ムエタイ軽量級の最高峰に位置するヴューの挑戦を受ける軍司
2023年3月12日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ～K’FESTA.6～』の対戦カード発表会見の第3弾が、2月2日（木）都内にて行われた。
K-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rとして、王者・軍司泰斗（K-1ジム総本部チームペガサス）がヴュー・ペッコウーソン（タイ）の挑戦を受けて初防衛戦に臨む。
軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得（第2代）。2021年12月に椿原龍矢の持つK-1 WORLD GPフェザー級王座に挑戦し、延長戦の末に判定勝ちで第5代王座に就いた。2022年2月には武尊とエキシビションマッチで拳を交え、続く3月には斗麗を延長戦の末に退けた。そして8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では優勝。12月にはワン・ジュングァンを判定で破り、2022年を5戦全勝で終えて『K-1 AWARDS 2022』ではMVPを獲得した。戦績は21勝（6KO）5敗1分。
挑戦者のヴューは初来日。23歳で64勝（11KO）10敗1分の戦績を持ち、BBTVフェザー級王座、オムノーイスタジアム認定スーパー・フライ級王座、タイ国プロムエタイ協会バンタム級王座を獲得。2017年からムエタイの2大殿堂のひとつであるルンピニースタジアムに上がり、2020年からはテレビマッチ＝7チャンネル（BBTV）でも戦っている。タイでは今大会で-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者・金子晃大に挑戦するコンペットと並ぶ天才と称され、コンペットの直接対決では3勝1敗と勝ち越し。現代ムエタイ軽量級の最高峰に位置している。
強い外国人選手と戦いたいとアピールし、今回のタイトルマッチが決定した軍司は「強い外国人とやりたいと言ってめちゃくちゃ強いヴュー選手と組んでもらって。ムエタイが分からないですがコンペットに3回勝っているので強い印象がある。その強い選手と防衛戦でやれてよかったと思っています。しっかり勝って次のステージへ行きたいと思います」と挨拶。
前日にはK-1 JAPAN GROUPの年間表彰式『K-1 AWARDS 2022』でMVPを受賞しており、「MVPをもらって期待されている部分があると思うので、プレッシャーはあると思いますが僕がメインでやりたいと思っている。メインに相応しい試合をするのでメインで組んでもらいたいです」と、6大タイトルマッチが決定した今大会のメインを務めたいとアピールする。
ヴューの試合映像はすでに見たと言い、「凄くミドルが強くて防御が上手い、避けるのが上手いですね。蹴りだけじゃなくボクシングテクニックもあると感じました。凄く強いタイ人を当ててくれたと思っています」と評する。ここで中村拓己K-1プロデューサーより、「ヴュー選手はアマチュアボクシングにも出ていてタイの王者になっています。それくらいパンチの技術もある」と補足説明した。
vs.ムエタイは2020年2月に一度だけスリヤンレックと対戦しているが（判定3-0で軍司が勝利）「前にやったスリヤンレックはガンガン来る選手だったのでムエタイ（スタイル）ではない選手だと思っています。今度やるのはザ・ムエタイの選手なので、そういった選手でも圧勝するのがK-1王者だと思います」と、初めて戦うタイプだとしたが圧勝すると宣言。
ヴューのミドルキックについては「本場の選手の蹴りをもらったことがないので分かりませんが、3Rまでパンチを強く打てるように蹴り慣れていきたいと思います」と、蹴りの耐久力をつけてさらに磨きをかけたパンチで倒したいとする。
そして「僕の今年の目標はK-1だけじゃなくいろいろな団体の王者、外国人であったり強い選手がいっぱいいるのでフェザー級の階級で本当の意味で世界一を狙っています」と、フェザー級世界最強を証明していく1年になると語った。
