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【BreakingDown】延長5Rでこめおが超10人ニキを飛びヒザKO、負けた方は引退の撤回を求め「いいんじゃない」(朝倉未来)。秒殺KOの富澤大智が皇治に挑戦宣言

2023/07/01 19:07
BreakingDown8.52023年7月1日(土)都内某所 ▼第7試合 ミドル級ワンマッチ 80kg以下 無制限R×超10人ニキ延長5R KO〇こめお  BreakingDownの人気者同士がメインで対戦。超10人ニキは80kg、こめおは73.4kgと体重差がある。両者とも「負けたら引退」を宣言して試合に臨む。この試合は急遽、無制限ラウンドで行われることも直前に発表された。  1R、ゴングと同時に飛び出すこめおに超10人ニキは左右フックをガムシャラに繰り出す。右フックに下がるこめおだが右カーフを蹴る。サウスポーに構えて右へ回り込むこめお。超10人ニキは右ミドルを蹴っての右ストレート。最後はこめおが打ちに行き、超10人ニキも打ち合いに応える。アタック数は超10人ニキが9発、こめおが17発。  ドローで延長戦へ。こめおはカーフを蹴って左右フックを繰り出しながら前へ出る。右へ回り込みながら左右フックを出すこめおに超10人ニキは手数が止まる。手数を出すのはこめおでアタック数は17発、超10人ニキが3発。ルールにより、延長戦からは判定がなく、どちらがが倒れるまで続けられる。  延長2R、こめおが超10人ニキの左へ入り込みながらの左右フック、超10人ニキも右を思い切り打ち込む。下がるこめおに超10人ニキは右ミドルから左右フック。こめおはその超10人ニキを押し戻す。  延長3R、両者ともフックを繰り出すが、前に出るのはこめお。蹴りを出すこめおだが、疲労した両者は見合う時間がほとんど。  延長4R、こめおは左へ入り込みながらのフック。右へ回り込み、単発ながらパンチを打つこめおに超10人ニキは最後の力を振り絞って前へ出るが、こめおのヒザが顔面とボディに入る。さらに顔面へヒザを入れるこめお。超10人ニキもパンチを繰り出して意地を見せる。ゴングと同時に倒れ込む超10人ニキ。  延長5R、もう両者とも疲労困憊の様子。それでもパンチを繰り出すのはこめお。超10人ニキも左右フックで前へ出て前蹴り。なんと、両者とも離れてケージを背にして休憩をとる。  延長6R、超10人ニキが前へ出るが、こめおが右フック。超10人ニキもミドルキックから左右フックを振り回す。こめおは顔面へヒザ。ひるむ超10人ニキにこめおが飛びヒザ蹴りを見舞い、超10人ニキがダウン。ここでレフェリーがストップ。解説の大沢ケンジは「伝説の試合ですよ!」と興奮して叫ぶ。勝ったこめおもその場に倒れ込んだ。  マイクを持ったこめおは「10人ニキ、力つええ。今回自分のYouTube LIVEから始まって引退を懸けた試合になったんですけれど、10人ニキは超弱いと思ってたの正直。余裕で勝てると思ってたけれど全然倒れなくてマジで気持ちが超強くて。どんどん前に来るし。ただ、お互い目が合った時にちょっと休憩しちゃったりして。けれど、そんな10人ニキとBreakingDown 4から一緒に出始めて盛り上げてきました。俺は負けたら引退する気満々だったけれど、10人ニキに引退して欲しくないし、これからもっと2人でBreakingDownを盛り上げる存在になっていくので、これからも10人ニキと僕の応援をしてくれたら嬉しいです」と、超10人ニキに引退撤回を求めた。  続いてマイクを持った超10人ニキは「最初こめおさんと対戦が決まった時に正直めちゃめちゃ怖くて。マジで毎日眠れないくらい怖かったけれど練習してきたので今回は勝てるかなと思ったんですけれど、急遽無制限になったので。マジでキツいです、これ。皆さん一度経験してみてください。マジでヤバいです。肺が何個あっても足りないです。俺はこめおさんめっちゃ好きなんで、特に怨みとか何もなかったんですけれど、今後もし視聴者の皆さんが許してくれるならBreakingDown 9とかまたオーディションを盛り上げていけたらなと思います」と、引退撤回を口にする。  こめおが「未来くん、どうですか? 今後も10人ニキと一緒にBreakingDownに出続けたいです」とプロデューサーの朝倉未来に問いかけると、朝倉は笑顔で「まあ、面白かったよ。引退って誰が考えたか分からないけれどいいんじゃない」と、2人の現役続行を認めた。 「ありがとうございます」とこめおは礼を言うと、「マジで負けたら引退ってめちゃめちゃ怖かったの。自分の価値がなくなるんじゃないかって正直本当に思ったし、コツコツ積み重ねて今の自分があるわけじゃないから。たまたまBreakingDownに出てハマって、本当にたまたまブレイクしただけの一般人で。なんか自分の価値が一気に失われるんじゃないかなって思った試合で、今回10人ニキと対戦できてよかったです」と本音を語った。 [nextpage] ▼第6試合 ライト級ワンマッチ 71kg以下〇ミスター・ホンデ判定2-0×YURA  ミスター・ホンデは、キックボクシングで24戦20勝と紹介され、秋山の秘蔵っ子なのだという。2019年には『Bigbang』に19歳で来日し(チュー・ジンギュの名)、谷山俊樹と対戦。判定2-0で勝利して谷山からWBKF世界スーパーライト級王座を奪っている。『BreakingDown 8』では朝倉海の弟子・信原空と対戦し、右フックでKO勝ち。  YURAはK-1甲子園準優勝、プロで10勝(4KO)無敗だというキックボクサー。これまで第4代IKCウェルター級王座、初代ジャパンカップ同級王座、突破70㎏以下級王座、RKSウェルター級王座を獲得。一番手っ取り早く有名になるための手段としてBreakingDown出場を選び、K-1のリングを目指しているという。『BreakingDown 8』のオーディションではスパーリングで4秒KO、『BreakingDown 8』ではプロキックボクサーの外枦保尋斗にもKO勝ちした。  ホンデは右ストレートを顔面とボディに打ち分け、左フックまで返して右ローも蹴る。YURAも右ストレートを打ち返すが、すぐにホンデが左右フックの連打。右ストレートを打つYURAに、ホンデは頭を下げてかわす。YURAはヒザ蹴り。前に出てパンチで攻めるYURAに、ホンデは蹴りも混ぜてコンビネーションでパンチを放つ。YURAは右ストレートで勝負をかけるも、ホンデは1発で終わらずワンツー、左フックまで返す。アタック数はホンデが47発、YURAが30発。判定は2-0でホンデの勝利に。  ホンデは「呼んでもらえて、勝てて嬉しく思います。正直内容は心残りですが勝ててほっとしています。YURAにもありがとうを言いたい」と語った。 [nextpage] ▼第5試合 ウェルター級ワンマッチ 75kg以下×ジョン・ジェイル判定0-2〇小柴亮太  ジェイルは『ROAD FC』にてプロMMAファイターデビューし、2019年からは『DoubleG』に主戦場を移してMMA戦績は6勝5敗1分。直近の試合は2022年5月にWoo Hyuk Choiにリアネイキドチョークで勝利している。『BreakingDown 8』では醤油ニキと対戦し、左フックでKO勝ち。1週間前にMMAの試合を行ったばかりだという。  小柴は4歳から「劇団ひまわり」に所属し、子役・俳優として映画・CMなどに出演。2021年12月~2022年8月まで、3×3のプロバスケットボールチーム『BEEFMAN.EXE』に所属し、プロバスケットボール選手として活躍した。2022年Sリーグ優勝メンバーの1人。代々木公園でバスケットボールの練習中に朝倉未来にスカウトされ、格闘家に転向することを決意。「朝倉未来1年チャレンジ」の2期生となり、朝倉未来が「身体能力おばけ」と称するほどの身体能力を持つという。2月の『BreakingDown 7』で選手欠場により急遽組まれた試合に出場し、ハイメに判定勝ち。格闘技歴はまだ10カ月。  両者はかなりの体格差。蹴りのジェイルに小柴はワンツー連打で突進。ジェイルをラッシュで下がらせる。ジェイルもパンチからローを返すが、勢いのある小柴が右ストレートでジェイルの頭を跳ね上げる。思い切り飛び込んでの右ストレートをヒットさせる小柴。手数とスピードで完全にジェイルを上回る。ほぼ小柴の手数と勢いに後退させられていたジェイルは左右フック連打で応戦し、後半は小柴にケージを背負わせた。アタック数はジェイルが11発、小柴が19発。  判定は2-0で小柴が手数とアグレッシブさで殊勲の勝利。  小柴は「僕はまだ2試合目で、ジェイル選手とても素晴らしい選手で普通は僕なんかとやってくださる相手じゃないのにやってくださって、今後この経験を活かせる選手になりたいと思います。ジェイル選手は体調が試合続きで大変だったと思うんですが、感謝したいです」と感謝の気持ちを述べた。 [nextpage] ▼第4試合 ヘビー級ワンマッチ 120kg以下〇舞杞維沙耶判定3-0×松井 健  自称・歌舞伎町ホスト最強の男・舞杞と、自称・北九州最強の男・松井の重量級対決。  舞杞が長い距離から上手くパンチを当てて先制。それに対してパンチを出して前に出る松井。「来いや」と松井が煽ると、両者は足を止めてノーガードで殴り合う。そのまま1分が終わり、アタック数は舞杞が28発、松井が15敗。  判定はその通り、パンチの的確さで上回った舞杞の判定勝利となった。 [nextpage] ▼第3試合 フェザー級ワンマッチ 63kg以下×虎之介KO〇富澤大智  虎之介は『BreakingDown 8』で常連選手のとしぞうに勝利しているが、朝倉Pはこの時から「冨澤くんとの試合が見たいよね」と話していた。  対する冨澤は2019年にABEMAで放映された『格闘代理戦争 4th Season』にTEAM武尊のメンバーとして出演。番組終了後はK-1ジム総本部チームペガサスに入門し、2021年10月に『Krush-EX』でプロデビュー。渚に判定勝ちし、2022年1月の『Krush.133』でも内田竜斗に判定勝ち。プロ戦績はこの2戦のみ。初出場となった2022年11月の『BreakingDown6』ではDEEPファイターのヒロヤと初のMMAルールで対戦して敗れたが、12月の『BreakingDown6.5』では本来のキックルールでとしぞうを圧倒して初勝利をあげた。2023年3月の『BreakingDown7.5』では空手世界王者ダンチメン・あつきとの対決も制して連勝している。  1Rが始まってすぐ、虎之介の左フックに巻き込まれ転倒する冨澤。さらに左フックを打つ虎之介の右ストレートに冨澤が鋭い左ヒザをカウンター。ボディに突き刺さり、虎之介は悶絶。冨澤の秒殺勝利となった。  冨澤はマイクを持つと「盛り上がりましたかね? でも、虎之介くん凄く強い選手なのでバカにするヤツがいたら俺がぶっ飛ばすんで。いい勝負が出来たと思います。BreakingDown内には相手いないと思っているので、対抗戦だったらぜひやりたいです。あとこれからプロの舞台でもやりたいと思っていて、MMAに行くって行っているんですけれど、俺どうしてもやりたいヤツがいて。その前のステップ段階でもしRIZINに出れるんだったら皇治選手とキックルールでやっても面白いんじゃないかと思っている。俺、勝てると思って喧嘩を売っているので。もしよければそこまで行きたいと思っている」と、皇治との対戦をアピールした。 [nextpage] ▼第2試合 フェザー級ワンマッチ 65kg以下×MASAMUNE判定0-3〇ダンチメン・あつき  MASAMUNEは上京してトライフォース赤坂入りしての出場。あつきは空手の世界王者。  開始と同時にあつきが前に出てパンチと蹴りを連続して放ち、左飛びヒザ蹴りでダウンを奪う。立ち上がったMASAMUNEが左の頭部から出血してドクターチェック。再開後、あつきは左ミドル連打から後ろ廻し蹴り、左フック、さらに飛び蹴り。MASAMUNEは左フックを放つが、あつきの蹴り技は止まらない。MASAMUNEも左右フックで対抗するが、アタック数はあつきが29発、MASAMUNEは10発と大きな差に。  判定は3-0であつきの圧勝となった。「KOで倒し切りたかったんですけれどガッツが凄くて1分戦ってしまいました。7.5の時に負けて怪我をしてしまい、これからどうしようと思った時に支えてくれたのは周りの人たちだったり、画面の向こうで支えてくれる皆さんでした。俺はもうBreakingDownで絶対に負けない。目指すところはこの階級のチャンピオン。BreakingDown最高、ダンチメン最高」とアピールした。 [nextpage] ▼第1試合 ライト級ワンマッチ 71kg以下〇LARGE HIGH延長R 判定2-1×平石光一  平石はBreakingDownで2戦2勝、今回が約1年ぶりの出場となる。LARGE HIGHはラッパーでBreakingDown1勝。  平石は右ロー、右ストレート。LARGE HIGHは左フックを振るが空振り。平石はノーガードで誘い、右を打ち込んでいく。両者とも手数はかなり少なめのまま試合終了。今回から導入されたアタック数は平石が10発、LARGE HIGHは7発。判定は3者ともドローで延長戦に。  両者ともなかなかパンチが当たらない展開の中、残り20秒で平石の右ストレートがクリーンヒット。さらに飛び蹴り、左ハイ。前に出る平石にLARGE HIGHは左右フックを打つ。アタック数はLARGE HIGHが9発、平石が8発。  判定は2-1でLARGE HIGHの連勝となった。
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