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【KNOCK OUT】重森陽太vs.レンタ、両者「ライト級ムエタイの国内最強決定戦」と口を揃え「この試合に勝って世界を目指す」

2024/05/09 23:05
 2024年6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUTのビッグマッチ『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT“BLAZE”』(U-NEXT配信)の第一弾対戦カード発表記者会見が、5月9日(木)都内にて行われた。  KNOCK OUT-REDライト級王者・重森陽太(クロスポイント吉祥寺)が、BOMライト級王者レンタ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション)とスーパーファイトのKNOCK OUT-RED -61.0kg契約3分3R延長1Rで対戦する。  重森は16歳でプロデビューし、10戦目で無敗のまま新日本キックボクシング協会の日本バンタム級王者となり、14戦目で初黒星を喫するまで無敗を保った。20歳で日本フェザー級王者となり二階級制覇を達成。2019年7月にWKBA世界ライト級王座を獲得して三階級制覇。2021年7月にはスアレックから勝利を収め、KNOCK OUT-REDライト級王者にも輝いた。  2023年2月、悲願であったラジャダムナンスタジアム王座に挑戦したが、判定負けで奪取ならず。その後は所属を変えて8月のKNOCK OUTに参戦したが、バットマンに判定負け。11月にオープンフィンガーグローブ戦に初挑戦し、ルンペットを2RでTKOに破った。2024年2月の『RWS JAPAN』ではサミンデットに判定負けを喫したが、4月はセーンダオレックから左フックで2度のダウンを奪って勝利した。戦績は40勝(18KO)8敗6分。  レンタは石井一成と同門で、中学生時代から石井と共にタイで練習・試合を重ねて2015年にタイでプロデビュー。これまでにWMCインターコンチネンタル・ライト級王座、WPMFインターナショナル同級王座を獲得した。2022年9月にはベテランの健太に勝利、2023年4月には羅向とダブルノックダウンとなる激戦を制して「ROAD TO ONE ムエタイ ライト級トーナメント」で優勝。  7月には『RWS』のライト級リーグ戦Bグループ最終試合でラムナムムーンレックに判定で敗れファイナル4への進出はならなかった。11月の羅向との再戦で勝利してBOMライト級王者に。重森も出場した2024年2月の『RWS JAPAN』ではムエタイトップ選手のラムナムーンレックを迎え撃ったが、体重超過した相手に判定負け。5月4日の『RWS』でロムティン・マナフィから左ボディでダウンを奪って勝利している。  会見に出席したレンタは「初参戦で王者とやれるのは僕自身凄い燃えています。試合が楽しみなので重森選手と僕でしか出来ないヒジありの魅力が詰まった面白い最高の試合をしたいと思います」と意気込み。  重森も「山口代表は対抗戦というよりも好カードを組んだと言ってくださったんですが、私としては対抗戦として今後ムエタイで誰が引っ張っていくのかって一戦になると思っています。対抗戦を意識しています。ここで勝った人が国内ムエタイライト級で一番強いと言っても過言ではない。今後世界でムエタイを引っ張っていく一人になっていくと思う。今後に向けて大きな一戦になっていく注目カードだと思っています」と、この試合は重要な一戦になるとした。  互いの印象を聞かれると、レンタは「重森選手はどこが強いではなくて何でも出来る。どの技も高いレベルで出来るし、経験も豊富な選手なので、全体的に気を付けたい。でも、技のレベル、勢い、BOMの王者としての覚悟もあるので全ての面で負けない自信があります」と重森を評する。  重森は「レンタ選手は本当にアグレッシブで、どんな強い相手でもガンガン前に出てパンチを打って、圧力をかけていくって試合を何試合も見させてもらっています。なのでそういったところは警戒しないといけないと思っています」とレンタを評した。  レンタは「お互いずっとムエタイでやってきてヒジありでやってきているので、ムエタイにしかない首相撲、ヒジ打ちを見せたいです。ムエタイでやってきたことでは絶対に負けないです」と、キャリアが上の重森にもムエタイでは負けないと言い放つ。  これに重森は「vs.日本人は本当に久しぶりです。実は自分はレンタ選手を凄く評価していて、国内ライト級ムエタイで本当に一番かなと思っています。ライト級で誰がムエタイが一番出来るかというと、この試合の勝者になると思います。レンタ選手はムエタイ技術で負けないと言ってくれましたが、そこは全く一緒だと思いました。そこでガッツリ競い合って、誰がライト級で一番ムエタイが出来るかって試合をしたいと思います」と答えた。  54戦のキャリアを誇る重森だが、日本人選手に負けたのは「バンタム級の時に1度、ライト級の時に1度だけですね。あとはシュートボクシングで1度(投げによるポイント差で判定負け)」だけ。日本人選手には圧倒的な強さを誇っているが、「そこは意識していませんが、キャリアを積み上げていく中で日本人と戦って来てほとんど負けずに上がって来ました。もちろん、ムエタイが出来る日本人は少ないので、そこで世界と競える選手になりたいと思うので落とせない一戦です。世界で活躍できる選手になりたいので、日本代表になれるようにこの試合を獲って行きたい」と、日本最強を証明するための一戦だと位置づけた。  レンタもまた「自分は昔から重森選手のことを凄く知っていて、何回も試合を見ていて本当に強い選手だと思っているので、ここで勝てば本当に日本トップを証明できると思っています。自分が目指しているのは日本人最強ではなく、世界最強を目指しているのでこの一戦で勝って世界トップを目指していきたい。自分も絶対に落とせない一戦だと思っています」と、この試合に重要な意味を感じているようだ。  キャリアや実績に優る重森よりも確実に自分が上回っているものは何かと問われると、「どの部分でも負けているところはないですけれど、気持ちは絶対に負けないし、今までは気持ちだけだったけれど、去年BOMのベルトを獲ってムエタイを背負っていく覚悟だったり、王者になったことで自信もあるので、今まで勢いだけだったものにそういうものが付いてきて爆発力だったりが自分の武器だと思うので、そういうところは負けていないと思います」と答えた。  そして、レンタは「普段自分の試合を観てくれる人以外の人も観てくれると思うので、ビッグマッチなので重森選手と自分しか出来ないムエタイの魅力、ライト級で一番を決める試合で負けられない戦いなので、ここで勝って自分という存在を知ってもらいたい」とアピール。  重森は「UNLIMITEDがあってBLACKがあってOFGもあって、鈴木千裕選手と五味選手のボクシングがあってといろいろなルールの試合が見られる大会ですが、グローブを付けてムエタイをする試合としてここ数年で一番面白いムエタイが絶対に見られると思う。このカードは一番面白いムエタイをしますのでどのカードにも負けないように盛り上げます」と宣言した。  また、この会見で両者ともに派手なスーツを着用。レンタは成人式の時に作ったスーツだという。重森は「今日はスーツスタイルで一番決めてこようと思っていたんですが、負けましたね。一番目立ってやろうとしていたのに完敗です」と、スーヅの派手さ対決では負けを認めたが、「レンタ選手はそこで着替えていましたが、私はこのまま家から来ました。そこの部分では私の勝ちです」と笑った。
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