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レポート

【ONE】若松佑弥が1R パウンドアウト勝利。5位のシェ・ウェイに圧勝で次戦は「DJでもいい」

2023/07/16 10:07
 2023年7月15日(土)、タイ・ルンピニースタジアムで『ONE Fight Night 12』が開催され、日本の若松佑弥(TRIBE TOKYO MMA)が計量ミスからの135.5ポンド契約で、中国のシェ・ウェイ(Xinjiang Fight Gym)と対戦し、1R TKO勝利。2連敗から再起を飾った。 ▼135.5ポンド契約 5分3R〇若松佑弥(日本)[1R 2分03秒 TKO] ※パウンド×シェ・ウェイ(中国)※フライ級5位  2022年11月のウ・ソンフン戦で体重はパスもハイドレーションテスト(尿比重値検査)をパスできなかった若松。試合も1R TKO負けに終わっていた。  今回は先にハイドレーションをパスも0.5ポンド(226.79g)オーバーに。再計量は体重は60.89kgとクリアするも、今度はハイドレーションをパスできず。3度目の計量でも再びハイドレーションでひっかかり計量失敗となった。一方のシェ・ウェイは、3度目の計量でハイドレーションをパス。若松は135.5ポンドのキャッチウェイトマッチで戦うことになった。  若松は、2022年3月に当時のONEフライ級(※61.2kg)王者アドリアーノ・モラエス(ブラジル)に挑戦し、3R ギロチンチョークで一本負けで戴冠ならず。同年11月の『ONE163』ではハイドレーションに失敗してキャッチウェイト戦でウ・ソンフン(韓国)に1R KO負けし2連敗中。  対するウェイは、MMA17勝(12KO)5敗のハードパンチャー。2018年11月のWLFでTSUNEに判定負け後、ONEの中国登竜門大会「ONE Hero Series」で4連勝。ONE Warrior Seriesを経て、2020年1月から本戦に出場。ダニー・キンガッドに判定負け後、チャン・ロタナ、カンテラー・シャンカー・アガサ、キム・デファンにいずれもKO・TKO勝ちで3連勝をマーク。  しかし、2022年6月の前戦では、かつて若松が判定勝ちしているリース・マクラーレンにリアネイキドチョークを極められており、過去5敗のうち連敗は一度もないキャリアをキープして再起を図りたいところだろう。  ルンピニースタジアムの「リング」でのMMA戦。  1R、ともにオーソドックス構え。若松はシェ・ウェイの左に右を合わせて左もかぶせていく。  若松は右ローもその蹴り足を掴んだシェ・ウェイがテイクダウン。立とうとする若松に右を胸に当てるが、立った若松は左で差して右の小外がけでテイクダウン!  右で差してすぐに立つシェ・ウェイ。そこに左で小手に巻いて投げる若松。残すシェ・ウェイにともに立ち上がり。右で差してヒザを打つシェ・ウェイは足も踏んで押し込み。  シェ・ウェイの組んでの右の高いヒザ蹴りを掴んでテイクダウンを奪う若松がサイドに。右のパウンド、さらにヒジを連打すると、右で差して上体を立てようとするシェ・ウェイを剥がして右ヒザ!  いったん亀になりかけたシェ・ウェイを左で差して再び仰向けにさせる若松はマウントから左右を連打。亀になったシェ・ウェイを背後から右の連打を打ち込み、レフェリーが間に入った。  両手を合わせて四方に頭を下げた若松。シェ・ウェイに挨拶後、勝ち名乗りを受けてリング下りようとした若松だが、呼び止められインタビューに。  1R TKO勝ちで再起した若松は、フィニュシュの場面の選択を聞かれ、「体重オーバーをしてしまったことを申し訳ないと思っていて。でもそれが自分を強くしてくれて、前回はこれで負けて今回は乗り越えたんで、プラス、ほんとう“殺してやる”という気持ちでやりました」と話した。  インタビュアーのミッチ・チルソンから「計量オーバーで5万ドルは出ないが素晴らしいファイトだった」と評された若松は、「若松佑弥、復活です。今後を楽しみにしてください。ありがとうございます」とコメント。ランキング5位のシェ・ウェイを下して、次戦を問われ、「誰でもいいですね。誰でもかかって来いですね。DJでもいいんじゃないですか」と語った。
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