キックボクシング
インタビュー

【RISE】漢気トーナメント出場を決めたのは「早くチャンピオンの大雅と戦いたいから」(髙橋亮)

2024/04/19 17:04
 2024年4月21日(日)東京・後楽園ホール『RISE 177』は、当初メインイベントで決定していたRISEウェルター級タイトルマッチが挑戦者の怪我で消滅。このメインイベント消滅の危機に「4人の勇者が名乗りをあげた」(伊藤隆RISE代表)ことによりスーパーフェザー級の『漢気トーナメント』が開催されることとなった。  髙橋亮(TRIANGLE)は“髙橋三兄弟”の次男で、2019年6月にホームのNKBでバンタム級に続いてフェザー級のタイトルも奪い、2階級制覇に成功。10月には大ベテランの国崇にもTKO勝利。2020年は「ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント」で決勝へ進出したが、村田裕俊に延長戦で敗れて優勝を逃した。7月にRISEフェザー級王者・工藤政英とは延長戦までもつれ込みドロー。2021年5月の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」では1回戦で白鳥大珠に敗れている。2022年3月には大雅とドロー。怪我のためリングから離れていたが、今大会で復帰を果たす。 正直当日になってみないと分からない ――2年1カ月ぶりの試合になりますね。 「久しぶりです」 ――待ち望んでいた再起戦になりますか? 「兄弟の試合を見ていたらうずうずしていたので、やっとかという感じです」 ――これだけ長い期間が空いたのは、膝の怪我が原因かと思いますがリハビリは大変でしたか? 「リハビリがきつくて色々な治療もしていました。元々は1年で復帰できる予定だったのが、悪いところが見つかって再手術して、そこからリハビリを重ねたのでほんまに長かったです」 ――今でこそ復帰戦を迎えられますが、途中で現役を続けられるかどうかと焦りを感じましたか? 「正直辞めるか迷ってました。でも段々と動けるようになってきたら楽しくて、兄弟とかの試合を見て刺激を受けたり、長男がそのタイミングで引退をして、あとは自分らが頑張って行かなあかんなと思って続けることを決めました」 ――髙橋三兄弟の長男と三男はリハビリ中にバックアップしてくれていましたか? 「リハビリ期間に何もしていなかったわけではなくて、できるトレーニングは付き合ってくれて一緒に頑張ってきました」 ――実践練習ができるようになって何カ月くらい経っているんですか? 「しっかりできるようになったのは去年の11月くらいですかね。それまでは軽くタッチするだけのマスぐらいしかできなかったんですけど、ここ最近はしっかりめのスパーリングができているので準備OKです」 ――長い休養期間に体重を維持するのは大変だったんじゃないですか? 「そこまで増えなかったです。今回も年明けからしっかり作って絞って、良いパフォーマンスができる状態を長いことキープできているので、当日は良い動きができそうです」 ――昨年引退されたお兄さんからは今回の試合についてどんなアドバイスが出ていますか? 「とにかくこの2年は試合ができていないので、ただ勝つよりお客さんにインパクトを与えないとこの先やっていけないと思っているので、勝ち方にこだわれと言われています」 ――弟さんの方からは何か言われていますか? 「弟はただ練習に付き合ってくれるだけです」 ――今回セコンドには2人がついてくれるんですよね。 「2人の兄弟がついてくれます」 ――やはりそこは髙橋三兄弟セットでやりますか。 「もちろんです。今まで兄弟でセコンドをシェアしていて、緊張もしないしインターバル中でも思ったことをすぐ言えるので、1番安心して試合に挑めます」 ――今回ワンマッチから急遽1dayトーナメントという形になりましたけれど、このオファーが来た時の心境を教えてもらえますか? 「正直びっくりしたのもあったのですが、早くチャンピオンの大雅と戦いたいので、ランキングに入るためにトーナメントはやろうと決めました」 ――怪我からの復帰戦ですが迷いはありませんでしたか? 「迷いはなかったです」 ――勝つと連戦になりますがキツイとか不安な面はありませんでしたか? 「正直当日になってみないと分からないので、今はもう行ったれって思っています」 ――ちなみに3兄弟の長男一眞さんや三男の聖人選手に関しては、このトーナメントについて何か仰っていますか? 「膝の怪我に関して心配はしてましたけど、いきなりランキングに入れるチャンスがあるので僕ら3人とも良かったなと言っています」 ――どちらかというと前向きに捉えたという事ですね。 「前向きです」 ――トーナメントが「漢気トーナメント」という名称になりましたが、この名称を聞いた時はどう思いましたか? 「まんまやなって思いました。それしかないと思います(笑)」 ――亮選手にとっての漢気はどんなイメージがありますか? 「まさに自分ら4人のことじゃないですかね。急遽でもRISEのメインを自分が盛り上げるっていう熱い思いとかが、まさに漢気を見せてるなって感じですね」 [nextpage] 蹴り勝った方が面白いと思っているんですよ ――今回1dayトーナメントですが、RIZINでの白鳥大珠選手との試合がトーナメントでした。トーナメントと通常のワンマッチという部分で心構えに違いはありますか? 「2回やるのでその分のスタミナは考えてしまうのですが、1回戦に集中してやらないと次のことは進まないので、とりあえず今は1回戦のパヌワット選手のことだけを考えています」 ――トーナメントとワンマッチという部分で特に対策が変わったりはしていないですか? 「できるだけ早く倒そうというプランには頭の中では切り替えていて、攻め方を変えようかなとは思っています」 ――対策は3兄弟で話し合って決めているんですか? 「基本的には自分の頭で考えて、兄がミットを持ってくれているので相談しながら対策を練っている感じです」 ――今回のトーナメントの反対ブロックが、岩郷選手と勝次選手になりますけどそちらのブロックはどう予想しますか? 「キャリアで言ったら勝次選手が上がってくると予想しますね。1発くらったら分からないですけどメンタルが強いので、僕は勝次選手が上がってくると予想しています」 ――勝次選手もトーナメントとなると爆発力が出てきたりする部分があると思うのですが、その辺りは警戒していますか? 「勝次選手は気持ちが強いのでその勝負に持ち込んでくると思うんですけど、自分は向こうの土俵で戦わずに技術で相手が来たところに合わせて倒す想像をしています」 ――RISEは久しぶりですが、ワンキャッチ・ワンアタックというルールには問題なくアジャストできていますか? 「多分できます(笑)。肘なしですよね(笑)」 ――RISEファンには自分のどんなところを見てほしいですか? 「次のチャンピオンやなってみんなに分からせたいです。だから圧倒的に勝ってレベルの差を見せたいです」 ――このトーナメントを一気に駆け上がってRISEファンに髙橋亮という存在感を見せるという感じですね。 「ファンの方々に早く大雅と見たいと思わせたいです」 ――前回大雅選手とはRIZINという舞台で引き分けという形でしたが、その後のチャンピオンになった大雅選手の活躍ぶりを見て、試合をしたとしたら勝てるイメージは出来上がっていますか? 「あの試合が最後であの時のままで僕は終わっているので、もっとこうしたら良かったなということが、今では修正できているので勝てると思っています」 ――この2年間休んでいた間も進化してパワーアップしている髙橋亮選手になっているという事ですね。 「まともにトレーニングができていない期間が長かったのですが、頭の中で考えて色々な引き出しを増やせたというか、できることが増えましたね」 ――ガンガン行きつつもデクにカルな部分もあるイメージですけど、ファイトスタイルは変わらないですか? 「戦える距離の幅が増えました」 ――組技を経験してきた事とRIZINを経験したことがRISEで活かせそうですね。 「基本僕は蹴りから繋いで距離で支配するのが得意だったのですが、その蹴りからパンチの距離もできるようになってきたので、盛り上げるような試合を作れます」 ――相手のパヌワット選手はムエタイがベースでミドルキックを蹴ってきて膝蹴りも上手なイメージですが、あえて蹴りの勝負を挑む感じでしょうか? 「そこは蹴り勝った方が面白いと思っているんですよ。だから相手が蹴りで来るんだったら、こっちも蹴りで行くし、もしパンチで来るのならこっちもパンチで行くしって感じです」 ――相手の土俵に乗って戦っていくんですね。 「どの局面でも負けへんぞってところを見せたいです」 ――RISEではパンチが主体の選手が多い中で、蹴り技でガツガツ行く選手っていうのは魅力的だと思います。 「僕はミドルキックが得意なので、それで会場を湧かせます」 ――最後にファンの皆様へトーナメントに対する意気込みをお願いします。 「RISEファンの皆様お久しぶりです。急遽トーナメントになったのですが、この日の試合は髙橋亮をメインにして良かったなと思わせるので、当日は会場またはABEMAで楽しみに見てください。応援お願いします」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント