【THE MATCH】志朗「武尊vs.天心を含めても一番技術力のあるレベルの高い試合を見せられる」玖村将史も「事実上の55kgの日本一を決める試合」

　那須川天心（TARGET/Cygames）vs.武尊（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）の“世紀の決戦”がメインイベントで行われる、2022年6月19日（日）東京ドーム『THE MATCH 2022』の追加対戦カード発表記者会見が、4月22日（金）都内にて行われた。 　今回の会見では、K-1とRISEのチャンピオンクラス・主力選手同士がついに激突する“全面対抗戦”というべき8試合が発表された。 　-55kg契約3分3R延長1Rで、RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg優勝者・志朗（BeWELLキックボクシングジム）と第6代Krushスーパー・バンタム級王者の玖村将史（K-1ジム五反田チームキングス)が激突。 　志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。新日本キックボクシング協会で活躍し、2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からは「打倒・那須川天心」を掲げてRISEに参戦。2019年9月の「RISE WORLD SERIES」-58kg級決勝戦でついに実現したが、判定3-0で敗れた。2020年11月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg～那須川天心挑戦者決定トーナメント」で植山征紀と鈴木真彦を破って優勝。2021年2月に再び那須川に挑んだが、判定で敗れた。7月に開幕した「DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では9月の決勝へ進出するも風音に敗れて準優勝。今年4月には江幡塁をハイキックでKOした。戦績は25勝（11KO）4敗4分（タイの試合は除く）。 　玖村は2018年1月にKrushデビューを飾り、同年に行われた第6代Krushスーパー・バンタム級王座トーナメントで優勝して王座に就いた。2019年6月にはK-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメントに参戦するも決勝で武居由樹に敗れる。同年11月には林勇汰を破りKrush王座の初防衛に成功。2020年3月には無敗の金子晃大と注目の大一番を戦い、勝利を収めた。9月の2度目の防衛戦でも軍司泰斗を退け、2021年3月にはダウサコンを2RでKO撃破。今年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では1回戦で鬼山桃太朗をKO、準決勝で佐々木洵樹をKOしたが、決勝で金子に敗れて王座戴冠ならず。戦績は19勝（10KO）4敗。 　会見で志朗は「今回THE MATCHという大きな大会に出るのは嬉しいですが、玖村選手のことをけっこう意識していて、彼とだったらこのTHE MATCHの中で一番レベルの高い試合を見せられると思いますし、RISE代表として出るのでRISEの強さを見せつけたいと思います」と、玖村を以前から意識していたという。 　対する玖村は「僕はこの試合が事実上の55kgの日本一を決める試合と思っているので、僕はK-1をこれから作っていく人間としてK-1を体現して玖村将史が最強だということを証明します」と、55kgの日本一決定戦だと位置づけた。 　互いの印象については、志朗が「タイプが似ていると言ったらアレですが、戦い方とか対戦相手が嫌がることをやるって感じ。タイプが似た2人がやることになるので、技術は高いと思って見ていました」、玖村も「ロジカル的な戦い方をするなって、頭のいい試合をする選手かなという感じです。試合は噛み合うと思います。その中でもレベルの違いを見せて倒したいですね」と、互いに相手の技術レベルの高さを認める発言。 　認め合う両者に、特にどんなところで惹かれ合うのかと聞くと、玖村は「テクニックでも完封できるタイプですし、この間の試合もしっかりKOで倒していたので、倒す力も持っている。タイプとしてはめちゃくちゃ似ているかなと思うし。いいメンバーが揃っていますけれど、この試合が一番レベルの高い試合になるんじゃないかなと思っています」と、志朗と同じくタイプが似ているとし、最高レベルの試合が見せられるとする。 　それに志朗も「自分自身技術には自信ありますけれど、K-1＝打ち合いのイメージが強いですが、玖村選手の場合は打ち合いにもっていくまでの過程があったりとか、技術が高い選手だなって印象があったので、武尊vs.天心を含めてもこのTHE MATCHの中で一番技術力のあるレベルの高い試合を見せられると思っています」と口を揃えた。