キックボクシング
インタビュー

【RISE】漢気トーナメント出場を1日だけ迷った岩郷泰成「RISEを背負ってランカーの僕がRISEの強さを見せます」

2024/04/19 20:04
【RISE】漢気トーナメント出場を1日だけ迷った岩郷泰成「RISEを背負ってランカーの僕がRISEの強さを見せます」

トーナメント出場者4人の中で唯一のRISEランカーである岩郷(C)RISE

 2024年4月21日(日)東京・後楽園ホール『RISE 177』は、当初メインイベントで決定していたRISEウェルター級タイトルマッチが挑戦者の怪我で消滅。このメインイベント消滅の危機に「4人の勇者が名乗りをあげた」(伊藤隆RISE代表)ことによりスーパーフェザー級の『漢気トーナメント』が開催されることとなった。

 岩郷泰成はタトゥー多き怖い風貌とは裏腹に洗練された実力を持ち、タイミングの良い蹴りと威力のあるパンチを武器にアグレッシブなファイトスタイルが魅力。『RISE 162』では小野幹晃と倒し倒されの激闘を繰り広げ延長Rにまで及んだが、偶然のローブローにより岩郷が試合続行不可能となり途中判定で引き分け。6月には藤井重綺に判定で敗れたが、12月の奥平将太戦では判定勝ち。戦績は10勝(3KO)7敗1分。

ここで負けている様じゃ先はない


――急遽1dayトーナメントという形になりましたが、この話が来た時の感想を教えてください。

「ぶっちゃけ最初はマジで嫌でした。トーナメントが嫌というわけではなくて、僕は勝次選手と決まっていて甘くない選手だと思っていたので、そこに勝つためだけに試合が決まってから2ヶ月練習していたので、トーナメントの他の選手がどうのこうのというよりは、そこだけを見て絶対食ったろうと思っていたのでちょっと迷いました。やると決めたからにはまず勝次選手を倒して、どっちが来るかは分からないですけど僕の方が強いという事を分からせてやります」

――どちらかというとvs勝次を意識していたからこそ悩む時間が必要だったんですね。

「トーナメントで先に優勝を見て勝次戦を落としたら意味がないので、勝次戦を見据えての2カ月間だったのでそれを考えて1日だけ迷いました」

――迷っている時にEX ARESジムの皆さんに後押しはされましたか?

「ジムのみんなには『やるっしょ』って言われて、僕も『やるんだったら獲りにいくよ』ってやるからには獲るぞって気持ちになりました」

――今回トーナメントの名称が「漢気トーナメント」となりました。これを聞いた時はどんな印象でしたか?

「僕はちょっと悩んだから僕だけは漢気と違うんじゃないかなと思いました。(笑)出るって決めたからには出るだけじゃなくて、良い試合をして優勝して漢気を見せたいです」


――今回メインだったタイトルマッチが中止になってしまいましたが、それを聞いてRISEを盛り上げようと言う気持ちやモチベーションが高まったりはしましたか?

「今はモチベーションも上がっています。せっかくRISEのピンチに選んでもらったのでRISEを背負ってランカーの僕がRISEの強さを見せます」

――他の3選手はノーランカーなので、ランカーの岩郷選手に意識が向いていると思います。その事で負けられない気持ちはありますか?

「RISEのランカーが僕ってだけであと3人は僕よりも実績があります。その上でRISEのランカーなので簡単にランキングは取らせないぞという気持ちです」

――ちなみに1dayトーナメントは初めてですか?

「初めてです。ジムの皆んなは空手で何回もやっているので、2試合目の方が動けるよって言われてます。僕は試合で硬くなるクセがあるので、決勝は普段の動きができると思います」

――逆に1試合目を乗り越えればさらに良いコンディションが出せるということですね。

「もちろん優勝を狙っていますけど勝次選手に勝たないと話にならないし、こんなところで負けてたら先はないぞと言い聞かせて1回戦集中していきます」

――岩郷選手から見た勝次選手の印象はありますか?

「僕がプロデビューしたのが17歳の時で、デビュー戦だけが新日本キックのリングなんですよ。その大会のメインあたりで勝次選手も出ていて一緒の大会に出ていました。それで名前は知っていて、そのあともKNOCK OUTなどの大きな舞台で戦っているベテラン選手だなという印象です。実績があって凄い選手ですけど、そろそろ世代交代しないといけなくて、僕はここで負けている様じゃ先はないと思っているので、ベテランで根性がある選手ですが僕の方が今は強いと思っています」


――勝次選手はKNOCK OUTのトーナメントでも活躍した選手なので経験値はあると思いますが、岩郷選手が勝次選手より上回っている部分はどこだと思いますか?

「若さと勢いです。テクニックはムエタイスタイルだから流したりコントロールする力はあるかもしれないですが、そんなテクニックは力で潰していきます」

――反対のブロックからは誰が上がってくると予想していますか?

「パヌワット選手のことは全然知らなくて、髙橋選手は1回マスで練習をした事があるんですけど、どちらもあまり分からないのでどっちが上がってきてもいいです」

――今回100万円の優勝賞金が出ますが、賞金があるというのはモチベーションになりますか?

「賞金みたいなのが初めてなので、RISEもモチベーションを上げてくれるし100万は僕が取ります」

――コンディションはいかがですか?

「体重も射程圏内に入って、動きも追い込みが終わって段々上がってきているので、あとは調整するのみでバッチリです」

――最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

「今回急遽1dayトーナメントになりましたけれど、僕が優勝すると思っているファンの人は少ないと思っています。それを良い意味で裏切って圧倒的に優勝するので楽しみにしていてください。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント