【RIZIN】渡慶次幸平「5分3Rの15分間全力疾走します。相手を窒息させます」戦いのイメージは元UFC王者ショーン・シャーク

　2022年7月2日(土)沖縄アリーナ『RIZIN.36』に出場する選手の個別インタビューが、6月30日（木）沖縄・那覇市内にて行われた。 　第8試合のライト級（71.0kg）5分3Rで、岸本篤史（BRAVE）と対戦する渡慶次幸平（クロスポイント吉祥寺）は「バッチリです。仕上がりというか、試合が決まる前から誰が来てもいいように毎日準備している中で7月のオファーが来たので、そこで戦うだけっていう。凄く平常心です」と、特に気負いもなく平常心だと話した。 「練習環境は変わらないけれど、よりキツくやりましたね。パンクラスイズム横浜とTEAM KIBAで。フィジカルは倉本一真選手、藤田大和選手、RENA選手とかをみているトレーナーさんについて鈴木千裕と一緒に練習したのが週1回あるだけですかね」と、前回と変わらないが内容がハードになったとする。 　そこで鍛えたのは「総合力かな。MMA体力と言うか、MMAの試合を5分3R攻め続けるためにもグラップリングも打撃も投げ技も、修斗的に言うと打・投・極を円滑に回せるようにやってきました。息つく間もなく攻め続けたい。5分3R。結果どこかで倒せたらいいし、極められればいいし。ただ5分3R全力疾走で走る準備をしてきたので、5分3Rの15分間全力疾走します。相手を窒息させます。僕は殴って蹴って投げて踏みつけてを繰り返します」と、自分が攻めて攻めて攻めまくって相手に休む時間を与えないような戦い方が出来る体力をつけてきたという。 　それはスタミナをアップしたということなのかと問うと「スタミナもつけてきたし、相手のスタミナを削る練習をしてきました」とのこと。「僕は身長が低いじゃないですか。スピードも別にあるわけじゃないし。そういう選手が勝率高く勝つ方法って、古くはショーン・シャーク（元UFC世界ライト級王者）選手のようなひたすら相手を消耗させて勝つというスタイル。あれがピッタリ合うなというのが自分の中であって、あのスタイルで行きます」と、ショーン・シャークの戦い方をイメージしているとした。 　岸本の印象については「身長は僕よりちょっと高くてサウスポーでボクシングが上手いなって」と評する。 （写真）昨年11月、RIZIN初の沖縄大会で地元凱旋した渡慶次だが、大原樹理にKO負けを喫した　昨年11月に続いて2度目のRIZIN沖縄大会参戦。しかし、渡慶次は「地元で勝つという感覚よりは全国にいる渡慶次を応援している人に、俺の応援している渡慶次勝ったぞって誇って欲しいですね。前回の沖縄でやって静岡でやって今回も沖縄じゃないですか。東京に住んでいるのに東京で試合をしていないので、沖縄だからって感じではないですね」と地元の試合ということに特に気負いはない様子。 　今度こそは地元で勝利する姿を見せたい、との気持ちはと問われると「今度こそはというよりも、あの時は負けて然るべき負けだったので。それは大原（樹理）君と練習すればするほど身に染みて分かっているんですよ。だから今度こそはというよりも、そこから積み重ねて来たもの。臥薪嘗胆の気持ちで僕は練習してきたのでその積み重ねてきたものを見せたいです」と、以前とは全く違う自分を見せるという気持ちだとした。 　ここしばらくラウェイの試合からは離れているが、ラウェイは渡慶次の中でどう生きているのか。その問いに渡慶次は「全てですよ。精神的なものもそうだし、僕が今ここにいれることもそう。ラウェイがあるから僕はRIZINに出れたし、全てです」と答え、今もRIZIN参戦時に口にしていた“ラウェイMMA”で勝負するのかと聞かれると「もちろん。それ以外できないです。頭突き以外ありなのがRIZINなので、そこで相手に勝たないといけない。その相手に勝つ方法を一生懸命に探している感じですね。大きくスタイルチェンジはしていないと思います」と語った。 　また、渡慶次は試合が終わったら沖縄でチャリティー活動として、砂辺光久の放課後デイサービスの子供たちを水族館に全員招待、保護猫施設に寄付しに行き、「夏の甲子園へ向けて戦っている美来工科の野球部の監督は僕の高校時代の監督で、激励に来てくれって言われているので試合の勝利報告と一緒に激励してきます」と大忙しだが「まあ、生きていたらですね。死ぬかもしれないじゃないですか。岸本選手はパンチ力があるからね。当たらないように頑張ります」と言って笑った。