年7月30日(日)さいたまスーパーアリーナ『のむシリカ presents 超RIZIN.2 powered by U-NEXT』に出場する全選手の個別インタビューが、28日(金)都内にて行われた。
12時開始予定のBellatorパートのメインイベントにて、「Bellatorライト級ワールドGP1回戦(※この試合のみ73kg契約)」(5分5R)を、緊急参戦のホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術)と戦う、パトリッキー・ピットブル(ブラジル)がインタビューに応じた。
試合20日前に来日して、朝倉未来とトライフォース赤坂のフルケージでファイトキャンプを行ってきたパトリッキーは、「スタンドでもグラウンドでも自分には関係ない。今回もファイトIQを使い、より賢く戦う」と、GP1回戦を5R通して賢く戦うとし、サトシの柔術にも「自分も柔術黒帯でコンプリートファイター」と自信を見せた。
また、練習パートナーとなった朝倉未来については、「サウスポー対策で練習したが、彼は素晴らしいビジネスマンでいろんなコネクションがあるので、それも活用し、練習することにした」と語り、ブラジル版の「BreakingDown」にも興味を示した。
PRIDEを見ていた頃から、兄弟2人で戦うのが夢だった
━━試合を2日後に控えた心境は?
「調子はよく、リラックスしていて、試合に向けての準備も万端です」
━━日本で戦うことについては?
「日本で戦うことが本当に好きなので、サトシ選手を相手に戦えることを嬉しく思いますし、いずれタイトルをかけて戦うことにもなるかもしれませんし、エキサイティングに思っています」
━━どんな試合展開になると思いますか?
「彼の得意な部分を止めて、賢く戦い、リラックスして、全ての面で上回って勝利したいと思います」
━━朝倉未来選手との練習はどんなプラスが?
「早めに来日して、トライフォース赤坂で未来選手と練習したのは、もともとAJとの対戦で、彼がサウスポーだったので、その対策ということがひとつありました。もうひとつ、彼は素晴らしいビジネスマンでいろんなコネクションがあるので、それも活用しようと、今回練習することになりました」
━━ブラジル版「BreakingDown」も?
「こういうコンセプトをブラジルでやるのは面白いと思う。BreakingDown自体、見ていて楽しいし、いくつかのエピソードをブラジル版でやってみてもいいかもしれない。ブラジルでできたら、ブラジルの人も楽しいと思う」
━━今大会は当初、朝倉兄弟の揃い踏みの予定でしたが、ピットブル兄弟が揃うことになりました。兄弟が揃って同じ大会に出ることの意義は?
「朝倉兄弟が揃わず、日本の皆さんは残念だっただろうし、我々も残念だった。同じ大会で難しさがあると思ったけど、大会は非常に楽しみで、こういったことはPRIDEを見ていた頃から、兄弟2人の夢でもあったから楽しみです」
━━対戦相手が日本でも人気のサトシ選手で、会場の応援がホームのサトシ選手に傾く可能性がありますが、そうなったとしても気になりませんか。
「そうは思いません。日本にピットブルブラザーズのファンベースがあり、そのなかで5分5Rを戦える。ただ、ケージのドアがひとたび閉まれば、2人きりだから関係ありません」
━━急な対戦相手変更で、戦術の修正や変更で難しさは?
「自分は柔術でも黒帯だしコンプリートファイター。準備はできている。特に対戦相手の変更があっても、変わることはない」
━━対戦相手は緊急参戦で、5Rだとスタミナで不利かもしれません。リラックスして戦うというのも戦術?
「キャリアを積むごとに、賢くリラックスして戦うことをより重視してきた。今回もファイトIQを使い、5Rをより賢く戦う」
━━サトシ選手は勝負所のひとつとしてスタンドの打撃を挙げていましたが、パトリッキー選手にとっては?
「もちろん。打撃がこの試合のキーパートだ」
━━パトリッキー選手は、サブミッションの一本負けは1回だけで10年以上前のことになります。サトシ選手の柔術はケージでいかに有効だと考えますか。
「1回タップアウトはせずに、アームバーで腕を折られて負けたことがある(※vs.ロイド・ウッドアードにキムラロックで一本負け)が、スタンドでもグラウンドでも自分には関係ない。とにかくここには勝利するために来ている」