キックボクシング
インタビュー

【ONE】秋元皓貴、武居由樹・江川優生との練習を経て元K-1王者との戦いへ「完封して最後に倒すのは一番の理想」=5月4日『ONE Fight Night 22』

2024/05/02 16:05
 2024年5月4日(土)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Fight Night 22』(4日午前9時よりU-NEXTで生中継)にて、バンタム級(65.8kg)キックボクシング3分5Rで中国人初のK-1王者ウェイ・ルイ(中国)と対戦する秋元皓貴(日本)がインタビューに答えた。  4月30日にバンコク入りしたという秋元は「かなり暑いですね。外に出るとすぐ疲れるので、室内で身体の回復に務めています」と言い、「体重も今日の朝の時点でほぼリミットまで行っていたので身体も元気ですし体重も問題ない」とした。  ルイとは「少しだけ会って握手しました」と顔を会わせたという。 「オファーをもらった時は、それを聞く前にONEと契約したとのニュースを見ていて、やるだろうとは思っていたので『やっぱり来た』って感じでした」と、対戦することは予感していたとする。相手が中国ではレジェンド級の大物ということには「どの選手でも変わらないので、それは気にしていない」とした。  K-1でのルイの試合は「僕は格闘技も他のスポーツもあまり観戦しないので、しっかり見たことはないですがショート動画を見て上手い選手だと思いました」と言い、「試合をコントロールする上手さが見えました。上手いステップを踏みながら蹴りを出す、あと騙すのが上手い選手。それと左のストレートが一番の武器だと思うのでそれを打たせないようにします」と評する。 「中国にはいい選手が多い印象は持っています。身体はしっかりしているイメージはありますが、凄く特別強いかというとそうでもないので、やるべきことをしっかり1年半やってきたのでそれが出せれば成長した姿を見せられると思います。自分としてはやりにくいタイプではないと思っています」と、自信をのぞかせる。  その成長とはどういうものかを聞かれると「戦う時のメンタル、ステップワーク、リズムとかも今までとは違う動きを取り入れてトレーニングしてきました」ということをあげた。 「試合を完封するのが自分のテーマなので、まずは相手に何もさせずに勝つのが一番のテーマとしてあるのでそこを見せたい」と言うが、KO勝ちを見せたいとの気持ちも「もちろんあります。完封して最後に倒すのは一番の理想。ただ、試合内容で負けていたけれどKOで勝ったというのではなく、試合も全部取った中で倒していく、効かせていくことが出来れば一番かなと思います」とした。  現在の練習環境については「7月に日本に戻ってきて、12月までは自主練でほぼ一人でトレーニングしていました。それから日本大会があるってことで、指導していただける人がいるところに行きたいと思い、最初はアメリカに行く案があったんですが難しいということで、日本の格闘技を見ていて自分が魅力が一番ある選手がパワーオブドリームにいたので紹介していただいて、PODでトレーニングすることになりました」という。  魅力を感じていたのは武居由樹と江川優生で、「ファイトスタイルだったり試合中も試合以外の雰囲気も、他の選手とは違うと感じていたので少し気になっていました。2人ともトレーニングを一緒にやっています」と、共に練習を行って来た。  セコンドには中島千博と江川が就くと言い、「情報交換をしながら、会長ともこっちに来る前までみんなで話をしながらこの試合へ向けて作ってきました」と、PODが全面協力。「PODでの練習は今までやってきたトレーニングとは違うので新鮮でした。全体的にレベルアップしてきたと思っています」  武居は5月6日に東京ドームでの世界タイトルマッチを控えているが「ちょうど試合が決まった時期も一緒なので『決まったね』と、同じ時期に決まって同じ時期に試合なので話しながらトレーニングをやっていました。これに勝っていい流れで、というのはもちろんあります」と勝利のバトンを渡したいとした。  改めてONEの魅力とはとの質問には「世界トップが集まってきているのでタイトルマッチとかではなくてもレベルが高く、全部がタイトルマッチくらいのレベルの試合ばかりなのでそこが魅力だと思っています」とし、同じ愛知県出身の野杁正明もONEと契約したことについて「いつかは来ると思っていたのでやっと来たなって思いと、武尊選手も契約しているので日本人選手がどんどん来てみんなで試合に出たり盛り上げられるようになれればいいなと思うので、ここはしっかり勝ちたいです」と発奮材料になっていると答える。  2022年11月にタイトルを奪われたペッタノン・ペットフォーガス(秋元との試合後に禁止薬物の陽性反応が認められたため1年間の出場停止処分)には「しっかりリベンジしたい」とし、ペッタノンにリベンジしてから現王者ジョナサン・ハガティーに挑戦したいかと聞かれると「自分としては組まれた試合をやるだけなので、どっちいいとかはない。どっちが来ても準備は出来ていますし、それに向けて調整するだけです」とする。  1月の日本大会には出場がかなわなかったが、年内に予定されている日本大会には「ベストはハガティとのタイトルマッチがあればよかったけれど、それは難しい。どんな相手でも一流ばかりなので、組まれた試合を準備して出来ることを最大限に出せればいいのかなと思います」と、対戦相手は誰でもいいとした。  もちろん「この舞台にいればみんな欲しいと思う。一回獲って失ってしまって、返り咲きたい気持ちは他の選手よりも強いと思います」と王座奪還への気持ちは強い。  最後に「新しい環境でトレーニングして成長できたと思っています。やってきたことを出せば勝てると思いますし、見ている方々が楽しい試合が出来ると思うのでしっかりと成長した僕を楽しみに待っていてください」とファンへメッセージを送った。
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