【RIZIN】朝倉海が緊急参戦する盟友・昇侍の“漢気”に感謝、セコンドに就くことを発表。昇侍は「海君の無念の気持ちも一緒に背負って戦いたい」

　2022年7月2日(土)沖縄アリーナ『RIZIN.36』のメインイベントに出場が決まっていた、朝倉海（トライフォース赤坂）の欠場が6月30日（木）に発表された。 　朝倉は右第2中手骨骨折後変形治癒偽関節による激痛があり、競技が不可能な状態で緊急手術が必要との診断を受け、直前まであらゆる治療を受けて試合出場に向けて調整をしていたが、ドクターストップによる欠場が決まったという。 　これにより、ヤン・ジヨン（韓国）の対戦相手には朝倉の盟友でもある昇侍（KIBAマーシャルアーツクラブ）がスクランブル出場することになった。朝倉vs.ジヨン戦は61.0kg契約だったが、この試合は66.0kg契約で行われる。 　昇侍は日本航空高校三年生時に甲子園に出場した経験を持つ元高校球児で、卒業後にシュートボクセ・アカデミー・ジャパンでMMAのキャリアをスタート。2006年にプロデビューしている。跳びヒザ蹴りによる3秒KO勝利のストライカーとして名を馳せ、パンクラスとDEEPで活躍。2020年9月にRIZINに初参戦するも朝倉海にTKO負け。2021年2月に元谷友貴に一本負けも、2021年9月にKNOCK OUT王者の鈴木千裕を1R、20秒でKOに沈めた。同年11月に萩原京平にTKO負け、今年3月は鈴木博昭にTKO負けと連敗中で鈴木戦後には鼻骨を骨折したため手術を受け、「結論は急がなくても今はしっかりと身体を休めて。けっこう頭痛も今はあるのでそういうダメージも考えてしっかりと治して、それから今後のことは考えていきたいと思います。夏くらいまでには復帰して戦えるようにはなりたいと思います」と語っていた。 　その昇侍が朝倉と共に朝倉のYouTubeチャンネル『KAI Channel』にて、今回の試合について語った。 （写真）気合いをアピールする昇侍に朝倉は笑顔を見せる（C）KAI Channel　まずは朝倉が「僕がメインだったにもかかわらず欠場することになってしまって、しかも直前の報告になってしまって本当に申し訳ありませんでした。そこでなんと昇侍さんが僕の代わりに出場してくれるという漢気を見せてくれて、大会のことだったり全体のことを考えて無理やり出場してくれることになりましたので、そんな昇侍さんをサポートするために沖縄までやってきました」と、直前の欠場発表を改めて謝罪すると共に昇侍をサポートするため沖縄入りしたことを報告。 　昇侍は「もう気合い入っていますよ。もうやるだけだから。海君の出たかった気持ちも知っているし、ずっと見ていたので。ここは俺が漢を見せる時だと思うし、こんなに逆にみんなに注目されて、決まってから応援コメントとか今までにないくらい凄い来て。こういう場をRIZINさんからオファーいただいたことに対しても凄く感謝していますし、ここはどこでも昇侍の漢を見せる一番の最高の舞台だと思っているので、明日の計量まで一番キツい時が今なんですけれど、格闘家はみんなこういう道を通って試合に勝つので、それも含めてみんなに見てもらいたい。海君の無念の、本当にやりたかったと思うし、その気持ちも一緒に背負って戦いたいと思っています」と、朝倉の気持ちを背負ってRIZINのために戦うと話す。 （写真）ヤン・ジヨンも急遽の対戦相手変更、契約体重5kg増にも関わらず試合を承諾する漢気を見せた　朝倉は昇侍に感謝の気持ちを述べ、ファンにも「この漢気を見せてくれた昇侍さんをぜひ応援してもらいたい」とメッセージ。悩んだ末に「急遽セコンドに就かせてもらうことになりました。昇侍さんに助けてもらいましたし、チームメイトなので僕がサポートするべきだと思って決めました」と、欠場したのになぜセコンドにいるんだと言われることを覚悟で昇侍を傍で全力サポートすることを決めたという。 　昇侍は「あとはやるだけ。覚悟も肚も決まっている。絶対にいい試合をするので楽しみにしておいてください」とファンへメッセージ。朝倉も対戦相手のヤン・ジヨンにも迷惑をかけたと謝罪したうえで「漢気を見せてくれた2人の戦いに注目して欲しい」とヤン・ジヨンが5kg上の契約体重にも関わらず試合を受けたことに感謝して、この2人の戦いを応援して欲しいとした。 　なお、朝倉は休憩明けにリングに上がり、欠場の挨拶をするという。