世界へ挑む武尊、アウェイでの初めての3分5R戦にも「楽しみ」
2023年3月29日（水）都内にて記者会見が行われ、K-1三階級制覇・武尊（team VASILEUS）の復帰戦が発表された。
注目の復帰戦は6月24日（土）フランス・パリのゼニスアリーナ（8,000人収容）にて開催されるMTGP（(Muay Thai Grand Prix）主催『Impact in Paris』にて、ISKA K-1ルール世界-61.0kg王座決定戦として3分5RでISKA世界スーパーライト級王者のベイリー・サグデン（イギリス）と対戦する。
会見終了後、武尊は囲み取材で「これからはvs.世界がテーマ」だとし、「日本ではこうやって武尊の名を知ってもらえていますが、世界ではまだまだなので海外で試合をすることによって日本の格闘技界の強さを知ってもらうことになると思う。辞めましたがK-1ファイターの気持ちで戦っているので世界にK-1だったりをアピール出来る試合にしたい」と、日本の格闘技をアピールしていきたいとした。
「どっちかといえばK-1代表として、今は日本格闘技界を代表としてという気持ちなので。それだけいいプレッシャーとして、さっきも言いましたが僕がこの試合で日本の格闘技界の凄さをアピールしたい試合なので、変な試合をしたらこんなもんかと思われるので、プレッシャーはありますがあった方が気合いが入る。いい意味で大きなプレッシャーを背負いたい」と、日本代表としてのプレッシャーを背負って戦いたいとする。
白いスーツに赤いネクタイの服装で会見に出席したのもその意気込みの現れた。「3～4年は着てないんじゃないかな。初心を思い出すのもあるし、日本代表として日の丸カラーにしようと思って。あとK-1フェザー級トーナメントの時に1回戦の相手がイギリスの選手だったのでゲン担ぎで着ました」
試合については「3分5Rは初めてやるし、61kgも初めてなので新しい挑戦。不安はもちろんありますが、今までとはまた違う戦いが出来るって楽しみもある。5Rに関しては3Rしかみんな見てないですが、どういう戦いをするのか自分でも楽しみ。挑戦ですが凄い楽しみです」と、初めづくしの挑戦にワクワクしているようだ。
対戦するサグデンと対峙しての印象は「身体の圧を感じたし、61kgも僕が普段から節制しているのもあって向こうはナチュラルでちょっと水抜きするくらいで出るから体格差はあるけれど、僕も空手をやってきたので気にしないです。空手は無差別なので」と、体格差は関係ないとした。
さらに「やっと試合が決まった喜びと、向き合った時に目を見るとファイターの気持ちが見えたので気持ちの強いファイターだと感じたし、アツい試合が出来る相手だと感じました」と、相手にとって不足無しと感じたという。
今後も「適性体重は60kgなので60kgでやりたいと思っていますが、戦いたい相手が61kgならそれに合わせます」と、相手に合わせて体重も決めていきたいとする。
今後は「4月からアメリカで合宿をやって仕上げて行こうかと思います」と、アメリカで試合へ向けての練習をする予定。
会見で口にした他の日本人選手とチームJAPANを結成して乗り込みたいとのことについては、「日本代表としてはやっぱり世界と戦える選手と一緒に行きたい。K-1なら野杁正明選手とか、日本の強さをアピール出来る選手はたくさんいるので。女子だとKANA選手。他団体だと吉成名高くん。そういったところで、いろんな団体から日本代表として一緒に戦えたらいいかな、と」といった名を挙げた。
「この緊張感は試合をやっている選手にしか味わえないし、これを味わえる喜びを感じています。ずっとやっているとキツいけれど、格闘家としてやってきたのでそこが欲しくなっちゃうと言うか。今はいい意味で凄い飢えています」と、試合に対する“飢え”があると言い、敵地で戦うことは「燃えますね。自分のことを誰も知らない。日本では応援してくれる人が多いし、ホームかアウェイかで言うとホームだと思うので、そうじゃない場所で僕のことを知らない人たちが先入観がない中で僕の試合を見てくれて熱狂してくれたら嬉しい。言語が違う人たちが、僕の戦う姿を見て感動してくれたら嬉しいです」とこれもモチベーションになると答えた。
また、昨年6月の『THE MATCH 2022』で対戦した那須川天心がプロボクサーとして新たなスタートを切ることについて聞かれると「向こうは向こうで頑張っていると思うので、戦った選手として違う競技ですがいい刺激にして、向こうにも頑張ってもらいたいと思います」とエールを送った。
