得意のパンチをさらに活かすため蹴りに磨きをかけている高梨(C)K-1
2022年6月25日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるK-1初の女子大会『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~RING OF VENUS』。
「日本vs世界・3対3」女子アトム級3分3R延長1R」で、エリヴァン・バルト(トルコ)と対戦する高梨knuckle美穂(Y'ZD GYM)が都内所属ジムで公開練習を行った。
前回2月のK-1東京体育館大会では沖縄の実力者・Yuka☆を下して、プロ無敗記録を“10”に伸ばした高梨。今回の試合に向けては「特に前回と練習内容は変えていませんが、集中した練習ができていていい感じで追い込みができています」と仕上がりは順調だという。
今回は日本vs世界・3対3のメンバーに選ばれ「相手が日本人でも外国人でも試合に臨む気持ちは変わらないですが、いつもよりモチベーションは高いかもしれません」と高梨。「対抗戦のなかでも一番いい倒し方ができたらいいなと思うし、いいKO勝ちを見せて私の存在が驚異だと思われるような試合を見せたい。自分が一番目立った試合をして、女子の中で一番輝きたい」と気合い充分だ。
対戦相手のバルトはトルコ出身の21歳。2戦2勝(1KO)とプロ戦績は浅いが、アマチュアムエタイ・アマチュアボクシングで数々の実績を残し、今ヨーロッパで注目を集めている女子ファイターの1人だ。ハイキックで対戦相手を硬直したまま失神させたKO動画がSNSで大きな話題になった選手でもあるが、高梨は「その映像は見たのですが、相手と実力差があったからああいいうKOができたと思っています。全く脅威に感じるとは思いませんでした。相手は穴が結構あると思うので、そこを突いていけば倒せると思います」と断言する。
対戦カード発表記者会見で「パンチだけじゃなく蹴りにも自信が付いた」と話していた高梨は、この日の公開練習では得意のパンチだけでなく、ミドルキックも多用。「特に磨いている蹴り技はないのですが、全ての技ができるようになりたい。蹴りができるようになって、パンチも入りやすくなったし、攻撃を散らすことで相手の穴が見えやすくなっています。1Rで倒せたらとは思いますが、ちょっと経験を積みたいという思いもあるので、1Rで倒せたとしてもちょっと遊んで、2、3Rで仕留めたいですね」と余裕たっぷりに語る。
さらに高梨は「このレベルには負けたくないし、格の違いを見せつけたい。二度と私とやりたくないと思わせるようにしたいです。私がバルト選手のハイキックよりも豪快な失神KO勝ちをしてSNSでバズらせたい」と大胆不敵に言い放った。
バルト戦後は「やはり強い選手とやりたいというのが一番。今回勝ってもっと強い選手とやっていきたい」と強い相手と対戦に飢えている高梨。過去に対戦しているMARIや美伶が高梨との再戦を希望しているが「私は試合が決まったら逃げません。またやることがあればぶっ倒すだけ」と返り討ちにも自信を見せた。
高梨と言えば試合後のゴリラポーズでお馴染みだったが、ここ数戦ではそれを封印している。「自分が納得いく勝ち方ができたときにリングの上で思いっきりやろうと思っています」という高梨。「今回豪快なKOをして豪快なゴリラのポーズをやりたいので、バズるようなゴリラポーズを考えておきます」と目指すは豪快KO&歓喜のゴリラポーズだ。