MMA
レポート

【DEEP JEWELS】本野美樹が王座戴冠! 杉山しずかが一本勝ち、青野がリオン下す、大島vsさくらは大激闘に

2020/07/23 09:07

▼第1試合 DEEP JEWELS 49kg以下 5分2R
×KAI(リバーサルジム 立川 ALPHA)
[判定1-2] ※18-20,20-18,19-19(マスト永尾)
○永尾音波(AACC)

 永尾音波(AACC)vs. KAI(リバーサルジム 立川 ALPHA)も5月大会からのスライドカード。

 永尾はアマチュアキックボクシングでの試合を経て、2019年3月のDEEPアマチュア大会では同世代の吉川桃加を相手に打撃で上回り判定勝利、プロデビュー戦となった6月のDEEP JEWELSでは 組み技を得意とする國保小枝の組みを断ち切り判定勝利、続く9月大会では同世代のリオンと対戦し、19-19×3の同点ながら、マスト判定によりリオンに惜敗している。


 10月大会にも連続出場し、川村虹花からハイキックでダウンを奪い判定勝ち。しかし、2020年2月にさくらとの“JK対決”で打撃で優位に立ちながらも寝技で後手に回り判定負け。プロ戦績は2勝2敗となった。


 KAIは、空手をベースに2014年からDEEP JEWELSに参戦。桐生祐子(鈴木祐子)、北野きゅう、ジェット・イズミに勝利も、両ヒザの手術で戦線を離脱。1年半ぶりの復帰戦となった2019年9月の『DEEP JEWELS 25』では、キック出身のジェット・イズミ(元J-GIRLSミニフライ級王者)を相手にキックルールで判定勝ち。10月大会では古瀬美月に判定2-1(いずれもマスト判定)という僅差で涙をのんだ。


 ともにオーソドックス構えの打撃をベースとするが、金原正徳ゆずりの細かいステップからパンチ&ロー主体のKAIに対し、永尾は中間距離の蹴りをミドル・ハイと打ち分けられる。また、両者ともにケージレスリングも巧みで、金原を師匠に持つKAIは腰が強く、永尾もAACCAで浜崎朱加らとケージレスリングに磨きをかけている。ベテランのKAIと新鋭の永尾のサバイバルマッチとなる。


 1R、ともにオーソドックス構え。いきなり飛び蹴りから入る永尾。そしてジャブ&ロー。ワンツーを返すKAI。永尾は得意の左ハイもガードするKAI。永尾の右前蹴りに右ストレートを合わせるKAI。永尾は尻餅。ワンツーの右をヒットさせるKAI! 右ローは永尾もそこに左ジャブを合わせるKAI。永尾もワンツーを返すが常に圧力をかけるのはKAI。そこに高い蹴り、打ってサイドに回る永尾。KAIは圧力をかけていく。


 2R、詰めるKAI。永尾は右のスーパーマンパンチを狙うがかわすKAIは左ジャブをダブルで突く。入りには前蹴りを突く永尾。互いにローの打ち合いから左ストレートは永尾。KAIのジャブに前蹴りは永尾。しかしKAIもワンツー。コーナーに詰めてのヒザはKAI。オーソから左の蹴りは永尾。ひるまず前に出るKAIはワンツー、アッパーも。しかし回る永尾も応戦。

 互いに絶え間なくスタンドで攻防した激闘の判定は、2-1(20-18、18-20, 19-19)(マスト判定永尾)で蹴りで攻めた永尾が勝利。リング上で「ほんとうは圧勝したかったです、やっぱりKAI選手が強くて、1発1発重くて、攻められたときはヒヤリとしましたが、得意の蹴りを出せて良かったです。もっと成長していきたいです。こんな状況のなか、応援してくれた方に感謝でいっぱいです。こんな状況でも格闘技は生きていけるよう選手も、私も頑張りますので、応援、よろしくお願いします」と涙ぐみながら語った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント