反対側からダッシュし、皇治に飛び蹴りを見舞った芦澤
2023年4月1日(土)『RIZIN.41』丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)大会の追加対戦カード発表記者会見が2月16日、都内にて行われた。
会見には、前回欠席した芦澤竜誠(Battle-Box)も出席し、改めて皇治(TEAM ONE)とのRIZINキックボクシングルール61.0kg契約3分3Rでの対戦が発表されたが、会見は大荒れに。
まず芦澤は「芦澤竜誠です。ピース! 今回ラストっすね。キックマッチ。16歳からプロになってずっとやってきましたけれど、つらいこともいっぱいあってジムも辞めたり入ったりして今Battle-Box所属になりました。今回Battle-Box所属でやりたいと思います。で、キックラストマッチに皇治はふさわしいと思うので、必ず勝って最後キックボクシングいい思い出で終わりたいと思います。次からMMA行くのでよろしくお願いします」と、この試合を最後にキックボクシングは引退、MMAに転向することを改めて宣言。
皇治は「ようこそ、どじょうくん、RIZINへという感じです」と余裕の笑みを浮かべる。
両者はK-1在籍時代から対戦するという話があり、皇治がRIZIN移籍後もSNSでやり合うなど因縁の仲。「俺とお前は戦う運命にある」としていた芦澤に、なぜ皇治戦にこだわるのかと聞いたところ、芦澤は「こだわってないですよ。俺はMMAやりたくてRIZINに来て。RIZIN一発目にRIZIN側が、皇治と俺が見たいでしょ、みんな、ってことで組んでくれたのでやるだけっすよ」と、皇治と戦うためにRIZINへ来たのではないとする。
「なんかコイツ、ストーカーとか俺のこと言ってますけど何がストーカーなの? ルールも合わせられんとって、お前何ルールで先に俺にやろうって言って来たのか分かんの? RIZIN側は芦澤竜誠にボクシングルールでやってくださいって言われたから、ふざけんな、そんなルールでやれるわけねえだろ、バカ! ってなるだろ。誰もボクシングルールなんか見たくねえだろ。せめてキックボクシングルールだろ。
だからあの舞台(大晦日)で、RIZIN側からもルールのことはまだ言わないでくださいって言われたんで、そんなRIZIN側の思うつぼにはなりたくねえなって思ったんで速攻で『何ルールでやるんだ?』って俺は言ったっすね。それでアイツの性格は俺は分かってるから、キックボクシングルールって言ったら言われたことに『分かりました。キックボクシングルールでやります』って言うのが嫌だから、こんなヤツMMAが出来ないのは分かっているけれど、MMAでやれよって言ったらコイツ、結局キックボクシングルールになったからこれは俺の思うつぼ。コイツ終わるからね。コイツを必ず倒し切るので楽しみにしていてください」と、自分がキックボクシングルールでやるように仕組んだという。
これに皇治が「いや、かわいいなと。喧嘩売っといてルールをごちゃごちゃ言ってる時点でクソカッコ悪いからね」と言うと、「何がカッコ悪いのか教えてもらいたいね。お前のそのカッコ悪い価値観を教えてくれよ。で、何? ボクシングルールでやんの? 喧嘩売ってるならMMAルールでやれよ。何でもありでやればいいじゃんか、バーカ」と再度MMAルールでやれと要求。
(C)RIZIN FF
皇治が「何でもありで何すんねん、素人同士で。何言うとるか分からんからゆっくり喋れ」と、RIZINで素人同士がMMAで対戦しても仕方がないと言うと芦澤は「1回総合に行って、やっぱり総合に向いてないって言ったんだろ? お前な、1回も挑戦してないで逃げたヤツがカッコいいこと言ってんじゃねえぞ」と皇治がMMAから逃げたとする。
(C)RIZIN FF
これにムッとした皇治が「何から逃げたんや、お前」と言うと、芦澤は「じゃあ、やれよ、MMA」。皇治は「やるがな。待っとけ」といずれMMAに転向するとした。しかし芦澤は「やってねえだろ、カス。だったら今回MMAでやれや」と挑発を続け、皇治は「お前みたいな素人とやってどないすんねん」と言い合いが続く。
(C)RIZIN FF
エキサイトしてがなり立てる芦澤に、皇治が「かかってこいよ」と挑発すれば、芦澤は「何がかかってこいだ、気持ち悪いな、雑魚。お前の時代は終わりだぞ」と言い放つ。皇治も「お前が一番雑魚やからな。どじょう、興奮するな。お前とMMAやってもおもろない言うてんねん。気持ち悪い。お前はぬるぬるする」と反撃。すると芦澤は「つまらない。コイツの喋りはつまんないだろ。そろそろコイツは終わりだぞ。俺みたいに言い返してくるヤツには弱いから。言わないやつ、真面目なヤツを責めるのはコイツ上手いから」と、皇治の最も得意とするトークを否定した。皇治も「お前はぬるぬる喋ってるだけやないか」と内容がないと応戦。
司会の制止も聞かず舌戦を繰り広げた両者だが、いったん小休止。しかし、なぜ皇治と戦いたいのかと再び質問された芦澤が「K-1にいる時から上にいて普通にムカついていたっすね。コイツは俺のこと相手にしないとかずっと言ってたけど、結局いろいろなところで俺の話しているし、結局ここで捕まえられているし」と言えば、皇治はすかさず「魚みたいに言うなよ」と絡む。
「お前がずっと負けるから追いつけなかっただけやないか。お前が勝っとったらいつでもやっとったわ、アホ。お前はすぐやられるがな。演歌歌って登場してカッコええなと思ったらすぐひっくり返るがな。MMAとか言う前に、すぐひっくり返らないように頑張れよ、お前は」と皇治が言うと、芦澤は「まあ普通に見せるんで、コイツ終わらせるんで。コイツは全然口も上手くないし、つまんねえ、マジで。NARIAGARIもなんだ、あれ。BreakingDownのパクリじゃねえか。気持ち悪い」と、皇治がプロデュースしたNARIAGARIにまで口を出す。
「お前な、パクるって凄い大切やからな」という皇治に、「ナマズだ、どじょうだって言ってること全部パクリじゃねえか。つまんねえな、雑魚」と芦澤が言えば皇治は「お前はナマズにもなりきれてないから。まだ早い。お前はどじょうくん。お前が一番雑魚」と吐き捨てる。
再びエキサイトしてきた芦澤は「お前ね、女泣かせてるようなヤツがRIZINの舞台に立ってるんじゃねえよ」と何かと話題の皇治の女性関係にも口を出すが、皇治は「そう、女の子いっぱい泣かせてる。それは反省している」とここは認める。それでも芦澤は「モテてしゃーないって言ってるけどな、お前のこと好きって言ってる女はみんなビッチだからな。ダサいのにカッコいいことを言ってるのがキモい」との暴言。皇治は「俺の女はめちゃくちゃいい女やからね。それだけは訂正しておく」と強調した。
両者の間に挟まれた榊原信行RIZIN CEOは苦笑いし、「これだけの舌戦が出来るのでリングでの試合がめちゃめちゃ楽しみです」とまとめようとするが、皇治がK-1時代とRIZINでどう変わったかと質問された芦澤は「K-1の時はもっとカッコよかったと思うんですけどね。変に金とか稼ぐようになったり、変にモテるようになっておかしくなったんじゃないですか。ダサい方向にいったと思うんですけどね」と再び口撃を開始。
皇治が「K-1の時からモテとったわ。ひがむな」と返答すると、芦澤は「どっちでもいい。お前、ところで喧嘩すんの? するなら今ひっぱたくぞ」とかなり危険なモードに。これに皇治が「何の話やねん。川でやれ。引っぱたいてみろ、来い」と答えると、芦澤は一気にダッシュして皇治に飛び蹴りを見舞い、さらにストレートを2発放つ(皇治の胸のあたりをかすめる)。皇治もこれに応戦しようとし、関係者が止めに入って大混乱に。
「来いナマズ!」「カス、来いよ。お前が来いって言ったんだろ。なんで下がったんだよ、この野郎。口だけだな、雑魚」と怒号が飛び交い、エキサイトする両者をスタッフが抱えて制止。榊原CEOも芦澤を止めるなど収拾のつかない事態に陥り、記者会見は強制終了となった。
「まあまあどじょうの飛び蹴り痛かったわ」という皇治は「お前と触れ合うにはこれが必要や。電気が走るから」と、用意してきたゴム手袋をつける。これに芦澤は「YA-MANみたいに来たらやってやるよ、来いよ」とさらに皇治を挑発。