『超RIZIN』での朝倉未来vs.ヴガール・ケラモフを予想した斎藤（Ｃ）斎藤裕
2023年7月30日（日）さいたまスーパーアリーナ『超RIZIN 2 powered by U-NEXT』にて決定した、朝倉未来（トライフォース赤坂）vs.ヴガール・ケラモフ（アゼルバイジャン）。5月27日の記者会見で発表されたカードだが、6月中旬になってこの試合の予想が出始めた。
先陣を切ったのは、両選手と対戦経験がある初代RIZINフェザー級王者の斎藤裕（パラエストラ小岩）。自身のYouTubeチャンネルに『唯一両者と戦った斎藤裕が語る』と題された動画を公開した。
（Ｃ）斎藤裕
「大体浮かぶ画はありますね。2人が試合してこういう展開になったら、こっちが勝つのかなとか」と、実際に対戦しているからこそ両者の強味が分かるという斎藤。
ケラモフに関しては「僕も試合やりましたけれど、2年くらい前なのであの時よりもかなり強くなっているなとは思います」と評価したうえで「爆発力がある攻撃・テイクダウンを持っているケラモフ選手に対して、朝倉選手がどういうふうに立ち向かっていくか。どういう戦略を立てて行くのかっていうのが凄く重要なのかなという見方はありますね」と、戦略が大きなカギを握るとする。
「朝倉選手からしたら、出来るだけ長い時間をかけてやりたいと思っているんじゃないですかね。やっぱり爆発力があるので、1Rとか。そこでバンっとぶつかり合うよりは中盤から後半にかけて、試合の2R後半から3Rにかけてチャンスが出てくると思ってやるんじゃないかなと思いますし、僕はそういう考えでやった方がいいかなと思いますね。『よーい、ドン！』の喧嘩をしに行くよりも、ちゃんと順番を立ててやっていった方が勝率は上がるかなって思いますね」と、前半は削っての後半勝負の方が勝率は上がるだろうと予想。
【写真】2021年6月、東京ドームでケラモフと対戦した斎藤は判定2-1で勝利を収めた（C）RIZIN FF
ただし、ケラモフは「腕力は強いなと思いましたけれど、思ったよりスタミナもあったので。後半落ちてくるかなと思ったけれどそんなにガクッと落ちるような感じではなかったかなと思います。序盤の勢いはないって感じにはなりますけれど、そういう意味ではなかなか強い選手ですよね、単純に。生き物としても強い」と、後半にガクッとペースが落ちるタイプではなかったともいう。
それでも「相性的にはどうだろう。半々くらいかなと思いますね。お互いここでハマったら勝てる、勝つっていうのをお互いが思っていると思うので、その展開にどう持っていくかですよね。なかなか勝負論のある試合になるから、さいたまはヒリヒリしますよね。これはちょっと現地で見たいなって俺は思ってしまいますね」と、50:50の勝負論がある試合だとし、自分も現地で観戦したいと興味津々。
ケラモフは「爆発力もあるけれど、タックルのタイミングがいい」とし、「朝倉選手は気を付けた方がいいかなと思いますね」とアドバイスを送ると共に「朝倉選手に勝って欲しいなって気持ちはありますね。勝って欲しいし、勝てると思います。凄く試合に向けて考えていると思うので、ケラモフ選手を倒すためにはどうした方がいいかっていうのは分かると思うので、凄く戦略を立ててやったら勝てると思うけどな。ちゃんと準備してちゃんと順番立ててやれば朝倉選手勝てると思いますね」と、朝倉に勝って欲しいとエールを送った。
