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【K-1】野杁正明がSUPERKOMBAT世界王者でペトロシアン兄弟と戦ったパラスキフと対戦「苦戦しているようでは世界には挑戦できない。あっさり勝つ」

2023/06/13 20:06
 2023年7月17日(月・祝)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP』の第3弾対戦カード発表記者会見が、6月13日(火)都内にて行われた。  スーパーファイトの-69.5kg契約3分3R延長1Rで、K-1 WORLD GPウェルター級王者・野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が初来日のアマンシオ・パラスキフ(ルーマニア/Amansio Fight Club)と対戦。  野杁は2009年にK-1甲子園初となる高校1年生王者になり、“怪物”と呼ばれるようになった。圧倒的なテクニックと類まれなるセンスでプロ転向後すぐにトップクラス入りし、WBCムエタイ日本スーパー・ライト級王座、第2代Krushウェルター級王座、NDC -66kg王座などを獲得。2017年6月には日本人選手として初めてゲーオ・ウィラサクレックに勝利し、第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者に。  翌年にはウェルター級に転向し、ジョーダン・ピケオーには敗れたもののその後は連勝。2021年9月の「第2代ウェルター級王座決定トーナメント」を全試合KOで制して2階級制覇。2021年のMVPを獲得した。2022年6月の『THE MATCH』で海人との国内頂上決戦に敗れるが、2023年3月にジャバル・アスケロフを1Rわずか2分でKOして復活。戦績は48勝(24KO)11敗。  パラスキフはプロボクサーだった父を持ち、自身もプロボクシングで2015年から2022年にかけて4戦4勝(1KO)。キックボクシングはWAKOのアマチュア欧州選手権で2012年にK-1ルールとフルコンタクトルールで金メダルを獲得。プロでは『SUPERKOMBAT』を主戦場とし、2013年にWKNインターコンチネンタル・スーパー・ウェルター級王座を獲得したのを皮切りにSUPERKOMBAT世界ミドル級王座、AFSOインターコンチネンタル・ミドル級王座、GFCインターコンチネンタル・ライトミドル級王座、WAKO-PROインターコンチネンタル ライト・ミドル級王座、Fight Clubbing世界ミドル級王座を獲得した。  2016年にはクリス・ンギンビと1勝1敗、Bellator Kickboxingでは2017年4月にジョルジオ・ペトロシアン(判定負け)、12月にアーメン・ペトロシアン(TKO負け)と拳を交え、2018年10月にはEnfusionでタイフン・オズカンに判定で敗れるも激闘を展開した。回転の速いパンチとタフさが武器。戦績は43勝(19KO)11敗1分。  会見に出席した野杁は「なかなか相手が決まらない中、対戦を受けてくれたことに感謝しています。今大会はタイトルマッチやクルーザー級の試合がありますけれど、どの試合よりも一番盛り上がる、残酷なKO劇を必ず見せるのでそれを楽しみにして欲しいと思います」と挨拶。  パラスキフの印象は「映像を見ました。ボクシングで4戦しているだけあってザ・パンチャーの印象です」としたが、「世界トップかと言ったらそうじゃないと思うので、こういったところで苦戦しているようでは世界には挑戦できない。あっさり勝って改めて野杁は世界に挑戦していけるって思ってもらえる試合をしたいと思います」と、あっさり勝って見せると宣言。  相手がペトロシアン兄弟やオズカンのような世界の名だたる強豪と対戦していることはモチベーションになるかと聞かれると、「特にモチベーションにはならないけれど、フルラウンド戦って判定までいっている選手なので、そういった選手を僕が1RなりKOで倒すことが出来れば改めて世界にアピール出来ると思うので、そういった意味では美味しい相手かなと思っていますね」とした。  その言葉からするともっと強い相手を欲していたのか。そう聞かれると「僕は弱い選手よりかは強い選手とやりたいので。世界トップの選手とやっていきたい気持ちはありますけれど、用意された相手とやるだけなので、K-1さんにこの選手でお願いしますと言われたので『分かりました』と答えただけです。ゆくゆくは世界の誰もが知っているような世界トップの選手と、僕自身もやれると思いますし、やっていきたいなと思っていますね」と、用意された相手を倒していって世界トップ選手との戦いにたどり着きたいと答える。  今回のテーマも会場が静まり返るような、凍り付くような残酷なKOを見せることとしている。では、どんな技で倒そうと思っているのかと問われると「何パターンか用意はしているので、どの技がハマるかって感じではあるんですが、前回は右ストレートで倒しましたし、僕と言ったら左ボディが代名詞になりつつあるので、また違う技で。どの技でも倒せると思っているので、それは当日のお楽しみって感じですね」と、これまでと違う技で倒したいとした。  今後の世界挑戦の展望を聞かれると「先は見てないです。先を見ると足元をすくわれるので。まずはこの試合をクリアしないと先がない。ウェルター級のベルトを持っていますがあまりウェルター級が盛り上がってないので、70kgでやるのか、67.5kgの防衛戦をやるのかこの先は分かりませんが、とりあえずはこの選手をしっかりクリアーすることが大前提ですね」と、まずは決まった試合に勝つことが目標だと話す。 【写真】3月には世界的に名前のあるアスケロフを文字通り戦慄的なKOで仕留めた野杁 そして「両国には初めて出るので会場を楽しみつつ、KOしないとK-1じゃないので、僕がしっかりKOして会場が静まり返ったうえで盛り上げるので楽しみにしていてください」とメッセージを送った。  なお、パラスキフからは「K-1参戦が決まって最高のチャンスが来たと思っている。必ずこのチャンスを自分のものにする。野杁はとても強く最高の選手だと思うがリング中が戦場に変わるような激しい試合をして勝つ」とのメッセージが読み上げられた。
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