共に6月大会で連敗をKO勝ちで脱した伊藤（左）と弘輝が対戦
2022年9月24日（土）東京・後楽園ホール『Krush.141』の記者会見が、8月5日（金）都内にて行われた。
ライト級3分3R延長1Rで、伊藤健人（K-1ジム蒲田チームアスラ）と弘輝（WORLD TREE GYM）が対戦。
伊藤は10勝（3KO）11敗4分と25戦のキャリアを持ち、小澤海斗、芦澤竜誠、大岩龍矢、朝久裕貴らと拳を交えてきた。2020年12月の三輪裕樹戦、2021年5月の中島千博戦、10月の山本直樹戦と3連敗を喫したが、2022年6月の南雲大輝戦でKO勝ちして連敗を脱出。
弘輝は2020年6月にKrush初参戦を果たしたサウスポーで、初陣ではSEIYAを3Rでマットに沈めた。しかし、9月の朝久泰央では1Rに飛びヒザ蹴りでダウンを奪うも、2Rにハイキックで壮絶な逆転KO負け。3月のK-1では龍華にKO負けと、勝っても負けてのKOのファイター。2021年の「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」では1回戦で東本央貴に勝利も準決勝で里見柚己に敗れ、その後も大沢文也、鈴木翔也に敗れて3連敗を喫したが、2022年6月の明戸仁志戦でKO勝ちして連敗を脱出した。戦績は8勝（6KO）6敗1分。
開口一番、弘輝は「伊藤君はちょっと僕に感謝した方がいいと思います。陽の目を浴びてない選手が一番数字を持ってる俺とやれるのは感謝して欲しいです。フライ級トーナメントが赤ちゃんの爽やかな子ばっかりやったんで、僕のような大人のファイターがむちゃくちゃ荒らしたろと思って。同日に出るやんちゃな先輩がいっぱいおるので、その人らと爽やかなのを壊してやろうと思います。若い爽やかな子らにはKrushとか壊しとかは似合わないと思うので、僕ら大人が教えたろと思っていて。僕以外はトイレ休憩だと思っているので、僕以外の選手の試合映像の再生回数を全部足しても俺には届かないので、伊藤くん、マジで感謝してください」と、伊藤だけでなく全選手に喧嘩を売る。
伊藤は「ずっとやりたかったので組んでいただき感謝しています。試合をすることや弘輝選手が目的ではないので、ここは勝って先に進みます」と、以前から弘輝との対戦を希望していたという。
互いの印象を聞かれると弘輝は「伊藤君は知らんくて。何が困るって人に言うのが困るんですよ。対戦相手誰なんって言われても、説明のしようがないので困っています。なので僕だけを見てもらったらいいと思うので、伊藤くん頑張ってください」と言い、伊藤は「この間（6月大会）の1試合目で同じ大会に出ていたので、1試合目で火をつけてくれたなっていう印象です。あとは自分がライト級に階級を上げてトーナメントだと思っているので、そこで勝ち進むための道のりの一人と思っています」とした。
伊藤は弘輝と戦いたかったという理由を聞かれ「単純にアツい試合をしている選手なので、そこで自分が勝ってアピール出来るのかなって。ただ前回から戦い方が変わって上手さがある分、アツさがなくなったのかなって思っています」と答える。
これに弘輝は「伊藤くん、俺はまだアツいよ。ヤバいよ俺は」と忠告し、「この試合に勝って、この試合で証明するけれどライト級トップファイターに達していると思うので、K-1・Krush関係なくライト級で一番強いことを証明したい」と言い放つ。伊藤は「前回の試合を終えて自分がより強くなっていると実感できているので、ここで弘輝選手を倒してそれを周りに分からせることが出来るんじゃないかなと思っているので、この一戦に全てを懸けています」と、互いに“証明”になる試合だと位置づけた。
そして最後に弘輝は「いつも通り僕以外の試合は全員トイレ休憩で。特例で1試合目させてくれないですか？ Krushの1試合目はKOから始まらないとあかんと思うので。俺、KOを約束するので。僕ら3連敗してこの間やっと勝ってで戦績を気にしている場合ちゃうからね。KOでスタートするのでで特別にお願いしますね。フライ級ちょっとしんどいけど頼むな(笑)。100％KOして最近一緒にやっているトレーナーチームと仲間で一緒に勝ってバカ騒ぎしたいと思います」と、第1試合を直訴。
伊藤は「前回の試合は負けからつかみ取った勝利で、過去してきたことの重さを痛感したのでもう2度と負けられない。ここは弘輝選手を倒して上に上がっていきます」と語った。
