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7月12日(現地時間)米国オクラホマ州タッカービルのウィンスター・ワールドカジノで「Bellator 224: Budd vs. Rubin」が開催された。
メインイベントでは、カナダ出身のフェザー級王者・ジュリア・バッドが、イスラエルの挑戦者オルガ・ルビンを迎え撃つBellator世界女子フェザー級選手権試合が行われた。
バッドはキックボクシングがバックボーン。キックの試合では、2005年に元Strikeforce王者で現在は映画俳優のジーナ・カラーノに勝利しているストライカーだ。
2010年10月に『Strikeforce』でプロデビューし、2戦目でアマンダ・ヌネスにKO負け、3戦目でジャーメイン・デ・ランダミーに判定勝ち、4戦目でロンダ・ラウジーに一本負けと、キャリアの初期から後の王者たちとしのぎを削ってきた。
『Bellator』には2015年2月から参戦。2017年3月に初代女子フェザー級王座決定戦で、日本でも活躍した女子格闘技のパイオニア、マールス・クーネンにTKO勝ちを収め、フェザー級王者に輝いた。
その後、2018年12月に元プロボクサーのアーリーン・ブレンコウをスプリット判定で退け初防衛に成功。2018年7月にはブラジルの7戦無敗タリタ・ノゲイラを相手に左右の蹴り、右ストレートなど強打を爆発させて3R TKO。2度目の防衛に成功している。現在36歳。
対するイスラエルのルビンはMMA6戦全勝の29歳。モスクワ生まれでロンドンのGreat Britain Top Teamに所属する。Bellatorでプロデビューし4連勝中で、2018年11月には、KINGレイナに勝利した実績を持つシンディ・ダンドーワ(ベルギー)に判定勝利、2019年2月にもフランスのユニ・ハザフィアリゾンを判定で下している。
▼Bellator世界女子フェザー級選手権試合 5分5R
○ジュリア・バッド(王者/カナダ/145lb/65.77kg)
[1R 2分14秒 TKO]
×オルガ・ルビン(挑戦者/イスラエル/143.5lb/65.09kg)
1R、オーソドックス構えのバッド。サウスポー構えのルビン。遠い距離からバッドは左ロー、右ミドル、さらに左ミドルをヒット! ルビンはワンツーの左も遠い。
右の前蹴り、三日月蹴りを中足で打つバッド! レバーではなく右でみぞおちに決めたバッドにルビンは硬直。顔面をガラ空きにして腹を押さえるルビンに右ストレートをヒットさせるバッド。
一気に詰めて左右を連打するバッドにルビンは金網まで後退。首相撲にとらえたバッドはさらにヒザをボディに突き刺し、ダウンさせるとパウンド連打! レフェリーが間に入った。
バッドはこれでMMA13勝2敗。ヌネスとラウジーに敗れた以外は負け無しの破竹の11連勝となる。
#AndStill! @JuliaBudd #Bellator224 pic.twitter.com/gXr8AZHzA9
— Bellator MMA (@BellatorMMA) July 13, 2019
3度目の防衛に成功した王者は、無双状態となったサークルケージの中で、かねてから興味を示していたRIZINでのギャビ・ガルシア戦をあらためてアピールした。ギャビは2018年大晦日の前戦RIZIN.14でバーバラ・ネポムセーノにアメリカーナで一本勝ちしているが、102.5kg契約で、フェザー級のバッドとは36kg差となる。実現は考えにくいが……。