【RIZIN】久保優太、MMA初勝利を元愛妻サラと喜ぶ「僕は単純にアスリートとして挑戦できる場の方が向いているかな」

　2022年11月6日（日）ドルフィンズアリーナ（愛知県体育館）で開催された『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』の第1試合で、奥田啓介（フリー）に1R4分43秒、TKOでMMA初勝利を飾った久保優太（PURGE TOKYO/BRAVE）が試合後インタビューに答えた。 　インタビューには元愛妻のサラも同席。共に勝利を喜んだ。 僕は単純にアスリートとして挑戦できる場の方が向いているかな 「ありがとうございました」 サラ「ご無沙汰しています」 ――MMA初勝利、率直な感想は？ 「本当に嬉しいというか。さっきBRAVEの宮田代表から『全然違う嬉しさでしょう』というふうに言ってくれて、めちゃくちゃ嬉しいです。本当に嬉しいです。しかも勝つのが久しぶりすぎて。これが勝利の味かって泣きそうになりました。泣いてませんけれど(笑)」 サラ「凄く嬉しいし、試合前に奥田に『今回は負けるわけにはいかないんだよ、ごめんね』って思いました」 「なんで？」 サラ「だってずっこけまくってきたから。今回コケるわけにはいかないでしょう。今回コケちゃったら次サラが歌うのも危うくなってくるから、今回勝ってもらわないと困るよって思いました」 「（入場での歌が）封印だったから？」 サラ「なんか寂しいと思ったよ。何か足りないなって思ったら、やっぱサラだった」 ――どれくらいぶりの勝利？ 「最後に勝利したのは2022年3月のK-1の3度目の防衛戦だったので、2年半ぶり以上ですか」 ――戦ってみての奥田選手の印象は？ 「パワーが凄いっていうのと爆発力、レスリング力があるのはデータで分かっていたので。逆に僕はそこは想定していて。この奥田選手をクリア出来なければMMAに自分は向いてないなって思うくらい、それくらい覚悟しないといけないくらいの気持ちでした。クリアしないとMMAに挑戦するスタートラインに立てないって自分に課していて。ああいうケージ際はBRAVEジムでかなり壁レスで揉まれていて、武田選手や芦田選手に教えていただいていたのでケージ際の攻防は揉まれていたので自信がありました。あと落ち着いて宮田さんたちの指示を聞いて、指示通りに出来たかなと思います」 ――今後の展望は？ 「やっとここで勝って次の試合を、次も挑戦させてくれって発言権があると思うので、僕としてはすぐに練習を再開してぜひ大晦日にさせてもらいたいですね」 サラ「ついにサラの出番だなて思いました。大晦日、楽しみにしていてください」 ――久しぶりにヒジを使ったが？ 「そうですね。セコンドに就いてくれた梅野源治選手と話をしていて。今回、梅野選手とかなりヒジ、ヒザを…今までは組み技ばかり練習させてもらっていたんですね。1年前とか。MMAに挑戦するのに打撃を練習する時間がないというか、組みに割く時間しかなくて。最近やっとレスリングをだいぶ出来るようになって、打撃の練習に割く時間が出来て。今回も梅野選手と練習させてもらってヒジ・ヒザをかなり教えてもらっていたので、どこかで爆肘をさせてもらおうかなっていうのがあって。さっき梅野選手と話したんですけれど、この状態でヒジを打つのはヤバいなって。僕自身、このポジションからヒジを打っていいんだって自分自身がビックリしているというか。レフェリーも飛んでいたのでもっと早く止めないのかなって。セコンドも『飛んでる、早く止めろ』って言ってくれていたんですけれど、僕は最後の最後まで気を抜かず、やっぱり試合なのでゴングが鳴って自分の手が上げられるまでは気を抜かずにポジションをキープして、欲を出さずに2Rいっても作戦を遂行するような形で冷静に出来ました」 ――作戦とは？ 「相手はケージ際に押し込んできてテイクダウンを狙ってくるだろうという想定で。おそらくこれから先も僕と対峙して打ち合うというのは、相当な打撃スキルの選手でないと怖さが出るはずなので絶対にテイクダウンを狙ってくるなというのがあったので。そこでしっかりと落ち着いてタックルを切って打撃をコツコツ当てて、結果的に倒れているという練習通りの想定をしていました」 ――サラさんは久保選手の勝利を間近で見ていてどう思った？ サラ「カッコよかったです。やったーって思いました。カッコよかったけれどそれよりも安心した、やったーって。ずっとすっこけてたからやっと今日美味しいお肉が名古屋で食べられると思いました。負けていたら空気を読まないといけないし、こっちも気を遣うから。勝って食べるお肉の方が美味しいです。今日どこの焼肉屋に行こうか考えています」 久保「まだどこも予約してないですけれど」 ――久保選手が予約する？ 「そうです、はい。サラちゃん、予約の仕方知ってる？」 サラ「知らない。どこか美味しいところあったら教えてください」 「僕にとってのサラちゃんは最高のモチベーションなので、次の勝つところを見せるために早く練習を再開したいと思います」 ――モチベーションと言えば、先日生まれたお子さんは？ 「練習に集中しすぎて、プレッシャーがありすぎて忘れちゃうんですよ」 サラ「自分に子供がいるのを忘れるんですよ」 「だからヤベェって思って。写真がLINEで送られてくるんですけれど、それで気付くという。それほど余裕がないというか、集中していたので」 ――試合が終わって父としての実感がもてそう？ 「そうですね、はい」 ――大晦日で戦いたい相手は？ 「特にいないんですけれど、MMAに挑戦して1年生なので、誰でもチャンスをもらえるのであれば出たいと思います。打撃でもグラップラーでもどちらでも勉強になるというか糧になると思いますし、勝負論がある選手の方がお客さんも面白いのかなと思うので、僕はもらえるチャンスを、別にもう若くないのでひとつひとつクリアしていくために頑張ろうかなと。そのために今回は何が何でも勝たなければいけなかったと思っています」 ――前々日の会見でいろいろ試したいことがあると言っていた。それは何割くらい試せた？ 「ケージは初めてですし、でも壁レスはBRAVEで練習させてもらっていたので、壁レスが本番ではどれくらいやれるのかなって思っていたので。でも意外と練習の方がそわそわしているというか。練習の方が考える感じで、試合の方が逆に落ち着いて『これ練習だとこうだったな』とか、それを試せました。あとはマウントでセコンドの指示通り、逐一しっかり聞こえてキープして。1回バックに回ったのでバックチョーク狙おうかと思ったんですが、狙うなって指示が聞こえたので。そこが反省というか。あそこでバックチョークを狙うと自分が下になる可能性があるから、そこは行くなと言われてあれで正解だよって言ってくれて。自分としては練習通り遂行できました」 ――まだ隠している部分もある？ 「そうですね。まだ練習で試している状態なので、それをいかにスパーリングでやってきて、そこで満足できるように。MMAって難しいなって練習でも試合でも感じます」 ――離れていたSNSは今日から再開？ 「1週間離れていたのと、年末終わってから僕がもう格闘技辞めたんじゃないかって噂がたっていたんですよね。ちょうど1カ月、僕が怪我して休んでいた期間があって。その時に噂が立っていたので、この期間を自分が成長する期間として使って。練習に行かせていただいているBRAVEジムとFIGHTER'S FLOWの人たちにはSNSでは隠して下さいって言って。集合写真も自分が撮ったりして(笑)。練習している空気を出さずにしていて。で、実際に試合に出て自分がこういう風に練習していたんだぞってところを見せたくて。実はこそこそ練習していたんです」 ――大晦日に関しては去年のようなマッチメイクだったら出ない？ 「どういうことが求められているのか分からないんですけれど(笑)。今回の奥田選手にも『試合が終わったらばらしてやるからな』って言われて。サラちゃんに電話して『僕、隠していること何もないよね』って確認して」 サラ「私も一緒にビビってたから。何か悪い事したっけって。だから心理戦に2人とも弱いです」 「確かに。だから僕は単純にアスリートとして挑戦できる場の方が向いているかなって(笑)」